大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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模倣工学

今日の話は、おそらくどこかで読んだ新聞記事がきっかけだと思うのだが、オレの頭の中で発展した妄想なので、半信半疑で読んでくれ。でも、書いているうちに、中国ならありそうな話だと思って、納得している自分を発見して、面白かった。

北京の著名な大学に、「模倣工学」という学問分野があるそうだ。模倣工学と言うと、一般には、生物の生体機能を真似て、新しい機能を有する、機械や情報処理方法を研究をする「生体模倣工学」あるいは「生物模倣工学」を指すが、ここでは違うのだ。販売された製品を分析して同じものを作る学問、つまり模倣工学だ。

世の中に発表された物品については、発表した瞬間から公のもので誰が作っても良い。そこで同じものが作られるかどうか、逆に言えば同じものを作らせないことが、真の技術力だと言う考え方に基づいている。

模倣工学の基本は、材料技術加工技術だ。基本的な材料と加工方法が分かれば、量産技術は別の専門分野に任せてよい。

模倣工学では、まずモデルになる製品の機能性を明らかにする。
何をしようとするものなのか? 製品の目的は何か?

可動部分があるものなら、動きを図解する。化学反応を伴うものであれば、その機序を解明する。電気を使うものであれば、最終的に電気エネルギーがどのような形で作用しているのかを見極める。最終形態は動力なのか、熱なのか、電波なのか、光、音、電磁波、磁場作用なのか?

次いで、バラバラに分解してみる。分解できなければ、切断することも止むを得ない。バラバラにした部品を並べて、材料リストを作成する。まず、大雑把に有機材料、金属、無機材料、生物材料、その他。次にそれぞれの材料を分析して、材料名を明らかにする。

次に、それぞれの材料が使われている理由を特定する。例えばガラスなら、透明性が必要なのか?硬さが必要なのか?耐溶媒性が必要なのか?耐熱性が必要なのか?安いプラスチックには置き換えられないか?

それらの材料で、部品を作る加工方法を特定する。金属なら切削加工か?鋳型で成形するか?プレス成型か?焼いて叩くか?精密冶金が必要か?エッチング?焼入れ?なまし?表面仕上げは?

こうして、解析を進めて、再現できるものは独自の技術とは言えないというのだ。特許で守って貰おうなんて邪道だ!と。
このような手順を事細かに教えて、同じものを作るのが模倣工学だ。

ここまで書き進んで、今はしがない総経理だが、元技術者としては、懐かしく思う。
特許無視は論外としても、過去に日本が歩んで来た道、そのものなのだ。大学で統一された学問としては教えてくれなかったが、欧米に追いつけ追い越せを合言葉に、こんなことを日本中の会社でやっていたはずだ。真剣に模倣を極めれば、必ずそれを超える技術が生まれるものだ。その結果として、今の日本の技術がある。

こんなやり方を、大学が学問として教えれば、もっと効率良く、短期間で、技術レベルが上がることだろう。中国の技術水準が日本に近づく速度は予想以上に速い。

そこで、日本の若手技術者に言いたい。
真似が出来ない超精密加工技術でも良い、真似が出来ない超高精度の新材料でも良い、外観から全く分からない化学反応でも良い、真の技術者なら、模倣工学の粋を極めても、真似し得ない真の技術を作れと。

さて、国慶節の休暇を利用して、今日の午後からしばらく日本に帰ります。日本では、書き溜めた記事を、毎朝定時に掲載するつもりですが、都合により、2、3日分を先にリリースすることがありそうです。ご容赦ください。
また、コメントへの応答がのろまになるでしょう。
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救急絆創膏は20枚で1元

「全国文明城市」キャンペーンが終わって、露天商が街に戻ってきた。
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これは、バンドエイドならぬ、中国製の救急絆創膏を売っているおばさんだ。

長くつながった救急絆創膏が、20枚で1元。1枚当たり0.7円だから、もし日本の100円ショップなら142枚買えることになる。

4角(0.4元)出して「8枚ください」と言ったら断られた。
綴りを崩してしまうと収拾がつかなくなるのだろう。
仕方なく1元で1綴りを買ってみた。
名前は「邦好寧」で、規格70×18mmと書かれている。

ピールオープンの袋は開けにくいし、テープはごわごわしているので関節には向いていないし、糊移りもあり、あまり良い品質とは言えないが、血止めにちょっと貼っておくには、普通に使える製品だった。

このおばちゃん、どこから仕入れてくるんだろう?

