大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

蹴羽根

昔の日本なら、
♪♪お正月には羽根ついて、独楽を回して遊びましょう♪♪

と歌われたが、今じゃ羽根突きなんが誰もやっていない。

下の写真は、日本語で言うなら「蹴羽根」だろうな。中国名は「jian4zi ジェンズ」という。建築の「建」に「毛にょう」をつけた字だが、日本にはない漢字だ。
極めて一般的な遊びで、会社の昼休みや、学校の放課後などに、人が4、5人集まるとこのジェンズを始める。久しぶりに故郷に集まった家族もジェンズに興じているかも知れない。
jianzi050226.jpg

1個1元とか2元とか、とても安いものだ。しかし壊れやすい。
写真左の羽が大きいものは、落下速度が遅いので比較的楽だが、右側の羽根が小さいタイプは、スピード感があって難しい。

基本的には、手を使わず、足で蹴って羽根突きのようにパスし合う遊びだ。
通常、5、6人が輪になって、1個のジェンズを蹴って遊ぶ。手を使ってはいけないのだが、頭を超えるような高い位置の場合は、掌で受けて下に落とすのは構わない。勿論掴んではいけない。首より低い位置なら、胸で受けて下に落とし、直接足で蹴り上げる。サッカーでもよくやるワザだ。

中国人にとっては、子供の頃から普通に馴染んでいる遊びなので、みんなとても上手だ。オレなんか仲間に入れてもらっても、へたっぴぃのおじゃま虫にしかならない。
足の甲やくるぶしの内側で蹴るのはサッカーでも使うのでそれほど問題ないのだが、特に難しいのは、くるぶしの外側で蹴るワザだ。「裏けり」とでも言おうか!これは難しい、目測が合わなくて、空振りばかり。

平日の夕方、五彩城の広場に行くと、たくさんのグループがジェンズで遊んでいる。
スポンサーサイト

螺旋階段

旧正月の二日目だ!
新年二日目に相応しい、龍の螺旋階段だよ。
londan060121.jpg

とある場所で見つけたんだけど、螺旋の曲線が綺麗だよね。
一番上の龍の頭から龍の全身が流れるように描かれている。

って、芸術品ならそれで良いんだけど、これは、実際に使っている階段のようだ。

とすると、危険極まりない階段だなぁ!

だって、こんなに曲がりくねっているのに、手摺りが無いんだよ。一歩足を踏み外したら大変なことになる。自分のことについて考えれば、酔っ払ったら、絶対に歩いちゃいけない階段だ。
特に下りは危ない!!

旧暦の作り方

今日は、旧暦の正月。
旧暦とは月の月齢を基準にしたカレンダーで、中国では旧暦のことを農暦といって、どんなカレンダーでも必ず、漢数字で旧暦が示されている。
中国でも、日常の生活はすべて新暦で行なっているが、誕生日を農歴で祝うなど、昔からのある種の行事は農歴で行なわれ、日本よりも生活と旧暦とのかかわりが強い。

今年の暦を眺めていたら、なんと7月が2回もある。つまり閏7月だ。
8月24日の欄だが分かるだろうか?
cal3089.jpg

ここで旧暦の閏月について簡単に調べたところを書いてみる。ちょっと、めんどくさいけど、嫌がらないで読んでみてくれ。
旧暦は月の実際の満ち欠けに合わせて暦の月を定める。新月の日は必ず1日で、満月の日が15日になる。旧暦の日付は月の月例を意味しているので、いわゆる三日月は、毎月3日に現れる月なのだ。今日は1月1日なので、新月である。

月の満ち欠けの周期は29.53 日なので、12回繰り返すと354.36日にしかならず、太陽が一周する時間365.2422 日に10.88 日ほど足りなくなる。そのため大雑把に言えば3年に1度くらい余分な月「閏月」を入れて調整しないと季節がずれていく。閏月をどこに入れるかは、細かい規則がいろいろあるが、現在最も基本的な規則は次の4点だ。

・「春分」を含む月は必ず2月と呼ぶ ⇒ 2006年では3月21日。
・「夏至」を含む月は必ず5月と呼ぶ ⇒ 2006年では6月21日。
・「秋分」を含む月は必ず8月と呼ぶ ⇒ 2006年では9月23日。
・「冬至」を含む月は必ず11月と呼ぶ ⇒ 2006年では12月22日。

