大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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-nと-ng

日本人は、音声を聞く時に、必ず子音と母音とをくっつけて聞こうとするので、子音だけが単独で存在していると、耳に入っても、脳が削除処理をしてしまうそうだ。だから、聞こえていても、認識できない現象があるらしい。

これが、日本人が外国語を学ぶときの大きなハンディキャップだそうだ。

中国語では、子音が単独で存在することは少ないのだが、オレが最も苦手な音声が、〔-n〕と〔-ng〕の違いだ。子音のgが尻尾に付こうが付くまいが関係ないだろう。これを聞き取るのは、もうあきらめた。日本人の聴力では、無理だ。

ここで、一つ大事なお役立ち情報を提供しよう。
雑学事典の面目躍如と自己満足している。

文字を見て、〔-n〕か〔-ng〕かを見分ける技だ。

漢字の日本語の音読みで語尾が「ん」で終わる文字は、〔-n〕で終り、「ん」以外の文字で終わる場合は、〔-ng〕と言う規則性だ。

例えば、
品 は音読みが「ひ」だから〔pin〕
平 は音読みが「へい」だから〔ping〕

もう一例:
慢、蛮、漫 は音読みが「ま」だからピンインは〔man〕
忙、茫、芒、盲 は「ぼう」か「もう」だから〔mang〕
区別が分かったかな?

すごい的中率で、オレが今までに探した範囲では、まだ例外は一つしかみつかっていない。

〔-n〕か〔-ng〕か、迷ったときには、音読みを思い浮かべる。
これで安心だ。 「安」も「心」も「n」だ。

以下、いくつかの文字を例示しておく。

an 安 案 按 暗 岸 庵(あん あん あん あん がん あん)
ang 昂(ぼう)
ban 半 班 般 搬 斑(はん はん ばん はん はん)
bang 棒 旁(ぼう ほう)
bin 賓 鬢(ひん びん)
bing 氷 兵 餅 病(ひょう へい へい びょう)
chang 常 唱 厂(じょう しょう かん)
chen 沉 晨 臣 趁 (しん しん しん ちん)
cheng 成 称 城 程 承(せい しょう じょう てい しょう)
dan 但 淡 担(たん たん たん)
dang 当 党 档(とう とう とう)
deng 等 灯 登(とう とう と)
duan 段 短 断 端(だん たん だん たん)
dong 懂 冬 董(とう とう とう)
fan 反 番 凡 翻 犯(はん ばん はん ほん はん)
fang 放 方 房 防 妨(ほう ほう ぼう ぼう ぼう)
fen 分 份 粉 (ふん ふん ふん)
feng 封 丰 逢(ふう ほう おう)
gan 感 敢 干 (かん かん かん かん)
gang 港 (こう)
guan 管 (かん)
guang 光 广(こう こう)
han 含 寒 汗 (がん かん かん)
hang 行 航 杭(こう こう こう)
hen 很 恨 痕(こん こん こん)
heng 横 恒 亨(おう こう りょう)
huang 黄 慌 皇(おう こう こう)
jian 件 肩(けん けん)
jiang 将 (しょう)
kan 看 刊(かん かん)
kang 抗 康(こう こう)
ken 肯(こう)⇒オレが見つけた唯一の例外
kuan 款(かん)
kuang 况 狂 (きょう きょう)
kun 困 昆(こん こん)
leng 冷(れい)
lian 恋(れん)
liang 两 量 亮(りょう りょう りょう)
lin 林 淋(りん りん)
long 隆(りゅう)
luan 乱 卵(らん らん)
man 慢 蛮 漫(まん まん まん)
mang 忙 茫 芒 盲(ぼう ぼう ぼう もう)
men 門 悶(もん もん)
meng 梦 猛 孟 蒙 盟(む もう もう もう めい)
mian 面 免 眠 勉(めん めん みん べん)
nan 男 南(だん なん)
nian 年 念 粘(ねん ねん ねん)
niang 娘(じょう)
ning 宁 凝(ねい ぎょう)
nuan 暖(だん)
neng 能(のう)
pin 品 拼(ひん びん)
ping 平 瓶 苹(へい へい びょう)
qun 群 裙(ぐん くん)

