旅順開放 および
旅順開放(2)として、サンディさんからの情報をお知らせしたが、このたび、日本でも正式に発表された。
2010.1.12 17:34付け、産経WEBより
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日露戦争の激戦地で、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の舞台にもなった中国遼寧省大連市の旅順口区(旧旅順)が昨年末までに、軍事施設周辺を除き正式に対外開放された。区政府が12日明らかにした。2月には大連市トップの夏徳仁・市共産党委員会書記も参加し、大阪で観光客誘致のための説明会を開催する予定。
遼東半島の先端に位置する旅順口区は「軍港の街」として知られ、日露戦争の激戦地「二〇三高地」など北西部は1996年以降、対外開放されたが、軍港など南東部は外国人の立ち入りが制限されていた。
区政府は昨年6月、中国軍の最終許可に先行し軍港周辺の一部を除く地域を外国人にも事実上開放。昨年末までに「関係部門からの許可文書に基づき(正式に)開放した」という。(共同)
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このニュースを受けて、大黒さんが早速行ってみた。旅順には、旧ヤマトホテルがあり、こちらを見学したそうだ。
(行動力あるなぁ)
以下、青文字は、大黒さんからの情報。
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旅順が開放されたのでヤマトホテルを見てきましたが、エントランスのガラスに写った風景を見て大発見(というほどでもないか・・)風景が歪んでいません。
このガラスは分厚い透明ガラス(クリスタル?)ですが、表面を平面に磨いたものではないかと思います。
ご存知とは思いますが、大連ヤマトホテルの大理石も平面研磨されていて風景が歪まずに写ります。
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前の記事(開発区の沿岸道路)に対して、anjingさんから、次のようなコメントをいただいた。
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私が住んでいる目の前が紅星村で、以前、干潟でしたが埋め立てて32階のマンションが6棟建っています。別荘、超市、北京の有名中学校、どこの国の会議場というようなホールも出来上がってきています。あと、病院、ジムやゴルフ場、スケート場もつくるそうです。マンションはすべて完売しているそうです。
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これを見て思ったこと。
紅星村ってどこ?
googleを使って探してみました。
中国全土には「紅星村」はたくさんあるけれど、大連開発区に近いところはここだった。

上の地図の右下に「紅星村」とある。
anjingさんが住んでいるのはこの近くなのでしょうか?
だとしたら、開発はこんなところまで広がっているということか。
すごいね。
読者の大黒さんから開発区情報をいただいた。
大連市内から、あるいは空港から、開発区に向かって走ると、海の上にかかった橋を渡りきると開発区だ。
そのまま走れば、右側に発電所を眺めながら、金馬路に入り、道路の左側に位置する軽軌の「金馬路駅」の前を通って開発区の中心部に入る。
この橋を渡る手前で右側に分岐する「濱海公路」(濱海大道との道路標識もありました)という新しい道路が出来た。

地図で見ると、開発区の南部の沿岸を走っている。このまま東に走ると「九龍壁」の道路につながることになる。

「遼河西路」は、金元大酒店の前で「金馬路」と直行している道路だが、南下すると海にぶつかるところで左に大きく曲がるのだが、その先でこの「濱海公路」と一体になるようだ。

童牛嶺のUFOを望む沿岸には、ビルが林立しており、開発区の勢いがまだまだ盛んである様子がうかがえる。
この道路は何のために作ったのだろうか?
市内から金石灘への行くときに、開発区中心部を通らないようにするためのバイパスかなとも思うが、どうだろうか?
大黒さん、情報提供ありがとうございました。
(情報提供は3月6日だったが、記事にするのが遅れてしまった)
いつもおなじみのサンディさんから写真が届いたので紹介する。
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でっつ様
名無しだった建物に 名前が入ったのですが、左側のコートの半分は羽毛球コートが6面くらいできて、テニスの試合は出来なくなりました。

