大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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フィットネスクラブ

大連開発区にあるフィットネスクラブの風景。
年会費4000元、月割りにして333元(約5000円)だ。日本の同等の施設と比べると、約半額と言うところか?
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このフロアは、ウォーキングマシンの他、各種トレーニングマシンが並んでいるジムだが、別のフロアにはスイミングプール、サウナ、卓球台、バドミントンなどの設備があるし、時間を決めてレオタードを着たエアロビクスの指導もしている。

そもそも、フィットネスクラブだから、スポーツ選手のための筋力トレーニングジムではない。要するに、飽食のデブが腹減らしに来るところだ。

日々食うや食わずの貧民がたくさんいる一方でこういう商売が成立することに違和感を感じる。農村に行けば、貧困な人は当たり前だし、開発区だって、三輪リヤカーを引っ張って、ダンボールやペットボトルを集めている屑屋さんがいる。(後日記事にする予定)。 この人たちは、肥満で腹が出るどころか、食べ物にありつけるかどうかさえ分からないのだ。

中国の農産物価格、人件費、行商の様子などから、今の中国が、30年、40年前の日本と同じ状況だと思う人がいるかもしれないが、全く違う点が一つある。あの頃の日本は、みんな貧乏だったから、仮にアメリカ資本でこのようなフィットネスクラブが作られたとしても、日本人は行けなかったはずだし、わざわざ腹減らしに行く必要も無かった。ところが、今の中国には、フィットネスクラブを必要として、実際に通う中国人が実に多いのだ。

斯く言うオレも、肥満を気にして通い始めたのだが、いつ行っても、結構な数のデブたちが汗を流している。1年分とは言え、一時金で4000元をポンと出せる中国人が沢山いると言うことだ。このクラブに会員が何人登録されているのかは知らないが、倒産しないで運営しているのだからビジネスが成り立つ程度の客はいるのだろう。

何を言いたいかというと、「中国は貧乏だから高額な趣味は商売にならない」とは言えないと。

一定の金持ちを対象にしたビジネスは成り立つのである。そうは言っても、一般作業員の月給が1000元そこそこであると言う現実は変わらない。

人口25万人と言われる開発区に、このようなセンターがオレの知っている限りで2箇所ある(ホテルなどに付随する小さな施設はもっとたくさんあるだろう)。人口25万人と言えば、日本ではちょっとした地方中核都市だ。例えば県庁所在地で言えば、山形市・福井市25万人、佐賀市16万人、鳥取市・松江市15万人、山口市13万人といった具合だ。それぞれの市にビジネスとして運営できるフィットネスクラブを何箇所作れるだろうか?

日本でさえ経営が難しいフットネスクラブ(言わば贅沢施設)が、中国で運営されていることについて、皆さんは、疑問を感じないか?

今朝の新聞(半島晨報)に書いてあったこと。
「大連市民20年間の消費の発展」と言う特集の中で、「喫了嗎?から喫什麼?へ」と言う言葉があった。つまり20年前は、食料が十分ではなく「メシ食ったか?」と言う挨拶だったが、今じゃ食うのは当たり前のことで「ナニ食ったか?」という挨拶に変わってきたと言うのだ。だけどフィットネスクラブに通えるのは、ごく一部の人だ。

2人乗りクーペとロバ車が併走しているシーンとか、おんぼろ三輪車と同じように、やっぱり、ここでも経済格差拡大を感じるなぁ。
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街角10元洗車

いきなりで恐縮だが、このおばちゃんは何をしているのでしょうか?
ヒントは、前に並んでいる幾つかの「ポリバケツ」だ。また、場所は道路沿いの歩道の上だ。もっと言えば、分かりにくいだろうけど左手に持っている「ぼろ雑巾」をどう使うかだ。
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ちょっと高級そうな車が近づいてくると、おばちゃんの左手がクルリと動いて、ぼろ雑巾が空中に円弧を描く。これが「洗車は如何ですか?」という合図なのだ。

そう、このおばちゃんは、街角の10元洗車屋さんなのだった。

めでたく交渉が成立すると、こんな風に水洗いから始めて水拭きで仕上げてくれる。ワックス掛けはない。実は、こちらのおじさんは、上のおばちゃんとは違う人だ。
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こんな商売でも、いわゆる縄張り(テリトリー)があるみたいで、決まったところには決まった人がいる。上のおばちゃんには、相方がいて時々店番(?)を交代していた。