もう飽きた。
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みんなの日本語

昨日は、促成応急口語としての説日語を紹介したが、今日は、真っ当な日本語教材を紹介しよう。
その名も「みんなの日本語」だ。
minnao051128.jpg

この本は、中国人専用ではなく、日本語を学ぼうとする人なら、どの国の人でも使える教材で、日本の、「株式会社スリーエーネットワーク」の製品だ。詳しくは「みんなの日本語」をクリックしてくれ、株式会社スリーエーネットワークのサイトにジャンプする。

主教材(写真左側)の中身は全部日本語で書かれている。だから、中国人に限らず、まず「あいうえお」から覚えれば、どの国の人でも、使えるわけだ。登場人物も、アメリカ人、ブラジル人、インド人、そのたくさんの国の人が出てくる。
この本は、19.9元(300円)で売られている。日本で買うよりずっと安いので、大量に仕入れて、日本、あるいは他の外国で売れば大儲けだ。どうせ、日本語しか書いてないのだから、中国製でも中身は同じなのだ。
だけど、裏表紙にでかでかとこう書いてある
「この本は、日本の3Aコーポレーションから当社がライセンスを受けて出版発行しています。中国国内の限定販売。日本あるいは他の国での販売は禁じられています」

外国語を学ぶなら、現地の言葉だけで学習しなさい、とは、NOVAが宣伝で使っているフレーズだが、この「みんなの日本語」は正にそのようなコンセプトである。
適正な指導者がいれば、この主教材だけで十分なのだが、自習もしたい場合には、写真右側の副教材と言うか、本当は教師のための指導書なのだが、一緒に売っている。これも19.9元だ。

大学でこの本を使っているかどうか知らないが、大連で日本語を学ぶ一般の人は、殆どこの本で勉強しているし、多くの日本語語学校でも採用している。

「もう〔動詞〕ました」型
   もう〔送り〕ました。 もう〔食べ〕ました。
「〔名詞〕をします」型
   〔会議〕をします。 〔宿題〕をします。
のように、いろいろな「型」で分類しているのが面白い。

また、副教材の中には、日中の文化の違いを説明しているところがあり、日本の入浴マナーを書いているページがあった。 furo051128.jpg

日本のお風呂の使用方法
(1)浴槽に入る前に身体を洗いましょう。
(2)浴槽の中では、石鹸やタオルを使ってはいけません、浴槽は、ゆっくりと身体を温めるところです。
(3)入浴の後、お湯を落としてはいけません、後の人のために残しておきます。蓋をしてから出ます。


中国では、シャワーが一般的で、浴槽はあまり使わない。また、浴槽を使うとしても、一人ずつ流してしまうので、日本の家庭に招待されたときに、このマナーを知らないで、お湯を抜いてしまうと、大変なことになる。
この様な、マナーと言うか、異文化を知ることも外国語学習と同様に重要なことだ。

促成応急日本語の本

ダイソーの百円中国語じゃないけど、中国人が簡単に日本語を覚えるための本をみつけた。定価6元だ。
shuoriyu051120.jpg

タイトルは、「説日語」(日本語を話せ)という、小冊子だ。

一般には、日本語の学習においては、共通の発音のベースを作るために「あいうえおかきくけこ」のひらがなとカタカナの読み方を教えてから、日本語の学習に入るのだが、この本は、促成応急口語のサブタイトルがあるように、文法とかの解説は無く、何の脈絡も無くただひたすら発音を覚えるような構成で、あまり実用的とは思えない。
例文として
「今日は、早めに、家に帰らなくちゃならないんで」

