大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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突然ですが

ほぼ6年間に渡る大連勤務でしたが、本日、2008年3月31日を以って、職を解かれることになり、数日中に帰国することとなりました。
したがって、大連雑学事典の現地発の記事は、本日が最後になります。

3年間に渡って続けてきたこの記録が消されてしまうのは忍びないので、月に4、5回程度は更新を続けるつもりです。全く更新をしないと、無料ブログは消されてしまうかもしれませんからね。

大連を離れて日本に帰ってからは、大連からの現地発信の生の記事を書くことは出来ませんが、ニュースなどで見た中国事情に対する感想や、中国語の成語などを調べて、細々とは継続するつもりです。また、過去の記事のコメントも目を通しますので、書き込みがあれば応答します。

読者の皆さんによるアクセス数は徐々に増え続け、今では毎日ほぼ500件のアクセスがあります。
トータルアクセス数は、50万ヒットを超え、もうすぐ60万に近づいています。ご支援ありがとうございます。

大連を離れるに当たって、オレを特定する特技を一つ紹介しておきます。
テニスをやっていることは、以前にも書きましたが、片手にボールを6個持ったまま、プレイすることが出来ます。指の間に1個ずつと梅の花の真ん中に1個、合計6個です。
アカシアテニスクラブで、ボールを6個持ってテニスをしている男がいたら、それはオレです。って、もう帰っちゃうけどね。
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真っ黒くろ助

NHKワールドプレミアムというテレビ放送がある。
上海や北京では、NHK衛星第1・第2が受信できるが、大連では受信できず、NHKワールドプレミアムになる。主に、NHK総合テレビから人気番組を選び、リアルタイムで見ることが出来る。朝夕のニュースは勿論、連続テレビ小説「ちりとてちん」とか大河ドラマ「篤姫」、大相撲中継など。
これとは別にNHKワールドがあるが、こちらは、外国人向けに放送しているもので、英語が多く、日本人にとっては物足りない。

大連在住の日本人にとってリアルタイムの日本語テレビ放送は、貴重なニュース源だ。

最近、NHKワールドプレミアムの放送が、突然、画面が真っ黒になり音声も途絶える事態が頻発している。080327kuro.jpg

 「放送権の都合で海外には放送できません」ということではない。
3年ほど前に、台湾独立運動デモのニュースの途中で、同じように真っ黒になったことがあった。

最近この現象が起こっているのは、次の二つの場合だ。
1、チベット騒乱のニュース
2、北京オリンピック聖火採火ニュース
要するに、テレビ放送に対する言論統制、報道管制なのだ。

チベット騒乱のニュースでも、途中まで放送されたり、チベットの単語を聴いた途端に真っ黒くろ助になったり、統一されていない。おそらく、日本語が分かる担当者がテレビに張り付いていて、ヤバイと思ったときに放送を切断するのだろう。お役目ご苦労なことだ。

だけど、こんなことをすると余計に目立つことに気が付かないのだろうか?
『極秘資料』なんて表示されていると、つい覗いてみたくなる心理に似ている。
画面の変化が無ければ、チベット騒動でもあまり気にしないで過ぎてしまうかもしれないが、画面が真っ黒になれば、「中国政府が気にしている事件なんだ」と嫌でも分かってしまう。今や、インターネット世界で、その気になればいろいろな生情報を手に入れることが出来る。チベットで何が起こっているのか調べればすぐ分かることだ。
「中国政府はこの件に強い懸念と関心を持っているぞ!!」と、主張しているようだ。

NHKワールドプレミアム(日本語)を受信するには、2つの方法がある。一つはパラボラアンテナを建てて直接受信する方法、もう一つはケーブルテレビの契約をする方法だ。いずれも公安に届けることが必要で、一般の中国人は簡単には見ることが出来ない。
ということは、見ている人の大半は日本人だということだ。
日本人に対して、このような報道管制を見せ付けることで何を狙っているのだろうか?
前にも書いたように、画面を真っ黒にしたところで、どんな内容だったのかは簡単に知ることが出来る。ということは、この件に関して余計なことは言うなという警告なのだろうか?