この人たちにどのくらいの収入があるのだろうか?
1日何台洗うか?洗車シーンの写真を撮るのに苦労をするほど回数は少ない。まあ、午前2台、午後2台の合わせて4台とすると1日40元。1ヶ月のうち5日休んで、25日働いたとすると、40元×25日=1000元、えっ! 千元!!
一般の工場作業員と変わらないじゃないか。
会社組織の場合は、保険やら年金やらの会社負担の福祉部分があるので、彼らよりはマシだが、手取りとしては変わらないと言うのは、意外だった。毎日4台の客がいるかどうかも分からないけどね。

気温が2度3度の寒いときでも商売しているので、ホントにご苦労だと思うよ。

先着1名さま限定

今日は、ちょっとした小ネタで笑ってもらおう。

ロシア人街の土産物屋で、とてもお洒落な腕時計を見つけた。
流れるようなすっきりしたデザインが気に入ったので、1個買った。別にオメガだから買ったわけでは無いのだが、オメガのマークが付いていた。まぁそれは良いとしよう。

「この時計幾らだい?」
「25元です」
「じゃぁ、20元でいいな!」
「ちょっと待って、そうは行かないよ」
「ホラ、20元ここに置くから」
「、、、、、、。」

開発区の路上で買えば15元という認識があったので、20元で文句を言うはずがない。値段交渉も面倒だったので、強硬な買い物をしてみた。だめだったら、文句を言いながら追いかけてくるはずだが、さっさと金をしまって黙っているので、交渉は成立だ。

文字盤には、目盛りがなくて、右上に小さくΩマークと「OMEGA」の文字があり、とても上品だ。楕円形のガラスで覆われ、両サイドの流れるようなラインが流線型を際立たせているる。ステップ秒針のクォーツだから、時刻精度(時計機能)には問題がないはずだ。(電池が切れるまではね!)
写真左、ホラね、きれいでしょう!!
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ところが、家に帰ってから裏面を見てみたら、中央にでかでかと「ROLEX」のロゴと王冠マーク!! やったぁ! 僅か300円で究極の超高級ウォッチ「ロレックス製オメガ」を手に入れたぞ!!

A D:ほらほら、そこのキミキミ、ボーっとしてないで!! ここ、笑うとこだから! バイト料払わないよ!!もう。


愛読者特別セール!!のお知らせ。
めったに手に入らない貴重なロレックス製オメガウォッチなので、本当は手離したくありませんが、大連雑学事典の熱心な読者のご希望とあれば、涙を飲んでお譲りします。
rolex060320.jpg
更に今回は、過去に一度も市場に出たことが無い幻の時計「針が外れたROLEX OYSTER PERPETUAL DATE」を1個、無料でお付けします。
これだけでも十分に笑う価値があります。

当局の監視が厳しくなり、次にこれほどのものが揃うのは、北京オリンピックが終わる2008年12月まではあり得ないと噂されています。

これだけの特別サービスが付いて、今回の驚きの価格は、なんと! 
たったの4万8千元だぁ。
日本円なら更に割引58万8千円でOK。

A D:身振りで(せーの!)
バイト:「オオー!!」
司会者: 「どうぞ、マニア垂涎のこのチャンスをお見逃し無く!!」
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とコメント欄に書いて、申し込んでください。特別仕様品に付き、先着1名さま限りです!!!


編集後記:
面白かったら、この記事へのコメントは、「哈哈哈!」だけで十分です。

重慶火鍋(四川火鍋)

大連の食事と言えばまず海鮮料理を思い浮かべるが、中華料理店として一番多いのは、火鍋屋ではないだろうかと思う。火鍋とは、鍋の中に肉や野菜を入れて、みんなで突っついて食べる鍋料理で、中国式しゃぶしゃぶなどと呼ばれるが、むしろ寄せ鍋の方が近いと思う。

街を歩いていると、色々な火鍋屋が目に付く。
肥牛(脂身のある牛肉)、羊肉、キノコなどの各種の専門店がある。鍋も、数人で突っつく大鍋方式と一人一人が小さい鍋を持って、自分で管理する方式など、店によっていろいろ特徴がある。

海鮮料理だったら、一人当たり、軽く100元は超えるし、鮑やフカヒレスープを頼んだら、200元を超えることだって珍しくない。それに対して、火鍋は概して安い。高級すっぽん鍋など格別に高いものを頼んだり、大量に残したりしなければ、大の大人が散々食って散々ビールを飲んでも、一人当たり50元~60元といったところだろう。1000円未満だ。