とあるが、このまま棒読みすれば良いんだけど
「今日は、少し早く帰らなければなりません」
と変化すると、全く対応できない。

日本で最初に外国語を学ぶ本には、殆どの場合、カタカナで発音が書いてあるが、中国では、カタカナが無いから困る。

こういう表記法は初めて見たのだが、この本では、漢字だけで読み方を書いているのだ。
下にそのイメージを示す。
warimasita.jpg

見て分かるとおり、
1行目には「わかりました」と日本語があり、
2行目には「明白了あるいは知道了」と中国語の意味があり、
3行目の漢字は、全く意味を成さない
「ワーカーリィマーシーター」
と読める漢字の羅列だけを書いている。
これは面白い。

中国語には、音が上がったり、下がったり、押し込んだりの四声という声調があるが、日本語代替は、第1声(棒読み)を多用している点で、工夫しているなと思う。
上の右側「やってみます」の「って」(促音)が中国語には無いので、苦労する。

この漢字の羅列を、日本語を知らない中国人にそのまま読ませてみると、それらしい日本語に聞こえるから不思議だ。
日本語は、棒読みでも通じるから、初級学習の段階では進歩が速いのだが、その反面幾ら勉強しても、です、ます、である、だ、など語尾の変化が限りなくあり、更には、敬語やら丁寧語やらがドンドン出てくるので嫌になる、とは、日本語修行中の中国人の言葉だった。学べば学ぶほど難しくなるって。

あんた韓国人か?

開発区で、カタコト中国語で買い物をしていると、店の人から
「あんた韓国人か?」
と聞かれることが多い。
「いや、違うよ」
「じゃあ、日本人か?」
「そうだよ」
って。

どうして最初から、「あんた日本人か?」と聞かれないんだろうか?

開発区に住んでいる外国人は、日本人が一番多い。正確な統計が発表されていないから分からないが、駐在員とその家族、短期出張者などで常時1500人くらいは居るんじゃないかな。
観光地じゃないので、旅行者は少ないし、留学生も少ないと思う。

日本人の次に韓国人が多い。何人いるかは知らないが、日本料理店や韓国料理店が多い。

その他、ドイツ人やカナダ人などを見かけるが、白人は別として、東洋人を見たら、確率的に言えば
「あんた日本人か?」
と聞くのが妥当だと思うのだが、何故か「韓国人か?」と聞かれる。

この先は、全くオレの空想なんだ、妄想かもしれないけど。

韓国人に対して「あんた日本人か?」と聞くと、いきなり
「オレが日本人だとぉ! 何でオレが日本人なんだよ!腹立つなぁ、こんな無礼な店で買い物をする気にならん。バカヤロ!!オレは、立派な韓国人だ!」
(どこが)
例の火病を起こして、収拾がつかなくなる経験を、多くの店の人が経験したのではないだろうか?

それに対して日本人は概して温和なので、
「いや、違うよ。私は日本人だ」
とサラッと流して、何も問題にならない。

そういう体験的学習の結果だと思っている。真実は知らないけど。

家庭教師を首にした

以前の記事何年いたら中国語を話せますか?で書いたように、開発区の環境で、漫然と住んでいるだけでは、5年経っても10年経っても、中国を話せるようにはならない。
学校に通うなり、家庭教師を付けるなり、自己学習するなり、何らかの努力をしなければ、自動的に喋れるようになるわけではない。

会社の命令で大連に赴任してくる日本人は、概して2つに分けられる。
一つ目は「中国語をあきらめる人」、もう一つは「中国語をあきらめない人」である。
赴任命令で来る人は、早い人なら2年、遅い人でも5年くらいで帰国することになる。(勿論、例外は沢山あるが)
赴任当初は、殆どの人が、まず一度は中国語を学んでみようと思うはずだ。だけど、
「ぼぁ、ぽぁ、もぁ、ほぁ、じぃ、ちぃ、しぃ、りぃ」
と発音の練習をさせられ、音が違うと何回も注意されて、挙句の果てに同じように発声しているはずなのに、
「今のはOK、、、、、あぁ、また元に戻った」
なんて、先生から訳の分からない指導を受け、
「こいつらオレをからかっているのか?」
ドンドン不快感が高まり、遂に、
「どうせ、3年で帰るんだ、生活も困らないし、会社には通訳もいるし、もうやぁ~めた」
と早々と脱落する人が過半数だろう。年配者ほど、敷居が高く感じられるはずだ。