他にも細かい決まりがあるが、この規則に当て嵌めて月を割り当てていくと、今年の旧暦7月30日は、新暦8月23日である。計算通りに翌8月24日を、8月1日に割り当てていくと、新暦9月23日の秋分が旧暦の9月になってしまい「秋分を含む月は必ず8月と呼ぶ」規則に合わなる。そこで、閏7月が挿入されることになる。つまり、今年は、旧暦の7月30日(新暦8月23日)の次は再び閏7月1日となり7月が2回あることになる。なぜ閏3月や閏5月でないのかは、節気と中気とのかかわりで細かく決められているが、ここでは省略する。

関心があれば、下のサイトを参照してください。旧暦カレンダーの作り方が詳しく書かれています。
http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~kazu/kyureki/kyureki.html
http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0101.htm
http://www.palette532.com/~inui/innyou/koyomi/

除夕

今日は、旧暦の大晦日。
中国では、除夕(chu2xi1)と呼んで、ふだんバラバラに住んでいる家族が実家に集まり、夜を徹して、話し、歌い、爆竹を鳴らして大騒ぎをする。年越しそばならぬ、餃子を食べて過ごす。

一昨日、帰国する祭には「新年快楽!明年見」などと挨拶して来たのに、日本に来てみたら、新年ムードの片鱗も感じられないのが、なんとなく違和感を感じる。

そもそも、東アジアの国々で旧正月を祝わないのは、日本だけではないだろうか。中国、韓国はもちろん、タイでも旧正月があったような気がする。ネットでちょっと調べてみたら(中国、韓国、香港、台湾、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア) の国では旧正月を祝日にしているようだ。まぁ、日本では太陽暦の正月に大騒ぎをしたんだから、今更騒ぐ必要は無い。

旧正月の欠片でも落ちていないかと、日本橋から銀座まで歩いてみたが、なぁんにもみつけられなかった。昼もよるも!
kirie060123.jpg

写真は、中国の民間芸術、切絵による、正月の縁起物「福」の字だ。どうせ金型で大量生産しているのだろうと思って、良く観察してみると、1枚ずつはさみで切り抜いていることが分かる。素晴らしい技術だ。

「福」の字を逆さまに張っているのを良く見かける。これは、
「福」が逆さま⇒「福倒」⇒「福到」(発音が同じ)⇒福が来る

の意味になり、縁起が良いとされるので、ドアや窓に逆さまに貼り付けておくのだ。

それじゃ、みなさん、
新年快楽!

ライブドアの中国名はホリエモン

昨日、日本に帰る飛行機は、CA(中国国際航空)だった。
全日空だったら全席シートテレビが付いていて映画の1本も見ることが出来たのに、ブツブツ、、。

ちょっと話題が逸れるが、全日空便を表すアルファベットがNH901と言う具合に、頭文字がNHなのだが、これに疑問を持ったことはないだろうか?
日本航空なら、そのままJLで問題ないが、どうして全日空はNHなの? All Nippon Air Line (訂正:正しくは、All Nippon Airwaysです)だから、ANなら納得できるのになぜ、NH?
実は、その昔、全日空の前身が日本ヘリコプターだったので、NHと付いたのだそうだ。

話題を戻そう。
離陸して一眠りしてから、食事が出て来た。
洋式か中式かと聞かれて、中式を選んだ。隣の人は洋式だった。洋式と中式の区別の仕方がわからなかった。オレの中式は、「スパゲッティ醤油餡かけ炒め」みたいな料理だった。これにパンとフルーツがついているが、洋式で通りそうだった。まぁまぁ、美味かったよ。

いや、いや、メシの話じゃないんだ、更に話を戻そう。
前方の画面で中国放送のニュースが始まった。折りしも世界を騒がせているライブドア関連ニュースだった。聞いていると、面白いことに気が付いた。「ライブドア」の中国名は、「活力門」(huo2li4men2 フォリィメン)なのだが、聞きようによっては、「ホリエモン」と聞こえる。というより、先入観が入っているのでオレの耳には「ホリエモン」としか聞こえない。