許せない辛さ

方便面(インスタントラーメン)とそっくりな袋入りの麺がある。
方便粉絲と言い、日本風に名付ければ「インスタント春雨」とでも言えばいいだろう。
いくつかのメーカーがあり、各メーカーで数種類の味がある。
ラーメンと違って、煮沸する必要は無く、熱湯で戻すって感じかな。
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味によっては、辛くないものもあるが、こいつらは、概してすごく辛い!
特に「四川」「酸辣」「麻辣」なんて書いてあるヤツが危険だ。

辛さには、「麻」「辣」の2種類があるという。
「麻」は、ピリピリと痺れるような、山椒や胡椒の辛さ。
「辣」は、ヒーヒーと口から火を噴くような唐辛子の辛さ。
インスタント春雨は、「麻」の辛さが際立っているのだ。

カレー専門店で「10段カレーの9番目」とか、ラーメン屋で「劇辛ラーメン」とかを指定して食べるなら、心の準備も出来ているし、どんなに辛くても文句を言う筋合いではないが、市販のインスタント食品で、この辛さはルール違反だろう。

予備知識無しに、いきなり食いついたときには、衝撃で唇がビリビリ痺れ、しばらくの間感覚が麻痺してしまった。こんな物をむやみに市販してはいけない。「劇物危険」とか「痺れに注意」とか、目立つように表示すべきだ。

オレは、辛ラーメンも好きだし、市販のカレーなら大辛を選ぶし、蕎麦には真っ赤になるほど唐辛子をかける、つまり一般の日本人の中では辛さへの耐性は強い部類だと思っている。しかし、不用意に「方便粉絲」に食いついて痛い目を見た。

散々悪口を書いた後で、言うのもナンだが、こういう刺激物って、クセになるんだよな。
あのピリピリ感が恋しくて、時どき買ってしまうんだ。

1個1.5元とか2元程度なので、皆さんも試してみたら。
辛さを試してみたいなら、写真の上に示した「白家」の製品がよい。「正当四川風味」を前面に出した辛い味だ。
日本へのお土産にもどうぞ!

高いか安いか散髪代

日本と比べて大連は物価が安いと言われるが、何でもかんでも安いわけではない。
明らかに安いのは、人件費、食品、不動産だけだ。
それ以外の、衣服は日本と同等だし、電器や自動車はむしろ日本より高いくらいだ。
人件費が安いということは、人件費比率が高いサービス業が安いことを意味する。その代表が、床屋とマッサージとタクシーだ。
さて、今日は、床屋の値段について考えてみよう。
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この写真は、オレが通常通っている床屋の入り口だ。
クルクル回る三色のポールも無く、本当に床屋かと心配になるが、大連の床屋(美容院)はこんなもんだ。
一般に床屋と美容院の区別は無く、男も女も同じ店に行く。
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こちらは、上の写真の階段入り口に貼り付けてある価格表だ。
理髪10元、老人子供5元と書いてある。オレはこの10元で刈ってもらっている。
その他いろいろあるが、女性の美容院も兼ねているので、パーマなどの料金が記載されている。

10元(140円)って、すごく安いと思うだろう。果たしてそうだろうか?

大連開発区の工員の賃金を、800元としよう。
月間労働日数が21日、毎日の労働時間の8時間で割り返すと、
工員の時給は、4.76元≒5元である。

この店の散髪は速い。約10分で終わる。日本の洗髪無しの1000円床屋と同じようなものだ。
10分で10元ということは、1時間で60元になる。
工員の時給5元と比べると、12倍だ。
特殊技能を修得しているので、ある程度割高なのは仕方がない。

月収は幾らになるか?
毎日10人の客が来て、月250人とすると、総収入は2500元だ。
経費が30%として、利益は1750元。
まぁ、生活していける金額なのだろう。
このように考えると、一人10元の散髪料が、べらぼうに安いわけではなく、大連で生活していける程度の適正な料金であることが分かる。客数によっては、更に安くすることも可能だ。

日本の1000円床屋と比べてみよう。
日本の高卒初任給を18万円とすると、一般工員の時給は約1000円だ。
一方、1000円床屋は10分で終わるから、時給は6000円と言うことになる。つまり日本の1000円床屋の時給は、一般工員の6倍だ。
これを大連に当てはめれば、一般工員の時給は5元だったから床屋の時給は30元になり、10分間の仕事なら5元である。客の入り次第だが、駅前などの繁華街で客数が多ければ、5元でも十分なのだ。
(現実には、場所代や設備費用が異なるので、こんなに簡単な計算ではないが、まぁ、目安としてみてください)

ロシア人街では気をつけて

大連の観光名所の一つ、ロシア人街だ。
はて、なぜ大連にロシア人街があるのだろうか?