さて、オレは、後者のつもりでいる。少なくともまだ、あきらめないで学習は続けているが、既に3年半経ってしまった。

最初の半年間は、日本から持って来た「NHKラジオ講座」のテキストとCDで自己学習をしていた。継続さえすれば、これはこれで成果があると思うのだが、問題点が二つあった。
1、自分の発音が正しいのかどうか確認できない。
2、全てマイペースなので、やりたくないとすぐにサボる。

人間は弱いもので、怠け癖に負けて、結局尻すぼみになって、頓挫してしまった。

これじゃイカンと半年後には、学生の家庭教師を雇うことにした。吉林省出身の朝鮮族のまじめな青年だった。発音表を書いて持ってくるなど、意欲のある教え方をしてくれた。一年後に彼は卒業して、日系の事務機メーカーに就職した。彼が卒業するときに後輩を紹介してもらった。

これが、2代目の家庭教師だが、彼には、教える意欲が全く感じられない。言わば、「NHKラジオ講座」のテキストを使って自習するときの副読本のような感じだった。どういうことかというと。
オレが選んだ「NHKラジオ講座」のテキストでオレが自分で学習計画を立てる。そして
「まずここを読んでくれ」
「後からついて読むので、3回ずつ読んでくれ」
「オレが朗読するから、発音が変だったら注意してくれ」
「会話の練習をする、あんたがA,オレはBの役でやろう」

と、まぁこんな感じで、全て自分で計画して進めなければならない。疲れることこの上ない。それでも、2004年6月から2005年11月まで、約1年半の間、彼が来るから仕方無しにでも、学習を続けて来れたのは事実だった。

だけど3年もやっていると、このやり方自体に飽きてくるし、日本から用意してきたテキストも粗方終わってしまった。
「これからどうするか考えてくれ」

と宿題を出しておいたにも拘らず、彼は受動的だった。
机で二人で向き合って、オレが喋らなければ、彼も喋らない。
ついに我慢できなくなったオレはこう言ってしまった。
「オレ達、これまでにしよう、もう、あんたは来なくていい」

意味深な別れ話みたいになってしまったが、
「分かりました、それでいいです」

今月前半の授業料を渡したら、彼はすぐに帰ってしまった。以外と簡単なものだった。
男女の別れ話だと、こう簡単にはいかないのだろうな、きっと。jiajiao050322.jpg
この写真は、記事とは関係ないが、街頭で家庭教師の職を求める学生達だ


さて、困った。
新しい家庭教師の学生を探すか? 中国語の学校に通うか?
休日はテニスをしたいのでダメだから、学習は平日の夜が希望だ。出張者のケアなどが不定期に入るので、学校だとサボってしまうことになるから、やっぱり家庭教師だな。都合が悪ければお互いに都合をつけて「明日にしよう」などと変更できる。

そんなときに、休みの日に、開発区銀座をぶらぶらしていると、「無料家庭教師紹介」の看板を出している若い女性がいた。
「私は日本人で、ある程度中国語が喋れるが、もっとうまくなりたいので、中国語を教えてくれる学生を紹介して欲しい」
と頼んで、名前と携帯番号を書いてきた。
早速、その日の夕方、見知らぬ女性から電話がかかってきて、
「紹介された学生だが、どこかで会いたい」
と。
すぐに近くで会って、毎週2回(月、木)6:00~7:30、1回50元で話をつけた。相場は1時間20元という事なので少し割高だが、こっちから提示した金額だ。
彼女は、内モンゴル出身の学生で、日本語は全く話せない。
「前の家庭教師も日本語は殆どダメだったが、今度の学生は、日本語が全く話せない」
というと、みんな怪訝そうな顔をするが、オレはこう答えている。
「いまさら日本語を教えてもらう必要は無い、教えて欲しいのは中国語だ」