そんな中で、オレのお気に入りは、重慶火鍋あるいは四川火鍋だ。重慶は新しい行政区分で国の直轄市になったが場所は四川だし、伝統的には四川料理に入っていると思う。(地元の人に言わせると違うと言うようだが) 
四川料理は特別に辛いものとして知られているが、その名に違わず重慶火鍋は猛烈に辛い。辛さには、麻と辣があることは以前に書いた通り、四川料理の辛さは、「麻」つまり痺れる辛さが特徴だ。しかしこの痺れ具合が、店によって違いがある。どの店が美味しいかは、個人の感覚の違いでしかないし、同じ店でも行く度に違うように感じるのは、こちらの体調のせいだろうか?

本場の四川から来た人に言わせると、大連の四川料理は、大連人に合わせて迎合していると言う。つまりあんまり辛くないと。我々がヒイヒイ言いながら食べている料理に、更に辛子だか山椒だかをたっぷりかけて、やっと四川の味になったと言う。世界は広いよ、想像を絶する色々な人がいるもんだ。
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数人で火鍋を食べに行った時に、どうしても辛いものはダメだと言う人がいるもんだ。そんなときに活躍するのが、この写真のように、鍋を半分に分けて、半分は辛い出汁、半分は辛くない出汁の半分半分の鍋だ。
『ところでこの中が2つに仕切られた鍋、正式には「鴛鴦鍋(yuan1yang1guo1)」(オシドリ鍋)という何とも優雅な名前が付いています。そして写真でも分かるように、直線ではなく曲線で仕切られていて、おめでたい「太極(tai4ji2)」の形になっているんですね。』(読者のコメントより:遼寧省営口市在住さん)
写真でもかなりのイメージが伝わると思うのだが、辛い方は、真っ赤で、まるでラー油で洗うような感じだ。これが、想像通り辛い、ものすごく辛い!!唇の周りがびりびり痺れてくる。

赤い方でも、白い方でも、自分の好きな方に、素材を放り込んで、煮えたら食べる。羊肉なんかは、鍋の中に入れたとたんに、油が溶けて身が収縮する。早めに食べないと硬くなってしまうので、シャブシャブに似ているかもしれない。

素材としては、店毎に特徴があるのだが、一般的には、
肉類:羊肉国産・ニュージランド産、牛肉ロース・ヒレ、豚肉バラ、、鶏、ハム、肉団子など
内蔵類:センマイ、ホルモン、なんだか分らないもの
海鮮類:エビ類、貝類、シャコ、海腸、魚各種、イカ、エビ団子、すっぽんなど
野菜・穀物類:香菜、春菊、ほうれん草、ジャガイモ、山芋、白菜、小白菜、チンゲン菜、もやし、椎茸、えのき茸、きのこ各種、筍、など
その他:春雨、太い春雨、豆腐、凍豆腐、なんだか分らないもの
春雨は、白い水晶粉もあるけれど、重慶火鍋では、さつま芋でんぷんで作ったちょっと黒っぽい幅の広いものが好まれる。
まぁ、色々なものを入れるのだが、夫々の一盛りが、一人前近くあるので、少人数で行くと、品数が限定されて面白くない。火鍋は、少なくとも4人以上で行って、7、8品を頼んでやっと盛り上がる。2人で行って、5品頼んで半分も残すようなら、火鍋屋に行かない方が良い。そうすると、オレのような一人者が、火鍋屋に行くチャンスは、実は限られているんだ。

重慶火鍋(四川火鍋)のもう一つの特徴は、川魚の頭を良く使うことだ。昔々交通や物流が発達していなかった頃、海から遠く離れた四川省では、魚といえば川魚だったに違いない。草魚、鯰、鯉、雷魚など種々の川魚の頭部だけを入れて出汁にすると同時に煮上がったら食べるのだが、どれもこれも小骨が多くて食べずらい。はっきり言って味はともかくめんどくさくて嫌いだ。

話しは、またちょっと横道にそれるのだが、
日本語で言うところの「なまず」は中国語で何と書くかと言えば、なんと「鮎」と書くのだ。あるいは「鮎魚」とも書く。じゃあ、逆に日本の「アユ」と言う魚はなんと書くかと言えば「香魚」となる。香魚は日本でも使われている単語だ。