どうも真意が分からない???

中国の物価高

CPIと言う略称がある。
中国で、昨年の流行語にもなったほど注目されている単語だ。
中国語で「居民消費価格総水平」、日本で言えば「消費者物価指数」のことだ。なぜ注目されてるかというと、近年に無く値上がりが激しいからだ。
まず下のグラフを見ていただきたい。
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新聞に掲載されたグラフだが、国家統計局の資料に基づいて、新華社が作ったというのだから、権威としては十分だ。

日本でも、小麦や原油価格の高騰のために、小売商品が値上がりしているとのことだが、消費者物価指数は大きく動いていはいない。
中国では、昨年比8.7%アップとは尋常ではない。
更に、食品類に限定すると、23.3%アップ。

生活レベルを示す指標の一つとして、エンゲル係数がある。
エンゲル係数(エンゲルけいすう、Engel's coefficient)は、家計の消費支出に占める飲食費のパーセントのこと。一般にこの係数が高いほど生活水準は低いとされる。ドイツの社会統計学者エルンスト・エンゲルが1857年の論文で発表した。(Wikipediaより)

日本のエンゲル係数は20%くらいだが、中国のエンゲル係数は40%程度と高く、日本なら昭和30年代中頃と同じくらいだ。エンゲル係数が高いので、食品類の高騰は庶民にとっては辛いところだ。

個別品目を見てみると、豚肉の値上がり率は何と、63.4%アップ。
中国人は豚肉が好きだ。形容詞が無くてただ「肉」といえば、豚肉を指すくらいだ。その豚肉の値上がり率は実感として数字以上に大きく感じる。昨年100円だった豚肉が164円になったということだから、ビックリだね。
生鮮野菜が46.0%アップ。中でもネギが高いそうだ。そんな中で、比較的安いのがジャガイモと白菜で、当社の社員食堂では、近頃はジャガイモか白菜はが必ず出るようになった。
中国料理には油を沢山使う。食品油脂類の値上げ率は41.0%なので、これも庶民には厳しい。
これらの数字は、政府が低めに取りまとめており、実際はもっと値上がりしているという声も聞こえてくる。

これだけ食品類の値上げが激しいと、料理屋でも安閑とはしていられない。中国料理の中でも安く食べられるのが「火鍋」だが、先日ある火鍋屋に行ったら、メニューの価格が訂正されていた。例えば16元の肉が19元とか。

毎年、毎年二桁の経済成長を遂げている中国だが、物価も上昇している。

一方衣類は1.4%値下げになった。他に交通や通信も1%程度の値下げになった。

日本で財布が膨らむ訳

日本に帰ったときにいつも感じることだが、ポケットの中に小銭というかコインがいっぱい溜まり、財布がパンパンに膨らむ。コインの使い方に慣れていないせいもあるのだろうが、それ以上にコインの種類が多すぎるような気がする。

中国では、高額コインは1元(15円)で、1元札も併用されているのに対して、日本では、紙幣は1000円からで、500円以下は全てコインだ。日常的に流通するコインが、500円、100円、50円、10円、5円、1円と6種類もあり、金額も高い。
最小の紙幣である1000円を下回る金額、999円を所有するとしたら、
  500円+100円+100円+100円+100円+50円+10円+10円+10円+10円+5円+1円+1円+1円+1円
と、最も効率よく選んだとしても、15枚のコインを持たなくてはならない。

こんなにコインを多用している国は、日本だけだと思う。

中国では、1元札もあり、5角札もあり、殆ど使われないけど2角、1角の札もある。効率よく良く選べば、どんな金額でもコインを使わずに紙幣だけで所有できる。
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アメリカでも、1ドルコインはあることはあるが、通常流通しているのは1ドル紙幣で、コインはクォーター(25セント)が最大だ。紙幣を下回る金額、99セント持つとしたら
 25セント+25セント+25セント+10セント+10セント+1セント+1セント+1セント+1セント
の9枚で済む。