また、話を戻してと。
水平飛行に移ったら、オレの隣の人と、通路を挟んだ斜め前の人がノートパソコンを取り出した。
オレなんか完全に春節モード、ビールなんか飲んじゃって、ウトウト状態だったのだが、この人たちはすごいな、これから仕事なんだ。
辛苦了(おつかれさん)
と、思ったら、片方はDVDを取り出して、セットし始めた。要するに映画を見よう言う魂胆なのだ。ノートパソコンを取り出した時点で仕事だと思い込んだのは、オレの先入観。 
ふと左の人を見ると、こちらも映画を見始めている。
何の事はない、二入ともDVDの映画を見るためにノートパソコンを広げていたんだ。

帰国便の飛行機の中での、とりとめもないない雑感で失礼しました。

年末恒例懸賞金

春節が近づいて来ると、帰郷の費用やお土産のお金が足りなくて手荒なことをする輩が増えてくる。開発区の治安も悪くなるらしい。
そこで、お馴染みの懸賞金のお触れが出る。
具体的に誰々の情報と言うことではなく、治安や事件に関する情報全般を募集している。

いくつかの例を示せば、こんな具合だ。

===
平和な開発区を作り出すために、皆さん一人一人の力を以って、積極的な行動を起こしましょう。

治安情報に関する賞金
 ・定員超過車両、積載超過車両情報=30元
 ・首都に進行しようとする団体の情報=100元
 ・ストライキや道路封鎖などの計画情報=500元
110番情報の賞金
 ・各種違法犯人逮捕に繋がる110番電話情報=100元
犯罪捜査活動賞金
 ・治安案件情報=50-500元
 ・刑事案件情報=200-10000元
 ・犯人逮捕に繋がる交通事故案件=1000-10000元
勇気ある行動賞金
 ・公安機関逮捕への協力=100-5000元
 ・犯罪人逮捕=100-10000元
などなど
             2006年1月14日
                  開発区公安局
===

shoukin060121.jpg

情報料の区分は3元からある。
やっぱり、中国は現金主義なんだなぁ。

中国テニス事情

皆さんは、テニスをどんなスポーツだと思っているだろうか?
天皇陛下が皇太子時代に美智子様と出会った高貴なスポーツだろうか?

今から50年前の日本では、そうだったかも知れないが、オレにとってのテニスは、そんなもんじゃない。
日本に帰れば、公営テニスコートで200円払えば朝から晩まで自由に遊べる。ファッションもへったくれも無く、1000円以下で買ったTシャツを着て、汗でドロドロになって走り回っている。オレにとっては、ジョギングの次に金がかからない庶民のスポーツなのだ。

中国では、ちょっと事情が違う。
卓球やバドミントンは、庶民の中にも浸透した球技で、多くの人たちがプレーを楽しんでいるが、テニスとなると極端に球技人口が少なくなる。テニスコートが少ないので、テニスに触れる機会そのものが少ない上に、道具やコート代が高いので、ある程度裕福な階級でないと参加できない状況なのだ。

そういう中で、日本以上に感じるのが、先行投資として子供たちにテニスの英才教育をしている人たちの存在だ。下に紹介するテニスコートでも、料金が高いにもかかわらず、専属コーチを雇って、テニスコートを貸切り、小学生低学年の子供のトレーニングをしている光景に幾度と無く出会っている。女子なら16歳くらいから、世界を舞台に稼げるようになるので成功すれば非常に有効な投資になるのだが、悪く言えば博打だ。しかし、ライブドアのマネーゲームと違って、一瞬で何億も消えてしまうことは無いが、夢破れたときにこの子達の心に傷が残らなければいいと思う。

この女の子達が、なかなかに侮れないのだ。10歳くらいの女の子と、我々日本人チームの男性プレイヤーが、シングルスの試合で当たったことがあるのだが、手も無くひねられてしまった。恐るべし中国の英才教育。
時々見かける16歳の女子は身長が180もあり、全中国の少年の部でベスト5で活躍しているそうだ。ここまで来ると、稼ぎ出すのももうすぐかも知れない。見ているだけだが、我々とは格が違う、すごくうまい。

さて、ここは大連市内の海辺に近いところにある金融中心のテニスコートだ。jinrong050220.jpg

静かな山間に建てられた金融会議センターの付随設備なのだ。室内4面のとても綺麗なコートであるにも拘らず、外観に似合わず、雨が漏ったりするのだが、まぁそれはご愛嬌ということで。
jinrong051109.jpg