海側の4つのマンションの右側に、10棟以上の高層マンションが
「海中国」と言う名で建設中です。以前の朝市の場所から取った写真を送ります。

活気のあふれた、
鮮魚と野菜の朝市はすべて東芝の西側の歩道に移りました。
サンディ
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上の写真には、「開発区網球中心」と立派な名前が掲げられた。これは日本なら地方都市では見られず、せいぜい政令指定都市クラスなら建設するかというような、立派な(皮肉でなく本当に立派)テニスコートで、室内が2面+4面+2面の合計8面で、そのほかに屋外が8面(?)で、中央の室内4面はレイアウトを変えて観客席つきのセンターコートになるという豪華な施設だ。
オレが大連を去るぎりぎりの2007年末に落成大会をして、その後数ヶ月使わせてもらった。
だが、これほどの施設を埋めるほどのテニス需要があるのかと、当初から心配していたが、案の定、人が集まらないようだ。だんだんと羽毛球(バドミントン)に侵食されていくのか。
がんばれ、テニスマン、テニスレディ達よ!!
下の写真は、以前の朝市の場所から撮ってくれた写真だが、大連湾の上に突き出るようなマンション群が建設されている。入居する人がいるのかって感じだなぁ。
「海中国」ですか、中国経済もバブルが近いといわれながら、一部では盛り返したとの見方もあるとか。
これからどうなっていくんでしょうかねぇ。
サンディさん、写真と記事を送っていただきありがとうございました。
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このような現地の情報、写真をお送りください。
宛先は、alex5006487@gmail.comまで、謝礼はありませんので、悪しからず m(._.)m
本事典読者の大黒さんから、軽軌金州線の現在の終点、九里駅の写真が届いたので紹介しよう。
まず九里駅の写真。

大黒さんは、「駅の周りは何にもなくてこれから発展するのでしょう」と書いておられましたが、本当に何にもないことを示そう。
これは、駅を背にしてとった写真のようだが、、、、、、。

大きい写真は
こちら。 ぜひ拡大写真を見ていただきたい。
ご覧のように、見事に何もない。
これから発展するというが、いつのことだろうか?
駅から見ると、一軒のガス工場があるようだ、「三木気体有限公司」と書いてるが、兵庫県姫路市にある三木ガス販売株式会社と関係があるのかな?

金州線の駅名については、
軽軌金州線の駅名の記事で報告した通り、開通直後に駅名が変更されたのだった。電車の中の路線駅名表示板には、いまだに、トステムとフェニックスの英文字と、和平路がシールで訂正されたままだということだ。

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お願い:
写真や大連の現地情報を送ってください。
宛先は alex5006487@gmail.com まで。
サンディさんから頂いた写真と文章を紹介します。
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1月31日のフラマホテルの南側(幽霊ビルを改装してNEW WORLD HOTEL)両側に90度角の超大型テレビを放映中。但し客室は未完成。
西側の公園だったところを香港資本が高層マンション建設し、1階にはブランドショップが開店したが上は空き家。
ついでに 10年前まで動物園、3年前まで泥棒市場だったところのマンション群を秋士林女店から取ったもの。先のバラのインターコンチ ホテルといい今回のNew World Hotelとか、他にも
沢山の幽霊ビルがホテルに変身中です。9月の大連ダボスで何も知らずに来た
客が、5つ星と信じ込んで泊まってくれるのを期待しているのでしょう。
私などは予約しませんが、このような幽霊ビルがホテルやマンションに変身することで、ホテル代や新築マンションの値段が上がらないのが、大連を訪れる人たちに、
お手軽な値段でよいサービスと評判なのが、唯一のとりえでしょうか。
三十里さんの投稿のテスコができれば、安盛、大商、マイカルなど競争が激しくなって、物価が上がらないのが庶民の助けとなります。
大連は供給過剰です。ホテルもマンションもショッピングセンターも。=====
サンディさん、写真とコメントの提供ありがとうございました。
開発区の歩道にこんなものがたくさん設置されている。形がちょっと違うものもある。
長いこと、ナンだろうかと疑問に思っていた。
ベンチにしては形が悪いし、オブジェにしては形式ばった形だし???
なんだろう?