各国の最大価格コインを並べてみると、日本が飛びぬけて高額だ。
大した金額でもないのに財布がパンパンに膨らむはずだ。

 ・日本、       500円
 ・ユーロ、      280円(2ユーロ)
 ・イギリス、     200円(2ポンド)
 ・オーストラリア、  180円(2ドル)
 ・台湾、        180円(50ドル)
 ・アメリカ、      120円(1ドル)
 ・カナダ、       100円(1ドル)
 ・韓国、         50円(500ウォン)
 ・香港、         30円(2ドル)
 ・タイ、          30円(10バーツ)
 ・中国、         15円(1元)
(最近の異常な円高ドル安では、他の国との比較が良く分からないので、昨年のレートで比較した)

中国のコイン(硬貨)

現在中国で流通しているコインは、1元、5角、1角の3種類だ。
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まず1元コイン。
左側が1999年までの旧コインの裏表で、発行者は「中華人民共和国」と表示されている。右側が1999年以降の新コインで、発行者が「中国人民銀行」に替わっている。現在流通している1元コインの8割以上が新コインである。
中でも2002年と2005年ものがやたらに多く、この2年だけで新コインの三分の二を占める。
直径が25ミリなので、2個合わせると丁度5センチになるのを覚えておくと便利かも!
日本の500円硬貨より僅かに小さいが、コインとしては大振りなので、コインマジックに使うには丁度手頃である。

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次は5角コイン。
上と同じく、左側が旧コイン、右側が新コインで、1元コインと同様に、発行者が「中華人民共和国」から「中国人民銀行」に替わっている。

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更に、1角コイン、同じく新旧のコインがある。
1元コイン、5角コインは、デザインは変わったが、新旧とも同じ大きさであるのに対して、1角コインは新コインが小さくなった。

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殆ど流通していないが、「分」のコインもある。左から、5分、2分、1分コイン。
以前は「2分」「1分」の小さなお札があったが、2007年3月で廃止された。
100分で1元なので、1分は日本円に換算して、0.16円となる。
1角以上は、一般に流通しているが、「分」の単位は、落ちていても拾わないと言われるほど、価値がなく、一般市場で使われることは殆ど無く、最近中国に来た人では、分硬貨を見たことが無い人も多いことだろう。

コインの紹介ついでに、おまけとして、テーブルマジックというか、宴会芸を一つ披露しよう。
食事の途中で、「いかにも」という感じでトランプを持ち出したり、リングを持ち出したりするのはあまり好きじゃない。コインやお札、ハンカチなどはいつも携帯しているものなので、そういう小道具を使ったマジックが好きだ。
さて、マジックというわけでもないが、コインを2枚重ねてこんな風に持つことが出来ますか?
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ちょっと分かり難いけど、上下のコインは平面ではなく、30度ほど角度がずれている。平面でもかなり難しいのだが、集中するとたまに出来るヤツがいるので、角度をつけた方が難しさが良く分かる。写真では、1元コインを使っているが、500円硬貨でも同じように出来るはずだ。
下の答えを見る前に、実際に試してみて欲しい。
見かけほど簡単じゃないし、角度を付けろと言われたら、まず無理だろう。

回答は、「続きを読む」でごらんください。 【“中国のコイン(硬貨)”の続きを読む】

開発区には電柱が無い

開発区の歩道にこんなものがたくさん設置されている。形がちょっと違うものもある。
長いこと、ナンだろうかと疑問に思っていた。
ベンチにしては形が悪いし、オブジェにしては形式ばった形だし???
なんだろう?
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計画的都市設計された開発区には電柱が無い。といっても、幹線を外れて支線に入ると電柱を見かけることもあるが、幹線には無い。
ま、いまどきの大都市では当たり前のことだが。例えば、つくば学園都市にも電柱がないし、東京の銀座通りにも電柱はなかったような気がする。

だけど、都市生活に電力線の他、電話や光ケーブルなどの通信線などが必要になるのだが、それらはどこに配設されているのだろうか?