実は、大連は100年ちょっと前までは、名も無い小さな漁村だったのだ。当時、西欧列強は次々にアジアに進出して植民地を獲得していたが、ロシアは完全に出遅れてしまった。船で回るにはアジアは遠い。イギリスやスペイン、ポルトガルに遥かに遅れをとってしまった。

そこでロシアは考えた。

シベリアを越えていけば、アジアは陸続きじゃないか、これならロシアが有利だとばかりに、中国と交渉して、遼東半島の南部の租借権を獲得したのが1898年、今から107年前のこと。早速街造りを始めた。
フランスのパリを真似て綺麗な街並みを設計したので、大連の主な通りには十字型の交差点ではなく、ロータリー型の交差点が多いのだ。
その当時、ロシア人達が住んでいたのが、このあたりだったようだ。
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今ではすっかり観光地化されて、大型観光バスが列を作って並んでいるし、通りの両側には土産物屋が並んで、ロシアの物産を売っている。

ロシアが街造りを終えて一段落したところにちょっかいを出したのが日本だった。有名な乃木大将が旅順でロシア軍との激戦の末、勝利を収めて1905年(丁度100年前)に大連の租借権を獲得してから、1945年の終戦までの40年間は、日本が統治していたのだ。だから、当時日本が建設した建物が今でもたくさん残っており、現役で使われている建物も多い。

最近このロシア人街で、トラブルが続出との報道があった。

(9/19)=====(大連日報より)
大連の観光名所の一つであるロシア街で、土産販売業者と観光客とのトラブルが続出している。地元住民の話しによると、ここで喧嘩が起こることは日常茶飯事で、中には、わざと商品が棚から落ちやすいようにしておき、観光客に対して
「あんたが大事な商品を落として壊したのだから買い取ってくれ」

という悪質業者もいるということだ。当局は観光客からの苦情を受け、監視を強化していくと語っている。まさしく、大連の面汚しである。
=====
ロシア人街を訪れる際は、気を付けてくださいね。


コメントから抜粋
遼寧省営口市在住さん
この「ロシア街」は実はニセ物
と言うと、「そんなはずはない、地図にだってそう書いてあるじゃないか」と思われる方が多いと思います。確かにこの通りは「俄羅斯風情一条街」と言う名称が付いていて、両側にはロシア風の洋風建築が並び、ロシア物産品を売る店も多く、大連の観光名所の一つになっています。でも良く見ると、ロシア風建築もこの数年に新築した鉄筋コンクリート作りのもので、どこか嘘っぽい造りになっているものが多く、オリジナルのロシア建築はこの通りには数えるほどしかありません。突き当たりの「大連自然博物館」(確か現在は休館中か移転)は、当時のオリジナル建築ですね。
確かに、かつてここにはたくさんのオリジナルのロシア建築があったのですが、何しろ100年ほども経って傷みがひどく、復元修理するよりは、取り壊して新築した方が安上がりだということになって、その結果、正面だけは「それ風」だけど、良く見ると何だかウソ臭い造りの「ロシアもどき」建築群になってしまったようです。
とタネ明かしをしてしまうと「な~んだ、そうなのか」と興醒めになりますが、ガッカリすることはありませんよ。実はこの通りから1本西側(大連駅側)に、長さにして200mほどでしょうか、両側にモノホンのロシア建築が並んでる通りがあるんです。これこそ本物の「ロシア街」と言って良いでしょう。ただ、「寄る年波」というか、はっきり言ってどれも相当に傷んでます。でもこれらはまさしくオリジナルのロシア建築です。二階建てのアパート風の長屋もあれば、一戸建ての大きな屋敷もあって、一つ一つが独特の風格があります。日本時代には日本人が住んでいたようですが、大きな屋敷が多く、やはりかなり高級な住宅地だったことが想像され、中には何となく日本風の塀や表札を嵌め込んだ跡のある門柱などがあって、これらは後から日本人が加えた物でしょう。現在はと言えば、大きな屋敷は部屋毎に違う住人が複数世帯住んでいたりして、はっきり言って「スラム化」しています。しかも元の地元住民はとっくにどっかに引っ越して、その後は安価な貸家になっているようで、南の方から大連に来て小商いをやっているような連中が多く住んでいるようです。

