「不然」は接続詞として、複文の先頭に置き、前文の結果、結論を導く。
「そうでないと~だ」、「さもなければ~だ」という意味である。
「要不然」ということもあり、省略して
「~要不~」でも
「~不然~」と同じ意味になる。
例文:
1、雑談はもうよそう、でないと最終バスに乗り遅れてしまう。
2、さあ出かけよう、さもないと遅れてしまう。
3、そろそろ手紙を出さなければ、さもないと家では心配するだろう。
スポンサーサイト
「~してこそ、やっと~である」欠くことのできない条件を表す。多少意味が転じて、「~できるのは~だけである」という場合もある。
日本語の表現を変えることによって、制約的表現
(条件付禁止事項)でこの文型が使えることが多いので、応用形をよく理解しておくと良い。
「只有~才~」は、前回紹介した
「只要~都(就)~」と対になる言葉なので間違えないように。
例文:
1 詳しく観察してこそ、具体的に書くことができる。
(詳しく観察しなければ、具体的に書くことはできない)
(具体的に書くことができるのは、詳しく観察したときだけである)
(具体的に書くためには、必ず詳しく観察しなければならない)2 飽くことなく学んでこそ、たえず自分の知識を向上させることができる。
(たえず自分の知識を向上させるには、飽くことなく学ばなければならない)3 鉄道を通す以外に、これらの木材を運び出すことはできない。
(鉄道を通すことによってこそ、これらの木材を運び出すことができる)4 緊急の場合以外にこのボタンを押してはいけない。
(緊急の場合でこそ、このボタンを押すことができる)
「~しさえすれば、~である」後半の文が、反語文(例文3)や「是~的」(例文4)の場合、「就」や「都」は使わない。
「只要是~」の形(例文5)で、「~なら全部」の」意味になる。
次回紹介する
「只有~才~」は、意味合いが異なるので間違えないように。
例文:
1 努力を重ねさえすれば、どんな困難にも打ち勝つことが出来る。
2 時間が許しさえすれば、私達はしょっちゅうあなたを見舞いに来ます。
3 君が言い出しさえすれば、彼が手伝わないなんてことがあるだろうか。
4 君がもう少し注意していたら、これらの間違いは避けられたはずだ。
5 王さんの人柄を知っている人なら、誰でも彼をほめる。

「たとえ~であろうとも、~である」いわゆる無条件構文を作る。
「不管」⇒話し言葉に用いることが多い。
「無論」⇒書き言葉に用いることが多い。
例文:
1 ロボットがどんなに賢くても、結局は人間のコントロールの下におかなければならない。
2 彼らが何を言おうと、私の決心を揺るがすことは出来ない。
3 君がどんな風にしようとも、僕は君を支える。
「もしも~であるなら、~である」という仮定法の会話に使う言葉である。
上には4つの組み合わせを書いたが、どれも意味あいは同じだ。
口語では、「如果」や「要是」を使うことが多いような気がする。
通常は、前節に仮定の文、後節に結果や指示を示すが、仮定の文を後節に持ってきても良い。
例えば
「先に食べていいよ、もしも急いでいるなら」と言う具合。
例文:
1 もし君が夏休みに暇があるなら、一緒に青島に遊びに行こうよ。
2 鍛錬を続けたら、君の体はますます丈夫になるよ。
3 もしお出でになるなら、ついでに図面を持ってきてください。
4 用があって来られないときは、あらかじめ私に電話をください。
5 猿山に行くのなら人造湖に沿っていくとちょっと近いよ。
「~したからには、~である」「~である以上は、~である」前文、後文の主語が共通であるときには、通常
「既然」を主語の後ろに置く。
例文:
1 彼の決意がそのように固いからには、僕もあまり言うまい。
2 来たからには、徳利と何日か遊んで行きたまえ。
3 みんなが反対しないのなら、私たちはこのように決定します。
「A比CD」の構文は、日常的に良く使う、比較文だ。
(エー、ビー、シー、デー)と洒落たつもり ^_^;
意味は
「AはCよりもDである」となる。
「新幹線は自動車より速い」とか、
「中国は日本よりも広い」とか応用が利く言葉だ。
AとCを取り違えて、どっちが速いのか分からなくなることがある。そんなときは「比」の前にある単語が速い(広い)と覚えておこう。
AやCが単純な単語であれば、AとCを取り違えることはないが、形容詞句などで修飾された長い文章が入るとわけが分からなくなることがある。
そんな時の基本は、まず
「比C」を除去して、本質的な意味を把握すると理解しやすい。
「A比CD」-
「比C」=
「AD」「今天比昨天冷」-
「比昨天」=
「今天冷」すなわち
「今日は寒い」と理解してから
「昨日よりも」と補うのである。
では、こんな例文はどうだろうか。
先週パリで食べたフランス風にアレンジされた中華料理は、いつも北京で食べている本格的な中国料理よりも、大多数の日本人にとっては口に合う。A=(先週パリで食べたフランス風にアレンジされた中華料理)C=(いつも北京で食べている本格的な中国料理)D=(大多数の日本人にとっては口に合う)これを
「A比CD」の形にすれば
(先週パリで食べたフランス風にアレンジされた中華料理)比
(いつも北京で食べている本格的な中国料理)(大多数の日本人にとっては口に合う)ここで「比
C」を取り除くと、
(先週パリで食べたフランス風にアレンジされた中華料理)は
(大多数の日本人にとっては口に合う)となることを理解したうえで、
(いつも北京で食べている本格的な中国料理)よりも
と補う。
ばかげた例え話に見えるかもしれないが、「~比~」の構文に当たったら思い出して欲しい。
例文1で言えば、
「あなたは背が高い」⇒
「あなたは背が高い(私よりも)」と考える。
例文:
1 あなたは私より背が高い。
2 今日の気温は昨日より三度低い。
3 君よりも僕が行ったほうが具合が良い。
4 彼の発言は、誰よりも説得力がある。
「~であるから~である」「なぜならば(原因)~、だから(結果として)~である」「由于」は文頭に置くが、
「因為」は後文においても良い。
たとえば、
「今朝遅刻しました、なぜならば電車が少し遅れたからです」「今天早上我遅到了、因為電車晩一点」のように。
「だから」の意味で
「所以」を単独で用いることも多い。
例文:
1 航空券を買えなかったので、彼は仕方なく汽車で行った。
2 まじめに勉強しなかったために留年になった。
3 試験問題が難しかったので、皆の成績はあまりよくなかった。
「~にもかかわらず~であった」後節の文には、現在または過去の確定した事実が述べられる。
無条件構文(例:「たとえ槍が降ろうと、明日は出発しなければならない」)では
「不管~」を使う。
例文:
1 もう初春だというのに、気候はまだ冬のようだ。
2 困難は大きかったが、それでも私たちは首尾よく任務を果たした。
3 彼は内心ひどく苦しんでいるにもかかわらず、顔には少しも出さなかった。
「~ではあるが~である」 「~だけれども、それほど~でない」例文:
1 多くの困難に遭遇したけれども、皆は相変わらず意気盛んである。
2 わたしたちは10年間一緒に仕事をしてきたが、お互いに話し合ったことはほとんどない。
3 天気はとても良いけれど、あまり暑くない。

>
【Markさんのアドバイスにより、例文2を訂正しました。2009/9/6】