当たり前のことだが、空中になければ、地下しかありえないのだ。
地下にもぐるためのマンホールを探してみると、いろいろな種類があった。
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これは、電●力という表記から「大連開発区電力」ということで、電力線用のマンホールなんだろう。

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こちらは、「大連有線電視」つまり、「大連ケーブルテレビ」ということだ。

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更には、内容は良く分からないけど「総合通信」というものもあった。

冒頭に話を戻して、歩道に設置されたオブジェは、地下ケーブル道の換気口のようだ。人が地下道に入り込んでメンテナンスを行うこともあるはずで、そのときに窒息を防ぐ為の換気口が必要になると言うわけだ。
何の確証もないが、おそらく換気口設備だと思う。

腐乳

久しぶりに、中国の食べ物の話題だ。

タイトルは「腐乳」。 腐れ乳とは、また恐ろしいネーミングだ。

チーズや納豆など、発酵製品に対して、「こいつは腐っているんだ」なんて、ふざけて言うことはあるが、「腐乳」は正式な名前なのだ。発音は「フゥルゥ」という。
豆腐を発酵させ、塩漬けにして、カメの中で4~6ヶ月発酵させて作る。
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使う麹の種類によって、大きく赤と白に分かれ、使用する香辛料によって色々な種類があり、スパーなんかでは、瓶詰めで売られている。

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中身は、2センチくらいの直方体に切られている。
こいつをこのまま食べるわけではなく、一般的には調味料として使われる。
簡単なところでは、お粥の中に放り込んで味付けの材料にしたり、チャーハンなど炒め物に入れて風味付けに使ったりする。

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上の四角い物体を、箸で叩いてすりつぶしてペースト状にした。
こいつを、マヨネーズやドレッシングに混ぜると一味変わったソースが出来る。

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マヨネーズと混ぜたところだが、皿に対して量が多すぎたのでみっともないが、味は悪くない。
サラダのドレッシングとして使っても問題ないし、モロキューのように胡瓜に付けて食べても中々いける。マヨネーズに限らず、他のドレッシングや調味料と組み合わせても良い。

独特の臭いはあるが、混ぜれば薄まるし、名前から来る印象ほど強烈なものではなく、味は概してマイルドになる。
名前にビビらないで、トライしてみたら如何?

ハルビン番外(おみやげ)

前回の記事で、「ハルビン旅行記 終わり」と書いてしまったが、おみやげのことを思い出して、番外編を加えることにした。
ハルビンのおみやげといえば、ウイスキーボンボンとソーセージだ。

ウイスキーボンボンと書いたが、実際は「酒心糖」という名前のキャンデーで、内部に酒を封じ込めて表面をチョコレートで被った飴のことだ。中に入れる酒は、何と言っても東北特産の白酒(バイジュウ)だが、ワインや果実酒を入れたものもある。
今のオレの生活環境では、酒心糖をプレゼントする相手はいないし、自分で食べたいとも思わないので、とりあえず対象から外すことにした。

次はソーセージだが、ハルビンソーセージは、ソフトサラミのようなドライソーセージで、酒飲みには喜ばれること請け合いだ。これなら対象になる友達がたくさんいる。

ソーセージはたくさんのメーカーがあり、地元の人は量り売りで買うものらしいが、おみやげ用に化粧箱に入れたものが売られている。オレの調査の範囲では、「秋林」と「肉聯」が有名だ。
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こちらが、秋林ソーセージ。 秋林は古くからあるハルビンの企業集団で市の中心部にあるデパートとして良く知られており、その秋林グループの中の食品会社が作っている。500グラム箱に4本入ってで25元くらいだ。ソーセージの大きさはバラバラなので、大きいソーセージが揃ったら3本で500グラムだったりすることもある。