この後、コメントで最近の状況が語られています、どうぞコメント欄をご覧ください。

飛行機を2000機も買うんだって。

中国南方航空は、ボーイング787-8型機の10機購入契約を済ませた。機体は2007年から2010年にかけて引き渡され、主に国際線に就航する予定だ。
この他に、ボーイング社は、アモイ航空(3機)、中国国際航空(15機)、中国東方航空(15機)、上海航空(9機)の合計42機の787型機の購買契約を結んだ。更に海南航空と8機の売買契約を交渉中だそうで、すごい勢いで中国が飛行機を買いまくっているように見える。

しかし、ボーイング787については、全日空が50機、日本航空が30機を発注しているので、日本と比べればたいしたことは無い。

いやいや、中国のすごいのは、まだまだ、こんなもんじゃないよ。(下の予測が本当なら)

中国航空工業第一集団の予測によれば、2023年までに、中国が保有する貨物輸送機及び旅客機は、2769機になる見込みだという。(20年後の予測が4桁の精度で出てくることが疑問だが)
これに対して、現在中国が保有している飛行機は、僅か700機しかなく、今後18年で、2069機の飛行機を増やす必要があるのだが、2010年頃までは、上に書いた契約で大体決まっている。ということは、2010年から13年間でおよそ2000機増えることになり、年平均すれば154機の計算になる。

一方、米航空機大手ボーイングが強気の見通しを発表した。
中国は2000億ドル(22兆2400億円)超の巨大市場になる、と。経済の急成長に合わせ今後20年の間に2600機以上が必要となり、米国以外では世界最大の航空機市場に成長するとみている。

ホントかぁ~??

ちなみに、現在のJALグループの保有機数は284機、ANAグループは186機で、合わせて470機だから、2000機というのがどれだけ大きい数字か見当が付くだろう。

これって、実現したらすごいことになるね。

ボーイング787ドリームライナーは、ボーイング社が開発中の次世代中型旅客機である。2005年1月に型番を「787」とすることが発表された。三菱重工、川崎重工、富士重工など、日本企業も開発製造にかかわっており、その担当比率は合計で35パーセントと過去最大。
大きな窓が付けられ、乗客は景色を楽しむことが出来る。窓にはシェードが無く、LCDを応用した電子カーテンで透明度を調節する。
787機の詳細はこちらをご覧ください。

元の木阿弥

下の写真は、先週の週末の開発区銀座の風景だ。
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どうと言うことも無い、普段の露天商が並んでいる風景だが、、、、、、、。

8月の初旬に文明都市の審査があって、DVDの販売が厳しくなったことを少しだけ書いたが、実は、影響はもっと大きかったのだ。

文明都市とは、中央政府が「全国文明城市」の呼称を与えることにより、大いなる名誉を獲得するのだとか。日本の政令指定都市のように、何らかの優遇があるかどうか、詳しくは分からないが、この称号を得ることにより、観光やら企業進出やらで市にとっては、メリットがあるらしい。
大連市長が、「全国文明都市」の審査を受ける方針を打ち出し、文明都市建設の旗を振り始めたのが7月上旬のこと。その後、市内も開発区も、公共の施設は至る所に「創建文明城市」の看板や垂幕が飾られた。
街の噂では、8月10日までが審査期間で、北京から審査員が来てあらゆる方面の文化程度を審査するのだそうだ。

文明都市の条件ってなんだろうか?
市民生活で目に付いたところしか分からないが、こんなことがあった。
・赤い旗と呼子を持った交通指導員がそこら中に現れ、道路横断者を見つけると「ピピピッ!」と警告していた。

