大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ロシア人街では気をつけて

大連の観光名所の一つ、ロシア人街だ。
はて、なぜ大連にロシア人街があるのだろうか?

実は、大連は100年ちょっと前までは、名も無い小さな漁村だったのだ。当時、西欧列強は次々にアジアに進出して植民地を獲得していたが、ロシアは完全に出遅れてしまった。船で回るにはアジアは遠い。イギリスやスペイン、ポルトガルに遥かに遅れをとってしまった。

そこでロシアは考えた。

シベリアを越えていけば、アジアは陸続きじゃないか、これならロシアが有利だとばかりに、中国と交渉して、遼東半島の南部の租借権を獲得したのが1898年、今から107年前のこと。早速街造りを始めた。
フランスのパリを真似て綺麗な街並みを設計したので、大連の主な通りには十字型の交差点ではなく、ロータリー型の交差点が多いのだ。
その当時、ロシア人達が住んでいたのが、このあたりだったようだ。
rosia050122.jpg

今ではすっかり観光地化されて、大型観光バスが列を作って並んでいるし、通りの両側には土産物屋が並んで、ロシアの物産を売っている。

ロシアが街造りを終えて一段落したところにちょっかいを出したのが日本だった。有名な乃木大将が旅順でロシア軍との激戦の末、勝利を収めて1905年(丁度100年前)に大連の租借権を獲得してから、1945年の終戦までの40年間は、日本が統治していたのだ。だから、当時日本が建設した建物が今でもたくさん残っており、現役で使われている建物も多い。

最近このロシア人街で、トラブルが続出との報道があった。

(9/19)=====(大連日報より)
大連の観光名所の一つであるロシア街で、土産販売業者と観光客とのトラブルが続出している。地元住民の話しによると、ここで喧嘩が起こることは日常茶飯事で、中には、わざと商品が棚から落ちやすいようにしておき、観光客に対して
「あんたが大事な商品を落として壊したのだから買い取ってくれ」

という悪質業者もいるということだ。当局は観光客からの苦情を受け、監視を強化していくと語っている。まさしく、大連の面汚しである。
=====
ロシア人街を訪れる際は、気を付けてくださいね。


コメントから抜粋
遼寧省営口市在住さん
この「ロシア街」は実はニセ物
と言うと、「そんなはずはない、地図にだってそう書いてあるじゃないか」と思われる方が多いと思います。確かにこの通りは「俄羅斯風情一条街」と言う名称が付いていて、両側にはロシア風の洋風建築が並び、ロシア物産品を売る店も多く、大連の観光名所の一つになっています。でも良く見ると、ロシア風建築もこの数年に新築した鉄筋コンクリート作りのもので、どこか嘘っぽい造りになっているものが多く、オリジナルのロシア建築はこの通りには数えるほどしかありません。突き当たりの「大連自然博物館」(確か現在は休館中か移転)は、当時のオリジナル建築ですね。
確かに、かつてここにはたくさんのオリジナルのロシア建築があったのですが、何しろ100年ほども経って傷みがひどく、復元修理するよりは、取り壊して新築した方が安上がりだということになって、その結果、正面だけは「それ風」だけど、良く見ると何だかウソ臭い造りの「ロシアもどき」建築群になってしまったようです。
とタネ明かしをしてしまうと「な~んだ、そうなのか」と興醒めになりますが、ガッカリすることはありませんよ。実はこの通りから1本西側(大連駅側)に、長さにして200mほどでしょうか、両側にモノホンのロシア建築が並んでる通りがあるんです。これこそ本物の「ロシア街」と言って良いでしょう。ただ、「寄る年波」というか、はっきり言ってどれも相当に傷んでます。でもこれらはまさしくオリジナルのロシア建築です。二階建てのアパート風の長屋もあれば、一戸建ての大きな屋敷もあって、一つ一つが独特の風格があります。日本時代には日本人が住んでいたようですが、大きな屋敷が多く、やはりかなり高級な住宅地だったことが想像され、中には何となく日本風の塀や表札を嵌め込んだ跡のある門柱などがあって、これらは後から日本人が加えた物でしょう。現在はと言えば、大きな屋敷は部屋毎に違う住人が複数世帯住んでいたりして、はっきり言って「スラム化」しています。しかも元の地元住民はとっくにどっかに引っ越して、その後は安価な貸家になっているようで、南の方から大連に来て小商いをやっているような連中が多く住んでいるようです。