このテニスコートは、一般の人にも時間貸しをしているのだが、使用料が1時間120元と高い設定なので、一般の中国人庶民にはちょっと手が出ない場所だ。自ずと、テニスをする人は、ある程度の成功者か、政府高官などに限定される。言ってみれば、上流階級のスポーツになるのだろう。

テニスの試合のカウントは、
ラブ(0)、フィフティーン(15)、サーティ(30)、フォーティ(40)
と進むのは、テニスファンならご承知のことだろう。これは、時計の15分刻みを数字にしたものだが、45分のフォーティーファイブが長いので、いつの間にかフォーティ(40)になったらしい。

中国でテニスのテレビ中継を見ていると、
  30(サンシー)比(ビ)40(スゥシー)
と、中国語ではあるが、ちゃんとカウントを放送しているが、一般の市民のテニスでは、こんな面倒なことはしない。そのまま、0,1,2,3である。上の例で言えば、
  2(アル)比(ビ)3(サン)となる。

さて、オレ達日本人も、このテニスコートで時々遊ぶのだが、先に説明したような上流階級の人達とも思えないような、すごい怒鳴り合いに遭遇した。

「ざけんじゃねぇぞ!2対2だろ」

「寝ぼけたことを言ってると、こましたるぞ!そんなわけ無いだろう!」

「おお、上等じゃ、2対2に間違いないぞ、どこを見てるんだ」

「3対1じゃろうが」

ボールが落ちた辺りを指差して
「ホラここじゃ!最初にそっちがミスったんだろう」
「馬鹿いうな、3対1は間違いないんだ」

「биУЛпЯ!!!!」

「Яю★Щ∇эдЦЮфξ∂£!!!!」


「2対2」以外は聞き取れなかったので、良く分からないけど、こんな風なことを言い合っていたんだろう。すごい大声なので、殴り合いになるんじゃないかと思って、回りはシーンとして見ている。
5分ほど怒鳴りあっていたが、またゲームを始めた。
みんな、さり気無く観察している。

何のことは無い、最後に握手して、談笑しているんだ。
日本人同士なら絶対こうは出来ない。

中国人の感情の激しさを垣間見た思いがした。

銀行強盗

「ママー、早くおうちに帰ろうよ」
「待ってね、彩ちゃん、もうすぐ順番だから。」
愚図る女の子をあやしながら、順番を待っているお母さん。
そのとき、懐に手を入れた男が、そっとカウンターに近づいて来た。
やおら、カウンターに飛び乗ったかと思うと、いきなり
    ばぁ゛~ん!!
拳銃を一発ぶっ放した。銃弾を弾いたロッカーから火花がほとばしる!!
「騒ぐな、騒ぐと撃つぞ! 金だ、金を出せ!」
ユニクロで買ったデイバッグを女子行員に投げつけて、
「このバッグに一万円札を詰めろ。千円札を入れたら殺すぞ!」
なんて、せこいことを怒鳴っている。
銀行内は騒然となった。
身を伏せる顧客、震え上がる女子行員、警報ボタンを押そうと身をかがめる支店次長。
「こんなバッグじゃ、1億ちょっとしか入らないじゃないか!サンタクロースみたいな大きな袋を持って来いよ」
などと、場違いな考えが頭をよぎる、支店長。

映画に出てきそうな、銀行強盗の一シーンだが、中国では、このような光景はあり得ない。こんな悪いヤツがいないからだと思うあなたは、中国のことを良く理解していない。

中国には、こんなことをしそうな奴らは、ゴマンといるんだ。
だからこそ、中国公安は考えた。
「銀行強盗が出来ないようなカウンターにしよう!」

で、どうなっているかと言うと、中国の銀行では、お金を扱うカウンターには、厚さが4~5センチはあろうかと思える防弾ガラスが建っていて、客とカウンター内部は遮られているんだ。現金や、通帳などを受け渡しする半円形の溝にも、客側と銀行側をスライドして半分を覆うスライド式のカバーが付いていて、直接拳銃を差し込むことが出来ない。

全く顧客を信用していないどころか、顧客はみんな強盗の集団だと言わんばかりだ。
yinhan060123.jpg

いつもながらの下手な絵で恐縮だがこんな具合だ。銀行内部は写真撮影が制限されているので、我慢してくれ。

・まず、カウンターに飛び乗ることが出来ない。
・拳銃を撃っても、防弾ガラスにはじき返される。
・袋を投げ入れようにも、半円形の溝では狭すぎる。
つまり、どうにもならないのだ。

ある日系銀行が、人民元取り扱い業務を申請したときに、公安当局から、カウンターには防弾ガラス、腰板には鉄板を仕込むことを、認可条件として求められたらしい。
外貨だけを取り扱っていたときには、中国の一般人民はあまり関係ないが、人民元を取り扱うとなれば、上述のような強盗に襲われる可能性があるからだそうだ。

日本でもこうすれば良いのにとも思ったのだが、この設備にはすごいお金がかかる。日本程度の強盗発生率なら、保険でカバーした方が、割安なのだろうな。

デンマークから運んできたものって?