さて、この辛い火鍋の味を、自宅で試してみたいと言う人もいるだろう。いや、必ずいるに違いない。 特に、大連に出張に来て重慶(四川)火鍋を食べて、(迷惑な話だが)この味を家族にも食べさせたいと思ったときに、日本で唐辛子を10人分放り込んでも、同じ味にはならないのだ。

そういう人にお勧めなのが、これ!
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その名も「重慶火鍋王」!
1リットルくらいのお湯を鍋で沸騰させて、この袋の中身を全部鍋の中に入れてしばらくすると溶けて、お湯が真っ赤になる。そうしたら、羊肉や牛肉を入れて、鍋を楽しむ。
しかし、初めてこの辛い鍋を食べさせられた家族が喜んでくれる確立は、極めて低いことだろう。
「こんな辛いの食べられないよ、いったい何を考えているんだか」
とか言われて、おしまいだな。
「重慶火鍋王」の同等品は、スーパーの店頭にいくつか並んでいるので、探してみると良い。

わざわざ鍋まで作らなくても、もっと手軽に四川火鍋の雰囲気を確かめたいという人には、「白家」の新製品、インスタント春雨「四川火鍋味」をお勧めする。simian060309.jpg

インスタント春雨については、許せない辛さで紹介したが、これは、従来製品と違って、さつま芋でんぷんを使った新製品だ。家族へのお土産、味を確かめさせるなら、これで十分だろう。
どうせ辛くて食えないと文句を言われるのがオチだ。

四川火鍋の紹介だけに、辛口の批評になってしまったが、実はオレは好きなので、機会があるごとに四川火鍋屋に通っているのだ。麻薬じゃないだろうけど、あの痺れる辛さには習慣性があるような気がするな!!

階級意識

♪♪ミミズだって、おけらだって、アメンボだって、
♪♭みんなみんな生きているんだ、友達なんだ。


この歌とは、あんまり関係ないけど、日本って「人類みな平等」だと教えられたし、そういう意識を持っているよね。総理大臣だって、東京都知事だって同じ人間じゃないかと。

さて、

大連開発区は、広い道路設計に対して自動車台数がまだそれほど多くないので、渋滞することは殆どない。そんな開発区で、ある日、なかなか車が動かない状態にはまってしまった。前方を見ると信号が青であるにも関わらず進むことが出来ない。会社の運転手に「どうしたんだ」と聞いてみると、「市長が通るから待っているんだ」って。5分くらい待っていると、パトカーに先導された高級車が赤信号にも関わらず通り過ぎて行った。

運転手に「市長だって、急用でなきゃ信号守れよ!なぁ。」なんて言ったら、
「いや、領導(指導者)は、優先されるもんだ」
って、あっさり納得している。聞けば、信号に関係なく進めるのは、指導者、軍用車、公安だと言う。青信号で進入しても、こいつらとぶつかったら絶対に勝てないと。そういう権力を持っているんだと。

市長クラスでさえこうなのだから、国家の大臣クラスが通るとなれば、道路封鎖だって当たり前だよ。

大分前だが、当時外務大臣だった田中真紀子の車を警護のパトカーが先導し関越自動車道の路肩を140キロで走行したなどという事件が伝えられ、これが違法であると、日本では騒がれたが、中国だったら、大臣クラスが渋滞の横の路肩を走るなんて事はありえない。当然、関越道は時間ごとに部分閉鎖されて、田中外務大臣を乗せた車は、猛スピードで走り抜けていただろう。
記事にも噂にもなりゃしない。当たり前の日常だ。

で、何を言いたいかというと、中国では、階級意識がすごく強いと感じているんだ。
あの人は、違う世界(階級)の人だから、しょうがないみたいな。

もう一つ、身近な例を示せば、オレは、小さい会社だけれども、総経理という地位についているので、毎朝決まった時間に社用車が家の前まで迎えに来る。だけど、社用車が来客の送迎などで来れないときには、タクシーで出勤することもあるし、それを苦痛だとは思っていない。先日、社員の一人が出張することになり、朝6時半に社用車を使って空港に行くという。
配車担当者に、
「なぜ3時間も前に空港に行くのか?」と聞くと
「言い辛いけど、総経理の出勤時間を避けると、こうなります」って。
「オレはタクシーで行くからいいよ。どうして、そういう提案をしないのか?何回もタクシー出勤をしてるだろう」
「いや、総経理にそんなことは言えません」