・海賊版DVDが店頭から消えた。「日本語DVDあるか?」と聞くと、屋根裏部屋みたいなところに通された。

・露天商がすっかりいなくなった。事情を知らない農家のおばちゃんみたいなのが、一人、二人野菜を売ったりしていたが。

羊肉の串焼き屋がいなくなった。まぁ露天商と同じことなのだが、道端で串焼きとか、クレープみたいなものを焼いていた連中が、きれいさっぱりいなくなった。

・夜の商売の取締りが厳しくなった。あるカラオケクラブに行ったら、「8月10日までは小姐が一人もいないよ」と言われた。

・物乞いの姿が見えなくなった。


他に、オレは気が付かなかったけど、おそらく、立小便や痰を吐く行為などについても、厳しく規制されたはずだ。

8月10日までで解禁かと思ったら、どうも多少尾を引いていたらしく、完全回復(?)には、8月いっぱいかかったようで、9月からはいつもの大連に戻った。

で、上の写真に戻るのだが、
・露天商はご覧の通り
・日本語DVDも店頭に戻り
・カラオケ小姐も商売復帰
・道路横断はどこでもOK
・羊の串焼きも復活
・物乞いも徘徊している


いつもの平和な大連の姿だ。

こういうことを元の木阿弥って言うんじゃないかな!

どうしても馴染めない日本そば

車で外出して、昼飯時を外してしまった。
今更会社に戻っても、食堂はもう掃除をしている頃だ。
仕方ない、今日は外で昼食を食べよう。
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他の方のブログにも何回も出てきたが、大連市内の日本食レストラン「銀平」が、今年の5月頃から、開発区に支店を出した。
「手打ちそば」と「鯛めし」が売り物の日本飯屋で、割と人気があり、いつも大勢の日本人で賑わっている。

運転手に指示をして、「銀平」に行った。
運転手にメニューを渡して
「何を食べる?」
「日本食は分からないから、総経理に任せます」
「じゃあ、そば定、二つ!」

この店の昼の定食は色々あるが、売り物の「手打ちそば」を3種類のタレで食べる「そば定食」がうまくて、お得だと思う。
わんこそばみたいな小さなお椀の蕎麦が3種類、刺身、サラダ、てんぷらなどの他、お釜で炊きたてのご飯が付く。食器も豪勢で見た目は立派で、高級料亭のお膳と変わらない。これで35元。

オレとしては、自信を持って、運転手に奢ってあげたつもりだった。

「ここの蕎麦はうまいね!」
と、顔を上げてみると、運転手が、顔をしかめている。
どうも蕎麦が口に合わないようだ。
しかも、刺身は食えないと来ている。
サラダとてんぷらで、ご飯だけをバクバク食っていた。

帰りがけに、
「日本人にとって、ここの蕎麦はうまいんだけど、あんたの口にはあわなかったみたいだな、悪かったね」と言うと、
「いや、蕎麦は食えなかったけど、ご飯をいっぱい食ったから大丈夫」って、控えめに言っていた。

日本蕎麦が食えないのが、彼だけの特性なのか、一般中国人に対して言えるのか分からないが、食文化の違いを感じた。

その後、別の日に、来客と一緒に昼食を摂ることになり、運転手に
「あなたも一緒に食べよう」と誘ったところ、
「日本食では苦手なので、別のところで食べてきます」
と、一人でどこかに行ってしまった。
日本食が好きな中国人は多い。だけど彼にとっては、
 日本食=蕎麦=不味い!!
の図式が出来上がってしまったようだ。

日本と中国に限らず、国が変わって、一番困る生活の基本って、食文化だと思う。

南極探検隊専用ラーメン

野口宇宙飛行士が、ディスカバリーに持ち込んで食したという「宇宙ラーメン」が評判になったが、宇宙ラーメンの開発にあたっては、次のような工夫がなされているそうだ。
・無重力でも飛び散らないように、スープの粘度を高めた
・70℃のお湯でも食べられるような小麦粉の選定
・麺が飛び散らないように、一口大の塊状になる麺

なるほど、これは宇宙ラーメンと言うに相応しい工夫だ。

中国のスーパーをぶらぶらしていたら「南極ラーメン」を見つけた。
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中国南極科考隊員専用麺
 国家栄養健康工程産品
     国家免検産品

と表示してある。
どこが南極ラーメンやねん?