最初の授業の日:
「今日は初めてなので、あなたの中国語のレベルを知るために、自己紹介など、雑談をしましょう」

という訳で、90分間自己紹介をさせられた。その結果、
「これからは、日本から持って来たテキストは使わない。来週から私が用意する中国の雑誌を教材とする。宿題も出すからがんばって!」

と、厳しそうな予告をされた。

2回目の授業が始まった:
彼女が持って来た雑誌の中に、短い散文がある。
「さぁ、ここを読んで!」
「イークァイシートウ、後、読めないよ」
「でも、これが一番簡単で良い文章なのよ」
「読めないし、意味も分からないよ」
「じゃぁ、ピンイン(中国ローマ字)に書き換えましょう」
「yikuaishitou.............」
「次は、guangze 1声と2声よ」
「書き取り、、書き取り、、φ(..)メモメモ」
90分間書き取りしてた。時間になると
「じゃぁ、次回までに書いたピンインが読めるように練習しておいてね」

厳しい先生だ。

さてさて、これからどうなりますか?

中国語が通じない(大連方言の謎)

昨日は、「中国語が上手ですね」と言われる典型的な例を示したが、もう一つの褒められる例は、カラオケクラブのお姉さんだ。
初めて入った店で、簡単な会話をすると、例外なく
「アナタ中国語がぺらぺらデスね」

と褒められる。

これまた、信用しちゃいけない。何しろ相手は客商売だから、褒めてナンボ、喜ばせてナンボの「仕事」なのだ。
全く中国語を話せない、旅行者や出張者を相手にしているので、簡単な挨拶だけで
「中国語ぺらぺらデスね」

と来る。全く信用ならない。

逆にオレの中国語が通じにくいナンバーワンは、露天で野菜や果物を売っている農家のおばちゃんたちだ。
オレの中国語は、拙いので、相手が聞いてくれようとする意欲がないと簡単には通じない。obachan050812.jpg
露天のおばちゃんたちは、一品売っても、1元2元の商売なので、変な日本人のオヤジに関わっているよりも、別のお客さんを捉まえた方が売上げになるってもんだ。だから、
「この野菜の名前はなんていうのか?どこで採れたのか?」
なんて、めんどくさいことを聞いていると、
「お前の言ってることは、良く分からん、邪魔だ邪魔だ」
と払い除けられる。
本当に買いたいなら、物を指差して、5元札を渡すと、お釣りをくれるから、買い物は出来る。

地元の農民に通じにくいもう一つの要素が、大連の方言だ。
普通語と違う単語を言われたら全くお手上げだが、それ以外に発音が微妙に違う言葉が多い。オレの中国語は、北京のアナウンサーが録音したCDをベースに勉強しているし、家庭教師は、吉林省や黒龍江省の出身で、きれいな普通語を話す地域の人なので、大連の変な方言は学んでいない。だから、地元農民の言葉はさっぱり分からない。

大連に赴任して間もない頃、上司が大連に出張してきた。
案内をしながら、
「大連は方言が強くて、私の中国語では中々分からないのですよ」
と言ったところ、彼は、
「君の中国語レベルで、方言がどうこうと言えるのか?」

と言われたが、これは大間違いだ。
初心者だからこそ、応用が利かないんだ。
純粋な普通語しか学んでいないから、しかもやっと喋っているレベルだからこそ、僅かな発音の違いに対応できないのだ。

例えば、「市内」は、普通語では(無理にカタカナで書けば)「シネイ」と聞こえるが、大連の人たちのは「スネイ」と聞こえる。今でこそ多少は聞き分けられるようになったが、あの当時は、まったく別の単語に聞こえたから、そこで思考が止まってしまい、その先は何も考えられなくなる。
日本語の標準語の勉強を始めたばかりの外国人が、東北のズーズー弁を聞いて分かるだろうか?それと同じことだ。
「ワタシワ、ニホンジンデス」
「ワタシワ、ニホンジンデス」
「ワタシワ、ニホンジンデス」