「全体として、合理的に考えたら良いじゃないか」

「日本人と中国人では考え方が違います」

結局、オレの指示でタクシー出勤にしたのだが、総経理から提案されればありがたいが、下の立場からは言えないというのだ。オレは、怒鳴ったり怒ったりするタイプではないし、普段は一緒に酒を飲んで笑っている間柄なのだが、
「総経理、明日はタクシーで出勤していただけませんか」
とは、やっぱり言えないのだそうだ。
う~ん、日本でも社長には言えないのかなぁ?
社用車が1台しかない、ちっぽけな会社だよ。オレが配車担当だったら、絶対言ってると思うがなぁ。

階級意識を逆に言えば、自分よりも階級が低い人を見下すような傾向も感じる。
ある総経理の話では、昨日まで一般作業員だった人を、班長とかに昇格させると、いきなり威張り始めて、仕事をしなくなる連中も目に付くという。これも一種の階級意識なのだろう。

日本では、警察が理不尽な捜査をしたらマスコミに叩かれるし、被害者が裁判を起こせば勝てるケースだって珍しくないが、中国じゃ、農民が警察から殴られたって蹴られたって仕方ないと泣き寝入りが当たり前だ。訴えたって勝てる確立は極めて低い。警察・公安は特別な権力を持っている人達だから何も言えないんだ。言うとまた殴られる。

軍隊のように民主主義ではまとまりのつかない究極の集団が秩序を維持するために、階級制度を取り入れるのは理解できるが、この国では、社会秩序を維持するために、一般生活にまで階級意識を植え付けているのかも知れない。

なんか、今日は写真もなしで、ブツブツ堅苦しいいことを書いてしまった。こんなんじゃ面白くないよね。

香菜

中国料理に多用される「香菜」という香味野菜がある。
独特の香りを持ち、中国料理では、前菜、炒め物、煮物、スープとありとあらゆる場面で使われる。タイでは「パクチー」、英語では「コリアンダー」と呼ばれる薬味用の野菜だ。別名で「中国パセリ」と呼ばれることもあるらしいが、オレの感覚では、パセリとは違うだろうって感じだな。
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薬味として使われる香味野菜は、それぞれの国の料理と密着しており、味の最終イメージを調える働きがある。それだけに国民の嗜好が強調され、好き嫌いが現れてくるのだ。日本料理ならば、三つ葉、セリ、青シソ、みょうが、ゆず辺りが良く使われるし、それぞれ薬味としての用途もある程度決まっている。オレの趣味としては、雑煮には何としても三つ葉が欲しい。
西洋料理なら、各種のハーブが利用されている。

さて、この香菜だが、独特の香りが強烈すぎて、好き嫌いが特にはっきり分かれるようだ。好きな人にとっては中毒のように香菜を食べたくなるし、嫌いな人は見ただけで香りが想像されて気分が悪くなると言う。中国駐在員を選ぶときに、「香菜が食べられるか食べられないかで選別すると良い」という意見もあるほどだ。しかし、オレの友人で、香菜が全く食べられない日本人だが、中国女性と結婚して子どもまでいる人がいるので、あまり当てにはならないが。

大連は、日本人が多いので、中国レストランで片言中国語で注文をしていると、最後に「香菜は大丈夫ですか?」と確認されることが多くなった。恐らく、日本人から相当なクレームがついた結果なのだろう。

オレはと言うと、香菜が大好きで、冷蔵庫に一束入れておいて、何でもかんでも香菜を刻んで振り掛けてしまう。例えば、納豆、山芋千切り、冷奴、味噌汁、、、、日本料理を台無しにしてしまうと怒られそうだが、良く合うと思って満足しているのだ。冷蔵庫に入れておいても傷みが早いのが悩みの種だ。

ここまで「香菜」の読み方を敢えて書かなかったが、皆さんは何と読み進んで来られたのだろうか?日本流に読めば「こうさい」だが、是非この野菜は「シャンツァイと呼んで欲しい。文字のイメージと同じように、「ツァイ」の部分にアクセントを置いて発音すれば、カタカナ読みでも必ず通じるはずだ。「こうさい」なんて言われると香りが飛んでしまって、「シャンツァイ」の味が消えてしまいそうだ。
是非とも歯切れ良くシャンツァイと言ってくれ。

上海リニアの速度データ

6日紹介した上海のリニアモーターカーに初めて乗ったのは、2004年7月だったが、その時は速い速いと感激していただけだが、2度3度と乗っていると、元エンジニアの血が騒ぎだす。

最高速度は430kmと言うけど、平均速度はどのくらいなんだ?
最高速度で走っている時間は、7分間の内どのくらいなのだろうか?
加速性能は、新幹線や飛行機と比べてどうなのか?