計画的都市設計された開発区には電柱が無い。といっても、幹線を外れて支線に入ると電柱を見かけることもあるが、幹線には無い。
ま、いまどきの大都市では当たり前のことだが。例えば、つくば学園都市にも電柱がないし、東京の銀座通りにも電柱はなかったような気がする。
だけど、都市生活に電力線の他、電話や光ケーブルなどの通信線などが必要になるのだが、それらはどこに配設されているのだろうか?
当たり前のことだが、空中になければ、地下しかありえないのだ。
地下にもぐるためのマンホールを探してみると、いろいろな種類があった。

これは、
大電●力
開という表記から「大連開発区電力」ということで、電力線用のマンホールなんだろう。

こちらは、「大連有線電視」つまり、「大連ケーブルテレビ」ということだ。

更には、内容は良く分からないけど「総合通信」というものもあった。
冒頭に話を戻して、歩道に設置されたオブジェは、地下ケーブル道の換気口のようだ。人が地下道に入り込んでメンテナンスを行うこともあるはずで、そのときに窒息を防ぐ為の換気口が必要になると言うわけだ。
何の確証もないが、おそらく換気口設備だと思う。
大連開発区に吉野屋が出来た。
マグドナルドの裏側、新マートビルの裏側の角だ。
いつ出来たんだろうか? 最近1、2ヶ月だろう、気が付いたら出来ていた。

吉野家といえば、当然牛丼だ、と言うことで、早速食べてみた。
うん、普通にうまい。日本の牛丼よりもうまいくらいだ。久しぶりに食べたので余計にそんな風に感じたのかもしれない。

値段は、牛丼並盛り16.5元(260円)、ミニサイズで12.5元(200円)だったので、日本価格と比べれば安いのだが、お粥が1元、麺が2元で食べられる大連価格とすれば結構高い。
だけど、昼時ともなれば、中国人がいっぱい入っている。
日本の吉野家って、どこもカウンター席だったような気がする。カウンターが「コの字」型になっていたり「Tの字」型になっていたりして、店員がカウンター内部を走り回る。
開発区の、この店にはカウンターはなく、2人掛けから4人掛けの小さなテーブルがたくさん並んでいた。
茶碗蒸しや味噌汁などと組み合わせて、最大4元安くなるというセットメニューもいろいろあったが、やっぱり、吉野家では牛丼でしょ。
「つゆだく」が通じるかどうかは知らない。
瀋陽と大連を結ぶ高速道路、通称「瀋大高速」が、全面拡張工事を終え2004年9月頃に開通した。工費は70億元を超えたという。
ちょいと瀋陽まで走ってみたので、状況を紹介しよう。
開発区から瀋陽に行く場合は、大連インターよりも一つ先の金州インターから入った方が速い。

金州インターから入るとすぐに、こんな案内板がある。
瀋陽まで311kmとあるが、大連インターからの全長は、およそ350kmだ。

拡張されて片側4車線になった快適な道路が延々と続く。
世界でもトップクラスの技術を投入して、路面の抗震性、耐久性、安定性が通常の6倍もあるそうだ。
瀋陽まで、3時間半で着く。
また、途中で分岐すれば北京までつながっている。ただし1000キロ以上もあるので、ちょいと日帰りと言うわけには行かない。

この快適な道路では、最高速度は120kmまでOKだ。
それほど数は多くないが、数箇所のサービスエリアがある。

こんな案内看板なので、すぐ分かるだろう。

サービスエリアの構造は、基本的には日本と同じで

トイレ、食堂、売店、休憩所が、24時間サービスで運営されている。
トイレは、ドアがあるだけマシだが、あまりきれいとはいえなかった。
トイレには「安全は最大の幸福です」と表示されていた。

驚いたのはこれだ。
売店をちょっと覗いてみたら、山積みの缶ビール!!
高速道路のサービスエリアで、これは無いだろう!