「ワダスワ、ヌホンズンダス」

「?????」

そんな訳で、露天の農家のおばちゃんたちを口説き落とすのは至難の業なのだ。
まぁ、口説き落とす気も無いけどね。
下のコメント欄で、大連の方言について深い考察が議論されています。
興味のある方は、是非ご覧ください。

中国語上手ですねぇって?

「中国語上手ですねぇ!」といわれるパターンがいくつかある。
典型的な例の一つは、社員の家に招待されたときに、奥さんから言われることだ。

だけど、これを鵜呑みにしてはいけない。
オレの中国語など、日常会話程度しか喋れないのだから、ビジネスになると全く使い物にならない。
要は、こういうことなんだ。

あなたが日本に住んでいる日本人主婦だとしよう。
旦那の仕事の付き合いで突然ドイツ人を招待することになった。ドイツ人なんかあったことも無い、ドイツ人の名前なんてヒットラーくらいしか知らない。
さぁ、食事はどうしよう、部屋は汚れていないか、椅子のクッションは変えた方がいいかしら? などとバタバタしているときに、
「ピンポ~ン」
ドイツ人が来た。

「えーとえーと!〔今晩は〕は、〔グーテン・ナッハト〕よね。」

「ぐ、ぐーてん・なっはと」
「コンバンワ、ワタシハ、あんとんデス」
「えっ!日本語上手ですねぇ」
「イエ、マダマダデス、ワタシハ、1ネンカンベンキョシマシタ」
「すごい、ぺらぺらですね」

ちょっと待って、良く考えてごらん。何がぺらぺらなもんか?
ドイツ語はすっかり忘れてしまったので書けないが、オレの拙い英語だってこれくらいのことは言えるよ。
「Good night Madam. May name is Anton. My Japanese is not so good. I learned Japanese for one year.」
てなもんだ。(間違っていたら見逃してくれ!!)

全く予想もしなかった展開に驚いて、
「すごい、ぺらぺらですね」
と言ってしまったのだが、冷静に考えてみれば、1年間勉強したら、このくらいのことは当たり前だし、本当に大した内容は喋っていないんだ。

以前、ドイツの展示会に出展し、説明員として参加したことがある。ドイツ語は全くダメなので、しどろもどろの英語で説明をしていた。
そこに一人のドイツ人が現れて、
「コンニチハ、ワタシハ少シ日本語ガ分カリマス」
「日本語上手ですね、どこで勉強したんですか」
「私ノ町ニ日本人ノ先生ガイマス、彼ハ日本ノ埼玉ノ人デス」
「へぇー、埼玉ですか?日本に行ったことがありますか?」
「マダ、行ッタコトガアリマセン、是非行キタイデス」
「日本のどこに行きたいですか?」
「日本ノ日光ニ行キタイデス、きよとモ行キタイデス」
「きよと?きよとってどこですか?」
「アナタきよと知ラナイノカ?」
いきなりタメ口になるのは愛嬌だが、きよとは京都のことだった。結局、仕事の話は一切せずに、こんな話をして帰って行った。
そのときは、すごく感激したものだった。
初めてのドイツの地で拙い英語で説明しているときに、片言とは言え、鼻の高いいかにもドイツ人のおっさんの口から、日本語が飛び出したことに驚いて、本心でこいつは、日本語がぺらぺらだと感じたものだった。

だけど、冷静に考えてみれば、あの当時なら(今はもうだめだけれど)、英語で簡単に話せる内容ばかりだったし、今なら中国語でこのくらいのことは言える。全く大したことが無いんだ。