せっかく車両の中に速度計が表示されているのだからと、腕時計のストップウォッチを使ってデータを取った。その結果が、下のグラフだ。
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スタートから直線的に加速し、210秒(3分半)で最高速度に達する。最高速度の時速430kmで走っているのは、全体440秒の中の僅か57秒(走行時間の13%)に過ぎない。まもなく、直線的に速度を落とす。減速時間は、173秒(約3分)で、加速よりも幾分か速い。

このグラフを積分すると、走行距離が出てくる、丁度30kmだ。公式データによれば、29.863kmなのでほぼ正確だと言える。走行距離を所用時間で割ると平均速度が出る。計算値は時速245kmとなった。

このグラフを眺めているだけでは、走行時間の90%近くを加速と減速に使っているくらいのことしか分からないが、もう少しいじってみよう。

このグラフから加速性能を計算してみると、
ゼロヨンが37.5秒でそのときの速度が時速77km、
0→100km/h加速が49秒。
電車に使われる表示で表すと加速性能は、2.0km/h/秒であり、
G加速度に換算すると、およそ0.05Gになる。


 *)ゼロヨン:スタートから400メートルを通過するまでの時間(秒数)
 *)0→100(ゼロ百):スタートから時速100kmに達するまでの時間(秒数)
 *)km/h/秒:電車の加速性能表示に使われる。例えば2km/h/秒なら、60秒後に120km/hになる。
 *)G加速度:重力の加速度(9.8m/秒^2)を1Gとした加速度の単位。

ゼロヨンよりもゼロ百の方が大きいなんて、自動車の加速性能では考えられないトロさだ。

これは他の乗り物と比べてみるとどうだろうか?

まず、新幹線だ。
現状の700系のぞみが時速100kmまでは、2.0km/h/秒なので、スタート加速は上海リニアと同じだが、時速100km辺りから追い越されることになる。
スタート時の加速性能は、現在の新幹線と同等と言うことが分かった。

次は、2007年営業運転を目指す次世代新幹線N700系は、スタート時の加速性能は、2.6km/h/秒で、時速270kmまで、180秒で到達するのとのデータがある。
これから推測すると、0→100km/hは、38秒ゼロヨンは33.3秒となる。つまりゼロ百、およびゼロヨン共に次世代新幹線の方が速いが、その後上海リニアに追い越される。最高速度が速いのだからどこかで追い越されるのは当たり前だが、発進加速は次世代新幹線の方が若干速い、だけど体感できるほどではない。

意外なのは、山手線の電車(2002年から採用の500番台)だ。スタートダッシュは、3.0km/hr/秒と、新幹線や上海リニアよりも加速性能は良いのだ。ただし最高速度は低い。

ゼロヨン加速性能は一般に、自動車、オートバイに用いられる。市販のオートバイで750ccクラスなら12秒台、レース用のオートバイなら10秒を切ることも可能だ。市販の四輪自動車ではポルシェが14秒台だ。本題には関係ないけど、オレは若い頃はナナハン・ライダーだったんだ。本当に若い頃は金が無かったので30歳代のことだが、カワサキのNinjaに跨って、街中ではしょっちゅうスピード違反で捕まっていたものだ(^凹^)ガハハ!!
これに対して、上海リニアは、37秒もかかっているので、自動車やオートバイと比べると加速感は、全く感じられない。ゼロヨン通過時点の速度が時速77kmと100kmに達していないのも、自動車の常識から考えられないほど遅い。

もっとも、あまり加速性能を良くすると、紙コップに入れた飲料がこぼれるので、公共交通機関としては好ましくないのかも知れない。

話を戻して、飛行機と比べたらどうだろうか?
ジャンボジェット機の離陸時の加速度は、およそ0.3Gだ。上海リニアのG加速度は、計算上0.05Gなので、当たり前だが加速性能はジェット旅客機の6分の1と比較にならないほど遅いので、シートに背中を押し付けられるような感覚は全くない。

減速にも、加速と同じくらいの時間をかけているが、こいつも著しくトロいと言わざるを得ない。減速に使っている距離は10kmに及ぶ。良く分からんけど、磁気浮上式リニアモーターカーと言うのは、浮上と言うくらいだから浮かんでいるんだろうな。と言うことは、レールとの摩擦によるブレーキは使えないことになる。じゃぁ、どうやって減速するかというと、恐らく逆方向の磁力を加えるんだろうな。リニアカーの研究テーマとしては、空力ブレーキとか滑走シューブレーキとかあるらしいが、この電車にはついているのだろうか?