この後、コメントで最近の状況が語られています、どうぞコメント欄をご覧ください。

コメント

この「ロシア街」は実はニセ物

と言うと、「そんなはずはない、地図にだってそう書いてあるじゃないか」と思われる方が多いと思います。確かにこの通りは「俄羅斯風情一条街」と言う名称が付いていて、両側にはロシア風の洋風建築が並び、ロシア物産品を売る店も多く、大連の観光名所の一つになっています。でも良く見ると、ロシア風建築もこの数年に新築した鉄筋コンクリート作りのもので、どこか嘘っぽい造りになっているものが多く、オリジナルのロシア建築はこの通りには数えるほどしかありません。突き当たりの「大連自然博物館」(確か現在は休館中か移転)は、当時のオリジナル建築ですね。
確かに、かつてここにはたくさんのオリジナルのロシア建築があったのですが、何しろ100年ほども経って傷みがひどく、復元修理するよりは、取り壊して新築した方が安上がりだということになって、その結果、正面だけは「それ風」だけど、良く見ると何だかウソ臭い造りの「ロシアもどき」建築群になってしまったようです。
とタネ明かしをしてしまうと「な~んだ、そうなのか」と興醒めになりますが、ガッカリすることはありませんよ。実はこの通りから1本西側(大連駅側)に、長さにして200mほどでしょうか、両側にモノホンのロシア建築が並んでる通りがあるんです。これこそ本物の「ロシア街」と言って良いでしょう。ただ、「寄る年波」というか、はっきり言ってどれも相当に傷んでます。でもこれらはまさしくオリジナルのロシア建築です。二階建てのアパート風の長屋もあれば、一戸建ての大きな屋敷もあって、一つ一つが独特の風格があります。日本時代には日本人が住んでいたようですが、大きな屋敷が多く、やはりかなり高級な住宅地だったことが想像され、中には何となく日本風の塀や表札を嵌め込んだ跡のある門柱などがあって、これらは後から日本人が加えた物でしょう。現在はと言えば、大きな屋敷は部屋毎に違う住人が複数世帯住んでいたりして、はっきり言って「スラム化」しています。しかも元の地元住民はとっくにどっかに引っ越して、その後は安価な貸家になっているようで、南の方から大連に来て小商いをやっているような連中が多く住んでいるようです。

おおぅ!!

これは!  目からウロコですね。
素晴らしい情報なので、早速本文に転載させて頂きました。

  • 2005/09/26(月) 18:18:11 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

まさしくそうです。

旧大連高等商業学校の最後の卒業生で、年老いた中国人の隋さんに教えて頂きました。 寒村だった大連は、ロシアが東へ進出するための拠点として基礎を造り、それを日本が横取りして発展させ、言葉は適当ではないが、中国は濡れ手に泡状態で享受した街だと。 (隋さんは大の日本びいき)

「ロシア街は、単にロシア風に似せて街を再開発しただけで、歴史的考察もポリシーも心も何も無い、そんな事より日本みたいにもっと信号機や横断歩道を作れ」と、話が飛躍した。 「君が見物したいと言うから来たが、中国人の私には遊園地にしか見えない」 と言われては早々に立ち去るしかなかったが、ニヤリと笑いながら、「こちらに来てみなさい」と案内された大通りの横のうら寂れた通り一帯の風情は、旧き良き時代のノスタルジーに満ちていた。 きっと取り壊されてしまっている事でしょう。2年前の初冬の思い出です。

  • 2005/09/26(月) 21:35:44 |
  • URL |
  • hexue #0gXy5ln6
  • [ 編集]

ご安心を、まだあります

>hexueさん
俺が行って来たのは、この9月初めのことです。
現場の住民の話だと、市政府もこれらの建築の価値は判っていて修復保存する計画があるそうです。ただ、費用も時間もかかるので、早くても数年先にならないと始められないんだとか。
近頃は中国も余裕が出てきたせいか、ちょっと前までのように盲目的に取り壊して、没個性な「現代化建築」を乱立するのでなく、古い歴史的建築物や町並みの保存を本気で考えるようになってきたのは良いことです。

まだありますか

>遼寧省営口市在住さん
最新の情報、ありがとうございます。 冬の早朝に行きましたので、朝日と相まって、印象としては「セピア色」の言葉がぴったりだったように記憶しています。 
盲目的なスクラップアンドビルトによって、母たちの過ごした長生街121番地の旧居は昨年5月に取り壊されてしまいました。

  • 2005/09/26(月) 23:20:49 |
  • URL |
  • hexue #0gXy5ln6
  • [ 編集]

話題提供のきっかけとして

この場を活用していただければ、望外の幸せです。
ブログ冥利に尽きます。
謝謝!

  • 2005/09/26(月) 23:41:28 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://huaihua.blog5.fc2.com/tb.php/222-d889ce0d
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。