要するに、相手に対して予想していたレベルがやたらに低いから、それよりちょっとうまく喋られると、ぺらぺらだと錯覚してしまうだけのことなんだ。

自分のレベルを知っているから、
「あなた中国語ぺらぺらですね」

といわれても、ちっとも嬉しくない。あんまり褒められると逆に
「オレの評価はそんなに低かったのか?」

と反発を感じることさえある。

偉そうなことを書いているが、実際は、テレビのニュースやドラマを見ても全然分からない。ニュースは早口なので到底無理だが、簡単なドラマを字幕無しで分かるようになることが、オレの中国語の目標だ。

古銭高価買取

例によって、道端商売だ。今日の商売は何だろうね。

道端にコインの写真を並べて、なにやら言っている。
珍しい古銭(硬貨)を買い取りますと言っているようだ。coin051118.jpg

100元とか、500元とか書いてある。どんなコインが対象なのか記録に残そうとして、写真を撮っていると、コインカタログをくれた。
これがその全体の写真だ。
coin051120.jpg

小さくて見えないだろうから、興味のあるところを拡大してみた。
wufen.jpg
これは「5分」コインで、今でも僅かだが流通している。なんと1981年の5分コインは、500元だと言うのだ。びっくりだねぇ。
ひょっとしたら、中国でご覧になっている皆さんの机の中で眠っているかもしれない。探してみる価値はあると思うよ。

実は、この話しのオチは、無料で貰ったと思ったこのコインカタログと言うかチラシは、有料だったんだ。
で、1元取られた
結局こいつらの本当の商売は、このチラシを1元で売ることが目的だったのかも知れない。
この1元は、取材費として申告しよう。(どこに?)


このことを、会社の中国人社員に話したところ、一言の下に、
「総経理はまた騙されたんですか?こんなのウソですよ」
って。

1元返せ!
でも、まっぴらウソとも思えないんだけどなぁ。

樹木の下を白く塗るのは?

中国を訪れた人なら、誰しも、この写真のように、街路樹の下の方を地上から1メートル位の高さまで白く塗られているのを見たことがあるだろう。
whitetree051118.jpg

北京でも見たし、いったい何故中国各地でこんな風に樹木を白く塗るんだろうか?
中国人に聞くと、二通りの答えが返ってくる。

1、自動車がぶつからないように、車のヘッドライトを反射させる。
2、虫除けの為の消毒。


どちらも信憑性にかけるんだな。これが。
まず、光の反射説だが、道路に面した街路樹だけでなく、道路から5メートルも10メートルも奥まったところにある木にも塗られていることがある。あんな奥まで自動車のヘッドライトは届かないので、反射説は恐らくウソだ。
確かに、夜間に田舎道を走るときには、大変役立つことは事実だが、これが主目的とは思えない。大体、光の反射が目的なら、もっと反射率の高い塗料を使うはずだ。


虫除け消毒説には、妄信者が多い。
石灰を塗って虫除けだというのだが、春先ならまだしも、今から真冬に向かう季節に、虫除け消毒というのも納得がいかない。


丁度今頃、大連市内でも開発区でも塗布作業が行われている。
whitenur051118.jpg
ここでも、おっさんが二人でなんかを塗っている。
「あんまり白くないね、どうして白く塗らないのか?」
「ほら、乾くと白くなるだんべさ」
なるほど、既に塗り終わって乾燥した後ろの方を見てみると、白くなっている。これが一番上の写真だ。乾燥すると白くなるのだから、単純に白いペンキを塗っているわけではない。

オレの中国語レベルでは、これ以上の情報を引き出すことが出来なかったが、彼らが液体を調合しているトラックを発見した。
whiteyao051118.jpg
この写真は縮小してしまったので、見えないが、左端の袋には次のような表示がある。表示を見る限り、この袋は肥料だ。
肥料の3大要素は、窒素、リン、カリだが、袋の真ん中には「P2O5」と書いてあり、リン酸を表している。その上には「K2O」とあり、こちらはカリを表している。更に窒素と思われる部分に「14」、リンの部分に「16」と表示され、「総養分45%」の表示もある。
この袋は、間違いなく窒素14、リン16、カリ15の配合比の高度化成肥料だ。