人間はプラスのGよりもマイナスのGに敏感なので、ブレーキ性能を良くしすぎると、前につんのめるからシートベルトが必要になる。だけど上海リニアでは、シートベルトは要求されていない。

2003年10月に一般公開されたときには、3日間で7000人も押しかけたそうだが、実用交通手段としては、さっぱり人気がなく、毎年の利息が3億元に対して、旅客運賃収入が1.5億円という壮大な無駄使いプロジェクトだから、せいぜい色々データをとって遊ぼう!

最新のニュースによれば、2010年の上海万博までに、上海から杭州まで200kmのリニアが開通するらしい。200kmとなれば、前後の加速減速に20km取られても、平均速度は、430kmに限りなく近づくことだろう。計画ではおよそ30分の走行なので、平均時速400kmになるはずだ。そうなれば、料金次第ではあるが、イベント乗車ではなく、実用交通手段として利用する人も増えることだろう。

理屈っぽい数字ばっかりで、関心のない人にとっては、あくびが出るような話だったが、リニアモーターカーの車中で計ったストップウォッチのデータで遊んでみた。

走る巨大モニュメント

大連の話題じゃないので恐縮だが、まぁ中国だから許してくれ。
上海の浦東空港と市内を結ぶ弾丸列車、世界で唯一の商業運転をしている「磁気浮上式リニアモーターカー」だ。2003年の国慶節(10月1日)から一般に開放された。
上海浦東空港と市内の地下鉄駅を結ぶドイツの技術による世界最速のリニアモーターカーに乗った。貴賓席と普通席があり、それぞれ片道が100元と50元。当日券は2割引になる。あまりないチャンスなので、貴賓席に乗ってみたが、乗車時間が短いので、多少席が良くても、わざわざ高い金を払う必要はない。貴賓席は本皮シートで2列+2列のシート配列なのに対して、普通席は3列+2列で、新幹線のグリーン車と普通車のような関係だ。金曜日の昼過ぎだったので、ガラガラで貴賓席には、オレともう一人の白人だけでだった。
地下鉄「龍陽駅」を出発してから、2分で時速300kmに達した。まもなく3分もしないうちに最高速度の時速430kmに。大した揺れもなくて、窓外の景色の移動はさすがに速く感じる。

貴賓席は、最先頭車両なので運転席を覗くことが出来る。下の写真なのだが、何とびっくり、楕円形のテーブルに液晶モニターが3台填め込まれたパネルがあるだけなのだ。
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(写真右上は、リニアカーの全景、左下は貴賓席の革張りシート、下の数字は客席に示される速度計)
運転手というか、お姉さんが椅子に座って足を組みながらジュースかなんか飲んでいた。時速430kmの緊迫感なんかどこにもない。おそらく、スタートボタンを押したら、すべて全自動のため、このお姉さんがいてもいなくても運行には関係ないのだろう。実際、時速430kmで走っている車両から前方に異常を発見しても何もすることは出来ないだろう。

最大速度に達したら、まもなく減速し、7分20秒の旅程はあっけなく終わってしまった。タクシーなら3-40分ほどかかる距離が。

世界でただ一箇所しかない商業運転の磁気浮上式リニアモーターカーで、確かに速いのだが、こんな短い距離に89億元もの大金を投じて作る必要性があったのでしょうかね?経済的には成り立たないことは明らかだったし、最近では客も少ない。

以前から、中国では巨大モニュメントが非常に多いと、色々と紹介してきたが、こいつも、実用性を求める交通機関と言うよりも、走る巨大なモニュメントと理解した方が、存在を認め易い。

ではこのモニュメントの意味は何かというと、世界に冠たる中国のイメージを早く作り上げたかったのだろう。
この辺の事情は、 上海リニアモーターカーは何のために建設したかに詳しく書いているので、読んでみると面白い。

大連の物価は安くない!