商売のネタというものは、色々なところに隠れているもので、またそれを見つけ出す人間もすごいものだと思う。

デンマークから1機の貨物便が大連に飛んで来た。1月19日に、大連周水子空港に着陸した中国南方航空の貨物チャーター便に積載されていた貨物とは12000匹の動物だった。

動物って何だろう?

デンマークから届けられた動物は、空港で臨床検査終了後に、金州区の隔離場まで検疫官が護送し、30日間の隔離検査を行う。

大連の気候は、デンマークの気候と似ており、この動物の生育に最適なのだそうだ。

さて、どんな動物だろう?

中国の東北三省は、黒テンの毛皮の産地として、有名なのだ。古くは、シベリアの黒テンは一時絶滅寸前だったそうだが、ロシア人はテンを追いかけて黒龍江省に入って来たとか。


実は、大連は、遼寧省のテン養殖基地で、毎年外国からこの動物を大量に輸入しているのだそうだ。テンって知ってるかな?
イタチ科の哺乳類で、ミンクと並んで毛皮を珍重される動物だ。
1Save0006.jpg

このイラストは、岡本商事の毛皮の種類からコピーしたものだが、テンは、セーブルとも呼ばれている。


というわけで、この動物とは、12000匹のデンマークイタチだった。

すごいね、中国人の商魂!

値引きの極意

値引き交渉においては、各人がそれぞれ秘策があることだろう。今日は、オレのやり方を公開しよう。

とは言っても、大したことはないんだ。
1、最初に言った値段は、妥結直前まで変えない。たったこれだけのことだが実行するとなると結構難しい。
例えば、店側が1000元⇒あなた400元⇒店800元⇒あなた500元⇒店750元⇒あなた600元⇒店700元⇒あなた650元⇒妥結650元。こんな風に互いに歩み寄っていったら、中央値に決まるのは当然のことだから、こちらは一貫して変えない。
店側が1000元⇒あなた400元⇒店800元⇒あなた400元⇒店そりゃ無理だよ⇒あなた400元⇒店700元⇒あなた400元⇒店冷やかしなら帰ってくれ⇒あなた400元⇒店しょうがねぇな600元⇒あなた400元⇒店もうこれで最後だ550元⇒あなた500なら買おう⇒店負けたよ500で持ってけ⇒妥結500元。雰囲気が悪くなっても変えない。店側は売りたいのだから歩み寄ってくるものだ。こちらから歩み寄る必要は無い。最後にここまでかと思ったところで一気に妥結に持っていけばよいのだから。

2、その他はおまけみたいなモノで、友達になるとか、論点を変えて意表を突くとか。

値引きは、場所や状況に応じて、適正な値引き率があるもので、ここは幾らぐらいまでイケそうかは、勘と経験で見当をつけるしかない。
今回のターゲットは、ビトンとかプラダの偽ブランドのバッグだとしよう。だいたいこういう店は、相当吹っ掛けているのが当たり前なので、半額程度で満足しちゃいけない。それこそ、株用語の「半値八掛けニ割引」の更に下を狙おう。