袋の後方に、ドラム缶のような白い配合桶の上辺が見えるのが分かるだろうか?この桶の中に粉末を入れて、水を加えて掻き混ぜている。
周囲を探してみても、粉末らしい薬剤は、この肥料の袋しか見あたらない。と言うことは、この肥料を水に溶かして樹木に塗付しているのだろう。

この状況から判断すると、厳冬期を迎える前(11月)に、越冬に備えた栄養分を樹木に与える為に複合肥料を施肥していると考えられるが、正解だろうか?

樹木の育成に詳しくないので、こういう施肥の仕方があるのかどうか分からないが、正解は「自動車のヘッドライトの反射」や「単なる消毒虫除け」ではなさそうだ。
もし、この方面に詳しい方が見ておられたら、是非ともコメントに一筆お願いします。

コメントから抜粋:
これは俺も以前から
遼寧省営口市在住さん

「虫除け」だと聞いていて、「そんなもんかな」と思いながら20年近く過ごしてきた問題でした。
でっつさんの問題提起で、「本当にそうなのかな?」と中国のサイトを検索してみました。そうしたら、ありましたね、何となく納得の行く解答が。

(1) 確かに防虫効果がある。
この白い塗料は主成分は生石灰、塩、「石硫剤原液」(これは不明)、動物油を混ぜて水で溶いたものが一般的な配合のようです。これを塗ると、虫が越冬のために樹皮に卵を産み付けるのを防止できるらしいです。
(2) もう一つの効用--樹皮の日焼けを防ぐ。
冬は乾燥していることもあって樹皮が日焼けし易いらしいんですが、白い塗料は日光を反射するので日焼けを防げるということのようです。

ということで、この説明だと何となく納得できるような気がするんですが、どうでしょうかね?
またインターネット上では、「ベトナムでも見かけた」とか、「フィリピンでも見たよ」とかいう書き込みがあって、どうやら中国だけの「風習」ではないようですね。

結婚証

中国には「結婚証」なる証明書がある。

赤い表紙のノートで、丁度パスポートと同じくらいの大きさだ。中には、二人の身分証明書番号が記載され、写真が貼付されている。
jiehunzheng.jpg

表紙には「結婚証」と書いてある。
2ページには、「中華人民共和国民政部」の印章。
3ページには、「結婚の申請を受け、中華人民共和国婚姻法に基づいて、登記しこの証を発行する」と。
4ページには、所有者の名前と二人の写真、登記日付、結婚証番号が記載されている。
5ページには、二人の名前、性別、国籍、誕生日、身分証番号
6ページには、「婚姻法の定めにより、結婚する男女双方は、自ら結婚登記機関に出向いて結婚登記をしなければならない。本法により、登記し結婚証を発行する。結婚証を取得後、夫婦関係が確立する」と書かれている。
7ページには、この証書の番号。
8ページは、裏表紙。

所有者が記載されているということは、夫婦だからどちらが使っても良いというものではないようだ。夫婦それぞれが、結婚証を持つことになるらしい。
また、小さくて見えないだろうが、日本と違って、夫婦の姓が違うままだ。女性は于さんで、男性は姜さんだ。子供が生まれると、父親の姓を名乗るのが一般的。

この証明書は、どんなときに使うのだろうか?
一般に住宅を買うときに現金では払いきれないので、銀行から金を借りて、ローンを組むことになるが、35歳未満の場合、独身者はローンを組めないという。そこで、結婚証を提示して、二人が結婚していることを証明するのだそうだ。

あるいは、勤務先で、既婚者のみに支給される手当てを申請する場合にもこの結婚証を提示する。

日本だったら、結婚すると新しい戸籍が作られるので、戸籍謄本を提出するところだ。

どちらが良い悪いということではないが、日本でには無い証明書なので、面白いと感じた。
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