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大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

どっちを向くのか中国トイレ

写真のトイレは、中国でごく普通に見られる中国式トイレだ。和式の便器と違うところは「金隠し」(大便所の便器の前方に設けられた遮蔽物:広辞苑)が無いのだ。金隠しがあれば、どちらが前かは一目瞭然だが、この便器に関しては、どっちを向いて座るべきか迷う。

benkihira.jpg見て分かるとおり、写真の上の方が奥側で壁である。下の方はドアである。便と水が流出する排水口は奥の方にある。ドアが付いるので閉めてしまえば、誰に見られる訳でもないから気にしなくても良いのだけれど、正式にはどっちを向くんだろう?

さて、本当に悩んでしまった。読者諸君は、どちらを向いて用を足そうとするかな?

中国には、昔からニイハオトイレというのがあった。田舎では今でも普通だが、下町の公衆便所にはドアがなかった。隣との仕切りも腰の高さくらいまでしかないから、しゃがみこんで用を足していると、隣同士が顔をあわせることになり、「ニイハオ、最近調子はどうだい?」ってなもんですな。それで、ニイハオトイレと言う訳だ。このときには、ドア側を向いてしゃがんでいるのが普通だ、おっと、ドアが無いのだから外側を向いてしゃがむのだ。尻を見られるのが嫌か?前を見られるのが恥ずかしいか?どっちも恥ずかしいけど、前の方がヤだな。

日本の和式トイレは、一般的に奥に向かってしゃがみ、ドアに穴(ケツ)を向ける構造になっているが、中国では、入り口側に向かってしゃがむのが一般的な様である。

最初の写真に戻るけど、ドアの方を向いてしゃがむのが大正解なのだ。お尻の直下に水が溜まった排水口があり、大を落としたときに、ぽっチャン!とお釣りが来そうで心配だ。

日本は奥向き、中国は外向き。
こんなところにも、日中の文化の大きな差があったのだ。


キーワード:トイレ、便所、和式、中式、ウンチ、うんち、大便、尻、ケツ、穴

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