大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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支払わないのが財務部長の仕事?

中国では「経理」とはマネージャーのことを指す。「総経理」は、ゼネラルマネージャーと言ったところだが、通常は社長を指す。 じゃあ、日本で言うところの「経理部」は中国ではなんと呼ぶか?
一般的には、「財務部」と言われる。

日系企業、自民郵政改革有限公司に新任の小泉総経理が着任した。
取引先日系企業の民主建材工程有限公司の岡田総経理がささやかな歓迎会を催してくれた。宴もたけなわになった頃;

「小泉さん、着任早々こんなお願いを言うのも不躾な話ですが、お宅の財務部の趙部長には、ほとほと参ってますわ!」
「趙部長が何か、ご迷惑をかけていますか?」
「実はですね、一昨年、御社の工場増築の工事をさせて頂いたんですが、その工事代金の半額をまだ支払ってくれないのですよ」
「あぁ、あの増築ですか、おかげさまで、工場は昨年から順調に稼動していますよ。で、その工事代金をまだ支払っていないって?」
「そうなんですよ。増築工事には問題がないのですが、雨漏りの確認が出来ていないから、屋根の分はまだ払えないって、半額しか払ってくれないのですよ」
「雨漏りの確認って何ですか?」
「いえね。一日に30ミリ以上の雨が降っても、雨漏りしなければ支払う、と仰ってるのですが、大連は雨が少ないでしょう。30ミリの雨が降らず、もう1年以上もそのままなのですよ」
「ほう、むちゃくちゃな理屈ですなぁ」
「日系企業同士、出来ることなら、コトを荒立てたくないので、何とか取り成して頂けませんか?」
「分かりました。事実関係を調べて、適切に判断して対処します」

翌日
「趙部長、昨日ね、民主建材公司の岡田総経理から、斯く斯くしかじかの相談があったのだが、工事代金の半額を1年間も支払っていないって本当かね?」
「勿論ホンマですわ。雨漏り確認が出来なければ支払わないって、よく考えたでっしゃろ。当分払う必要は無いですから、安心してください」
「何を言っているんだ君は! 注文した物品やサービスを受けたら、代金を支払うのが当たり前だろう。さっさと支払の手続きをしなさい」
「お言葉ですが、小泉総理いや総経理。ワイが、どんだけ考えてこの理論に至ったか。また、支払催促をどないして切り抜けているか分かってまっか?」
「そんな屁理屈をこねていないで、さっさと支払手続きをするんだ」
「ワイがこないに会社のことを思ってい働いとるのに、評価してくれへんのでっか?」
「君が、どう思っても、相応の代金を支払わなければ、民主建材公司と今後の付き合いが出来なくなるぞ」
「建築会社なんかナンボでもありま、次は別の会社を使えば良ろしいですがな」
「趙部長、よう聞きなはれや! いかん、キミの妙な関西弁が伝染ったやないけ。
ともかく、中国はWTOに加盟したんだ。今までと違って、国際社会に通用する新しいマネージメントをしなければ、これからの会社は生き残れないのだよ。まず社会的な信用が第一なんだ」

「・・そないなこと急に言われたって、・・ブツブツ・ワイなりに頑張っとったのに・・ブツブツ・・・・。」

勿論、これは創作なんだけれども、あながち冗談とも言えない事例に遭遇した日本人も多いことと思います。
このような物件工事代金の場合、5%程度は補償金代わりとして、支払われないのが当たり前の世界です。
中国ビジネスの最大のリスクは、売上代金の回収にあるとはよく聞くことですが、現実問題として、もうしばらくは続きそうですよ。

キーワード:売上回収、資金回収
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