「大連の物価は安くない!」
こんなことを書くと、でっつのヤツがとうとう狂ったかと思う人もいるかも知れない。

大連は、日本と比べたら物価が安いに決まっているだろうって。


じゃぁ、そういうあなた。出張でも旅行でも良いから、大連に来る機会があったら、パソコン用のメモリーカードを買って帰りなさいよ。
そうだな、SDカードの512MBで、300~400元(6千円)くらいのもんだ、どう?安い? 最近では、1GBも出始めたかな、1GBなら、500~600元(9千円)くらいだと思うよ。

それから、デジカメも買っていきなよ。500万画素で3000元(45000円)くらいだよ。

えっ! 日本より高いから買わないって!
だって、あなた、大連の物価は安いんだろう、話が違うじゃないか!
σ~* ヽ(^^ )おりゃ おりゃ( ^^)ノ σ~*


社用車として採用しようとしていた、ホンダのアコードは、26万元(390万円)だった。グレードの細かいことは知らないけれど日本でのアコードの定価って高級グレードでも250万円くらいじゃないかな。ほらね、大連の物価って安くないだろう。

何回も書いているけど、大連の物価が何でも安いわけじゃないんだよ。
上に例を上げたように、パソコン、車は日本と変わらないか、むしろ日本より高いんだ。携帯電話だって、安いのは1000元(15000円)から高級機種なら6000元(9万円)と幅広いが、日本と比べて、決して安くはない。

衣類や靴なんかは規格を統一して説明するのが難しいので詳細な記述は避けるが、値段は日本と変わらないよ。

「中国では、1元を100円くらいで見ると丁度良いんだ」

なんて知ったかぶりをする輩がいるが、1元が15円はやっぱり15円なんだよ。
1元を15円と感じている人もいるし、1元を100円と感じている人も、更には1元を1000円くらいに感じている中国人もいるだろう。庶民の感覚でなんていうけど、日本で言うところの庶民と中国の庶民って全然違うと思う。

日本って、一時は一億、総中流なんて言われたことがあったが、その通り貧富の差が少ない国だと思う。日本の庶民っていえば、夫婦に子供二人、年収が8百万円で、住宅ローンを1500万円くらい抱えているってイメージかな。年収が多い少ないと言っても、半額の400万円から2倍の1600万円の範囲で、大方の日本人はカバーできるだろう。

それに対して、中国では、特に最近の経済発達によって、富の分布が偏っていて、一口で庶民と言っても、都市部の庶民と農村地区の庶民は全く違う。極端な話、農村部では現金収入が殆ど無しで、自給自足の暮らしをしている人もたくさんいるし、その反面、都市部では自家用車を乗り回して、年収が日本人の平均を超えている庶民だってたくさんいるんだ。

テレビ、冷蔵庫、エアコンがあって、自家用車を2台も持っている日本の庶民が、1元は100円だと叫んでみても、何にもわからないさ。それより下もいるし上もいる。もちろん下の方が圧倒的に多いけどね。

大連の物価で特に安いのは、人件費サービスと農産物を中心とした食品なんだ。

では、農産物がどのくらい安いかを示そう。下の写真が、今回購入した1キログラムの苺だ。さて、全部で幾らだろう?
caomei060218.jpg

この写真を見て、人によって感じ方は違うだろう。
こんなに不揃いじゃ、値段は叩かれる。
こんなに不揃いじゃ、売れない(いつまでも店頭に残される)
青いのが入っていたら、消化不良で訴えられる。

日本では、もともと人件費が高いうえに、良い値が付くように、大粒を揃える。文句を言われないように、青い粒や超小粒は除去する。消費者がうるさいから止むを得ないのだが、
こうして、キロ当たり、1000円、2000円の市場価格が形成されていくのだろう。

一方、大連では、
例によって、道端商売の農家のおばちゃんが、
「5クァイ、5クァイ」と叫んでいるので、
「2斤(1キログラム)ください」
と言って、買ったのが上の写真。全部で10元(150円)だ。

粒も揃っていないし、まずそうな青い小粒も含まれている。だけど、自分で食うなら、これで十分だ。

農産物は、原材料はただ同然なので、結局は人件費集約型の製品ということになるのだろうな。そういう意味では、マッサージと同じように安いのだ。

再三繰り返すことになるが、衣服、靴、パソコン、携帯電話など工業製品は、日本と変わらないか、むしろ日本より高いので、一口で大連は物価が安いとは思わないように。

あと、書籍、新聞、CDも安いな。こういうサービス品って、基本的に無料なんだ、料金は、紙代とCDの物体の値段だけってか。
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