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こちらは、肉聯ソーセージ、これも500グラムの化粧箱で、値段は似たようなものだ。

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有名なメーカーが二つあるならどちらがうまいのか試したくなる。食べ方は、スライスしてそのまま食べるのが基本だが、少し炙ったり、炒めたり、煮物に入れたりと幅広い。 ここでは素材の味を見るのだから、スライスして生で味わってみた。

写真の上が秋林、下が肉聯。
見て分かるとおり秋林は粗挽きで、肉聯は細かく挽いてある。
秋林は少し辛口でドライな感覚、食感は硬い、一方肉聯は少し柔らかくてしっとりしており、味が濃い。どちらがうまいかと問われたら

う~ん、困る。

ハルビン6(東北虎林園)

オレが高校生の頃だろうか、「猛獣もし戦わば」という本があった。
地球上の動物が1対1で戦ったら、地上最強の動物は何かと言う考察を書いた本で、結構科学的で面白かった。この本によれば、トラとライオンは同格でチャンピオンになっていた。自然界でトラとライオンが戦う場面はまずない。生息域が違うからだ。
肉食獣ではないが、身体の大きさと力でアフリカゾウは、もしトラやライオンに襲われても、十分に戦える能力があるとも書いていたような気がする。 しかし実際に、ライオンがゾウを襲うことはない。
番外編だが、水中動物ではシャチが圧倒的な王者だそうだ。

強い動物と言えば、クマも思いつくのだが、トラとクマの戦いは実際に行なわれているらしい。驚いた話だが、シベリアトラの獲物の1割くらいはヒグマだそうだ。これにはちょっとびっくりした。もっとも成獣同士が戦うことは少なく、小熊や小型のメス熊が襲われるようだ。

ハルビンの北に、「東北虎林園」という施設がある。
こんなかわいらしいモニュメントが迎えてくれる。
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東北虎とは、シベリアトラ(アムールトラ、朝鮮虎)の中国名で、絶滅の危機に瀕している。ロシアのシベリア地域に2~3百頭が生息しているらしいが、中国領には20数頭しかいないと見られている。この極寒地域にはトラの餌となる動物が少ないので、オスのトラの行動圏は、1000平方キロにも及ぶと言われている。
トラが減少しているのは、美しい毛皮を狙った密猟と餌となる獲物が減っているからだ。 シベリアトラは何を食べているかと言うと、一番の獲物はイノシシなのだが、イノシシの数が減っていることと、人間による開発により、トラの生息域が狭くなっていることが、生息数減少の大きな理由らしい。

この「東北虎林園」は、東北虎の絶滅を防ぐために、広い土地に放し飼い状態でトラを繁殖している世界最大の施設だ。園内には600頭以上のトラがいて、毎年繁殖しているために、2010年には1000頭を超えると見られている。中国の野生のトラが20頭足らずに対して、なんと多いことか。
ここでは、バスに乗ってサファリパークのように園内を回ることが出来る。

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これまでの人生で動いているトラを近くで見る機会はなかったが、今回初めて近距離で見ることが出来た。データによれば、成獣は体長3メートルで体重300キロだ。
いやぁ~! カッコいい!! トラはカッコいい!!!
腕なんかオレの太腿くらい太くて、眼つきが鋭く迫力がある。 
「水滸伝」では、武松が山中で出くわしたトラを素手で退治したことになっているが、ありえないだろう。本物のトラを間近で見たらそんな話はとても信じられない。武松はトラを退治してヒーローになったが、今なら保護動物殺害の犯罪者になってしまうところだ。

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注文した餌を、トラに与え、獲物に襲い掛かるところをバスの中から見ることが出来る。 生きた鶏が40元とか、牛肉が一切れ10元とか、羊が1頭500元だったか、牛が1200元くらいだった。
オレが乗ったバスでは、鶏を2羽注文した客がいて、係員がトラの前に放り出した。係員が乗ったシープ(実際はジープではないが4駆の自動車)が近づいてくると、トラが周囲に集まってくる。鶏を放り出すと、一斉にトラが飛び掛り、最初に噛み付いたトラが鶏をとる。それを横取りしようとしての争いは起こらない。上の写真では左側のトラが、鶏を咥えている。
(動物保護の観点からこの行為が残酷だと非難を浴びているようだ。下のコメント参照)