食べてみないと分からないだろうと、3種類見つけて買って来た。右から順に
 骨湯弾麺-濃湯排骨麺(濃厚豚骨スープ)
 骨湯弾麺-濃湯牛肉麺(濃厚牛肉スープ)
 骨湯弾麺-濃湯海鮮麺(濃厚海鮮スープ)

を並べた。
製造元は、華龍日清食品有限公司だ。
華龍日清食品有限公司は、2004年に、中国大手即席めん・製粉メーカーの河北華龍麺業集団有限公司の増資を引き受ける形で華龍の株式33.4%を日清食品が約200億円で取得しで出来た会社だ。
「今麦郎」のブランドでインスタントラーメン事業を展開している。

書かれている調理方法は、日本と変わらない。
700mlの水を鍋で煮沸させ、煮沸したら麺を入れて3-4分間煮る、その後、野菜袋、肉タレ袋、調味袋を加えて、更に30秒煮沸して掻き混ぜれば出来上がり。

右から順に食ってみた。
4分半も煮たにも拘らず、麺は弾力があって、美味い。この弾力麺は韓国系の辛ラーメンにも匹敵する。麺重量は110グラムとボリュームもある。南極隊員が食うには、このくらいのボリュームは必要だろう。
どの味も、中国のインスタントラーメンにありがちな妙な辛味がなく、素直に美味しく食べられた、問題なし。
ただし、南極ラーメンでも、「辣!」の表示がある品物は止めた方が良い。辛いだけじゃなくて、別の味の香辛料が入っているようだ。

結局、どこが、南極探検隊専用ラーメンの工夫なのかは分からなかったが、美味いから、いいか。

問題なし、と敢えて書いたのは、一般に日本人にとって、問題がある中国ラーメンが多いからだ。恐らく八角の味だと思うのだが、独特の香辛料の臭いがきつすぎて食べられない日本人が多い。

そのため、日本からのお土産に、日本製のインスタントラーメンを希望する人が、意外に多いんだよ。
催促している訳ではないのだが、また書いてしまった。

辛いけど美味い辛ラーメン

日本のインスタントラーメンは美味い。
そもそも、インスタントラーメンって、日清食品創業者の安藤百福さんが、苦労して開発した日本原産の食品なのだが、いまや、世界中の国々に氾濫している。その国毎に、国民の味を作っている。タイのトムヤンクンラーメンなんかがその代表例だ。

当然中国にも、沢山のインスタントラーメンが溢れている。
中国語では、「方便面」と言う。便利麺という意味だ。簡体字では麺の字が無いので、面で代用する。

さて、中国の方便面だが、一口で言うと美味くない。不味いと言うと御幣があるが、一般的な日本人の口に合わないと言った方が良いだろう。何が悪いかと言うと、香辛料と油脂だろうな。油脂の袋だけ入れないようにしたり工夫もしたが、一般的にあまり美味くない。
だから、日本からのお土産に、日本のインスタントラーメンを希望する人が意外に多い。

そこで、この「辛ラーメン」なのだが、辛いことは無茶苦茶辛いのだが、これは食える。麺の腰が強くてしっかりしている。どうも、中国人の好みは、伸びて軟らかくなったべとべとの面が好きなようだが、その点、この「辛ラーメン」は、長く煮込んでも崩れない。
韓国系の会社「農心」の製品だ。
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韓国に行ったことがある人なら、一度や二度は、ラーメン鍋を食べた経験があるのではないだろうか?
日本では鍋を食べた後の仕上げは、ご飯を入れて雑炊か、うどんを入れて煮込みうどんと相場が決まっているが、韓国では、インスタントラーメンを入れるのだ。ちゃんとした料理屋でインスタントラーメンを出してくるのには、最初は驚くが、食べてみると美味いんだなこれが。このときに入れるラーメンが、「辛ラーメン」なんだ。鍋でぐつぐつ煮込んでも煮崩れしないが、普通のインスタントラーメンでは、どろどろになってしまうので真似できない。

麺の腰がしっかりしているのが、美味さのポイントだ。
辛ラーメンのシリーズで「キムチ味」があるのだが、これだけ辛いと、キムチもへったくれも無い。

この会社の製品で、辛くないのが「上海湯面」シリーズだ。写真はチキン味の5個パック。
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「上海湯面」シリーズには、チキン味、海鮮味、牛肉味などがあり、どれも日本人の口に合うと思う。最近あまり店頭で見かけなくなったが、もし見つけたら試してみても損は無いと思うよ。
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