ちょっと立派なルイビトンのバッグを買うことにする。
「このバッグ幾ら?」
「これは、1200元です」
「えぇ!高いなぁ!!」驚いてみせる。
「こちらはモノが良いですからね」
「じゃぁ、あれは品物が悪いの?」相手の矛盾を突く。
「そんなこと無いけど、こっちの方が素敵でしょ。日本のお客さんが、随分買ってますよ」
「そうだねぇ、これ、気に入ったんだけど、安くならない?」戦いを仕掛ける。
「お客さん、日本から来たのですか、じゃぁ、1000元丁度でどうですか?」
「とんでもない、1000元も出すなら、別のものを買うよ」全く相手にしない素振り。
「じゃぁ、幾らなら買いますか?」客に指値をさせる、店側の常套手段だ。
「そうだなぁ、これなら300元で買おう」いきなり四分の一を吹っ掛ける。
「とんでもない、300元じゃ、原価にもならないわ」店側の決まり文句。
「じゃぁ、他の店を探すから、いいよ」こちらも相手にしない素振り。
「ちょっと待って、お客さん、300元じゃ話にならないけど、850元までならおまけ出来ます」この手の店なら、3割ダウンまでは、すぐ行く。
「オレは、300元って言ってるんだよ、どうして850元なんて提案するんだい」言い値を下げない。
「だって、無理なものは無理ですよ!850で精一杯!」
「ふーん、あなた、大連の人じゃないね」突然話をはぐらかす。
「え、どうして分かりますか?」相手はびっくりする。
「なんか、大連人みたいに野暮ったくないもの、出身地はどちら」何でも良いから、ちょっと褒める。
「私は広州から来ました」
「あぁ、広州だったんだ、オレ、広州に行ったことあるよ」共通点を探して強調する。
「広州はどうでした?」
「活気のある大きい街だったねぇ。大連よりずっと都会だ」
「私はうるさくてあまり好きじゃなかった、大連は静かでいいわ」
「オレも大連は静なので好きだよ。オレ達友達だね。広州の人にしては日本語上手だね、どこで勉強したの?」無理やり友達の雰囲気にする。
「広州の学校で2年間、もっとちゃんと勉強したくて大連に来ました」
「へぇー、偉いね。日本語もしっかりしているし」褒める。
「そんなこと無いです、まだ勉強中!」
「一生懸命頑張っているから応援したいな。このバッグ安くしてくれたら、買うよ」親近感を作った雰囲気で、値引きに戻る。
「そうですか、じゃぁ、日本円で1万円でどうですか?」今なら680元くらいだから、4割引以下になった。
「ダメだよ、おれは300って言ってるんだよ」絶対指値を引かない。
「だって、もう、無理ですよ!買う気あるんですか?」
「せっかく応援してやろうと思ったけど、ダメだな」投げ捨てるように。
「ちょっと待ってください、他のお客さんに言わないで!」これも常套句、やっと本気になって来た。
「いいよ、秘密は守るから」
「ヒソヒソ、丁度、半額の600元にしましょう」やっと半値になった。
「まだ高いな、それじゃ買えないよ」
「幾らなら買ってくれるんですか」店側もプレッシャーをかけてくる。
「だから、300元だって言ってるだろう」指値は引かない。
「絶対無理です」
「だって、オレの友達は、これと同じものを北京で200元で買ってきたよ」ウソでも良いから、屁理屈をこねる。
「それは、品物が違いますよ」
「どれどれ、同じだよ。あっ、ここの模様がずれているぞ」言い掛かりをつける。
「これは、正しい模様ですよ」
「300元にならないなら、もう、いいや、帰る」店を出る素振りをする。
「ちょっと待って、社長に聞いてみますから」彼女の裁量権を超えたようだ。
「早くしてくれよ」苛立ちの雰囲気を示してプレッシャーをかける。
「お待たせしました、社長から特別に450で良いと」
「なんだよ、300にならないのかよ」がっかりするが、そろそろ落としどころが近いと見る。ここからの、50元100元は時間がかかる。
「この財布は幾ら?」
「これは、350元です」
「じゃぁ、これも一緒に買うから、合わせて400元にしてくれ」指値を上げるのではなく、品物でサービスさせる作戦に切り替える。
「えっ、ちょっと待ってください」急な提案に、相手は困惑する。
「ホラ、400元」いかにも決まったように、財布から金を出して、支払う素振り。
「えーと、400元じゃダメよ。500にしましょう」
「分かった、じゃぁ間を取って、450」何が間だか分からないが、何となく説得力がある。
「はい、分かりました」

という具合に、最後は、社長の指示である450元から下げるのは難しいと見て、財布をおまけに付けさせた格好で妥結した。

こんな風にうまくいくとは限らないが、最初の指値を変えるのは、買う決断をした最後の最後で良い。
上述のやり取りは、実話ではなく、私の作り話です。
ルイビトン、プラダ、シャネルなどの偽ブランド商品は、日本には持ち込めません。
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。