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これほどに繁殖したトラだが、自然界に戻して野生化させようとしてもとても難しいそうだ。そもそも、十分な餌を与えられ続けているので、狩猟闘争本能が働かないらしい。もともと寒い地域で餌が少ないのだから、狩猟の技がなければ、生き抜くことが出来ない。結局動物園で保護されるしか生きるすべがないのかもしれない。

なんか哀れな王者だ。 
そうしてしまったのは人間なんだが。

(ハルビン旅行記 終わり)

ハルビン5(街並)

黒龍江省には、漢字が意味を成さない変な地名が多い。
ハルビン、チチハル、ジャムスなど、元は満族の地名だったので漢字がなく、発音に合わせて適当な漢字を当てはめただけなのだ。 このような地名は、内モンゴルのフフホトや、ウイグルのウルムチなど、もともと漢族の領地でなかったところが、現在は中国の領土になっている地域では色々残っている。

ハルビンとは、満族の言葉では、「偉大」とか「優れている」という意味だそうだ。ちなみにジャムスは「墓地」だとか。

ハルビン市街地の象徴的な建築物として、日本名「聖ソフィア教会」がある。中国語表記では「聖索菲教堂」となる。
下の地図では、「猶大新会堂跡地」(ユダヤ教会)と表示されているが、現在では、「ハルビン市建築芸術館」として公開されている。
入場料15元の入場券の裏にはこんな風に書かれている。
(大分手抜きだが)
ハルビン市建設芸術館は、街の歴史、文化及び建築芸術の専門展示場として活用しており、全国重点文化保護物件であるソフィア教会堂と市の指定建築物であるユダヤ教会堂の二つの部分からなる。
ソフィア教会堂は1907年3月、ロシア東シベリア第4歩兵師団随行教会として作られ、同年、その基礎の上に木造の教会を建築した。1923年再建築から9年後の1932年11月25日完成した。高さ53.35メートル、土地面積721平方メートルで、国内で最も保存状態の良い典型的な拝占庭式建築物(辞書にも載っておらず意味不明)である。教会内部には、《ハルビンの古い写真》と《館が保管している芸術品》を展示している。


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以前は、この回りにはバザール小屋が立ち並んであまり衛生的な環境ではなかったが、今では周辺の整理が進み、きれいな広場になっている。

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ソフィア教会から、北のスターリン広場につながる石畳の道が、中央大街である。今では自動車の通行が規制されているが、昔々は、馬車が走っていたらしい。表面を見ると煉瓦くらいの大きさの石畳だが、1個1個の石が、実は奥行き(深さ)が30センチもあるので、とても強い耐久性を持っており、100年を過ぎた今でも補修無しで使っている。

約100年前に、ロシアがアジア進出の拠点として鉄道を建築したことから、ハルビンの発展が始まり、国境に近いこともあって、ロシアチックな雰囲気が漂っている。

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街を歩いて昼時になり、飯を食うことになった。
ハルビンの名物料理といえば、餃子だそうだ。ハルビンの餃子を食べたら他の地域の餃子は食べられないという。餃子は餃子で思い込みがあるのだろうが、もう一つの名物はロシア料理だ。

ハルビンのロシア料理ならここだと言われる「華梅料理店」に行った。
1925年にマルス・レストランとして開業した歴史あるレストランである。店内は、改装したばかりだとかで、結構きれいだったし、ロシアチックな雰囲気を醸し出していた。
ここで世界三大スープ(ボルシチ、トムヤンクン、〔フカヒレ〕or〔ブイヤベース〕)の一つであるボルシチと、ロシアパン、ロールキャベツ、ミニステーキなどを食べた。

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