サービスエリアの内部には、お決まりの事故防止の掲示板があった。
この日、オレも大きなコンテナ車が横転している現場を目撃した。
以前にも書いたが、高速道路の右(路肩部)にも左(センターライン部)にも、掃除作業員が無手勝流で作業をしている。


どうしても、危険な作業に見えて仕方が無いのだが、気を使いすぎだろうか?
「駕籠かき」の性質の悪いヤツらを、
「雲助」なんていう。
他人の弱みに付け込んで無理難題を押し付けるやり方を
「雲助根性」ともいう。
今日の主人公は、雲助というほど、根性悪じゃないんだが、ちょっとずる賢い連中だ。
ちゃんと質問をすれば、正直に答えるのだが、聞かれない限り余計なことは言わない。
前回の記事で紹介した
「冰峪沟」の奥の方に行くと、二本の竹竿に椅子をしつらえた駕籠がたくさん待っている場所がある。
前後を二人の男が担いで歩く、こんな駕籠だ。

先日、我々7人のグループで遊びに行ったときのこと。
「ここから先は、険しい山道だし、川や水溜りを越えていくので駕籠に乗った方が良い、山頂まで40分かかる」と、駕籠かきが熱心に勧めてくる。
道も分からないし、乗ってみようか?
でも、値段を聞かないと、、、、、、高いんじゃないの?
「この駕籠は、幾らだい?」「へい、10元でやんす」「10元? 安いね、じゃぁ、みんなで乗ろうか!」「ほら、10元だ、誰に払えばいいのか?」「いや、代金は、戻って来てからでいい」本来ここで気が付くべきだったのだ。中国の商売人に現金を見せて、後でいいと言うのが、あまりあることじゃない。
ちょっと待て、話がうますぎるぞ。
ちゃんと値段を確認しようよ。40分も乗って10元のはずがないだろう
「10元って、どこまでだい?」「へい、1区画10元でさぁ!」「山頂まで何区画あるの?」「山頂までなら、丁度10区画だぁね」「じゃぁ、100元必要じゃないか!」「まぁ、簡単に言うと、そういうこったな」「ふざけんじゃねぇよ、帰りはどうなんだ?」「へい、帰りは、また同じ料金で」「じゃぁ、往復で200元ってことか、むちゃくちゃだ!!」「そういう決まりなもんで」「なにが決まりだ、ぼったくりやがって。乗るのは止めようぜ、 えっ!斉藤さん(仮名)が行っちゃったって?」「お~い、斉藤さ~ん!! ありゃ、さらわれちゃったよ」斉藤さん(仮名)は、中国語は全然分からず、10元と聞いたとたんに
「安い!」と思ったらしい。
「さぁ、乗った乗った!!」の声に促されるままに乗ってしまったのだ。
我々が、料金体系を確認している間に、斉藤さんがさらわれてしまったのだ。
中国語が分からない斉藤さんが、途中で止めて値段を確認するはずもなく、当然のように山頂まで運ばれてしまったようだ。
仕方ない、我々も斉藤さんを追いかけよう。
と言うことで、結局、7人全員が山頂まで乗ってしまったのだ。
山頂で交渉だ。
「お前達が、山頂まで100元だと明らかにせずに、単に10元と言うから、彼は、山頂まで来てしまったんだ。あんたらが騙したと同じじゃないか! 安くしろ! 帰りは歩いていく」「だって、このおっさんは山頂まで幾ら?って聞かなかったんだぜ! 最初は10元だ、嘘じゃねぇ」強気の交渉をして、20分くらいすったもんだの議論をして結論は。
「上りは山頂まで80元、下りは40元、合わせて120元でどうだ」と来た。
つまり、ここで降りるなら80元、下まで乗っても120元だ、どうする?
彼らもここまで来た以上、どうせ帰らなきゃならないのだから、半額でも乗ってもらったほうが得だ、と言うことだろう。
当初の往復200元から見れば4割引だ、
「じゃぁ下りも乗ろう」と言うことで全員で乗って下ってきた。
雲助と言い切るほど悪い連中ではないんだが、お決まりのパターンとして、途中で駕籠を置いて
「いやぁ、今日は暑くてしんどいや。お客さん、小費(チップ)弾んでおくれな!」と、チップを要求する。
それも、1回、2回ではない。3回も4回も要求するんだ。
だけど、雲助みたいに脅しや睨みは一切無しで、ただすがる様に
「だんな、お願いしますよ」って泣き落としパターンだな。
オレなんか、体重が90キロ近くあるので、小柄な女の子の2倍だ。気の毒になってチップをあげたが、件の斉藤さんは、
「なにを言ってるのか分からなかったから、払わなかったヨ!」と、涼しい顔だった。
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