大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

総務部酒飲み課

ちょっとした用件で、ある地方政府と接触した。
交渉の相手は、副市長とその秘書。
用件に絡んだ現地を訪れ、現場での話がまとまり、昼時になった。先方がお昼をご馳走してくれると言うので、招待に与ることにした。
「この後の予定は空いているか?」との質問に、
「遠くまで来たので、どうせ帰っても夕方になるから、特に用事は無い」と答えると、
「じゃあ、親睦を深めて乾杯しよう!」と言うことになり、昼からビールを飲み始めた。
「瓶ビール(青島ビール)と、このレストランで作った生ビールがあるがどちらが良いか?」
「ビールは新鮮な方が美味いもんだ、ここの生ビールを貰おう」
「そうか?日本人と韓国人は瓶ビールが好きだと聞いているが」
この後、黒ビールと、普通のビールが出されたが、変な臭みがあってあまり美味くない。
「ここの生ビールの味はどうか?」
「正直に言わせて貰うと、青島がいいな」
「ハハハ、やっぱり日本人は青島が好きなんだな!」

と、まぁ穏やかに時は流れていくのだが、我々の仕事に全く関係ないおっさんが一人増えている。聞けば、総務の課長さんだと言う。
なぜ、この課長が突然現れたのか、大して気にも留めなかったのだが、やがて明らかになった。
副市長は殆ど酒が飲めず、形式的にビールで乾杯しただけだった。また、秘書もコップ2杯ほどで真っ赤になっている。

そこで、総務課長の出番だ。
「あなたを歓迎するので乾杯しましょう」
中国式の乾杯だから、コップのビールは全部飲み干さなければならない。
乾杯はドンドン続く、
「貴社の発展を願って乾杯します」
  :
「このプロジェクトが成功するように乾杯しましょう」
  :
「日中友好のために乾杯!」
  :
「あなたの健康のために乾杯」

健康のためなら、もう止めて欲しいのだが、まだまだ続く。
オレも、酒はイケる方なので、受けて立っていたが、さんざん乾杯をして、さすがに辛くなった。
「ビールでお腹がいっぱいだ、もうこの辺にしよう」
「それなら、地元で作っている蜂蜜が原料の白酒があるのでそれにしよう、これならお腹が膨らまない」
「いや、まだ日が高いし、十分ご馳走になったから、もう止めよう」
「いや、あなたはまだまだイケる筈だ、地元の酒を是非試してくれ」
否も応も無く、白酒を注文して、コップに注がれた。しかも、ビールグラスにだ。
アルコール度の高い白酒は、普通は盃程度の小さなコップで飲むものだが、ここではビールグラスに注がれてしまった。
「おい、これで乾杯は止めようよ」
「勿論、全部飲まなくてもいい、2センチずつ飲もう」
甘みがあって口当たりがいい、サラッと喉を通って、幾らでも飲めそうだ。だけどちょっと待てよ、飲み口がいいといっても悪魔の酒「白酒」だ。油断しちゃいけない。
「ちょっと瓶を見せてくれ」
陶器製の洒落た瓶で、そのまま花瓶にも使えそうだ。知りたかったのはアルコール濃度、みると52度!!
やっぱり!

副市長はもはや全く手を出さずに、結局この総務課長とオレの二人で52度、500ミリリットルの白酒を全部空けてしまった。

宴も終わりになったところで、自分の役目が終わったと悟ったのだろう。総務課長は
「次の仕事があるので、先に失礼します」と帰ってしまった。
結局、この課長は一言も仕事の話はせず、ただひたすら、オレと乾杯して役目を終えるととっとと帰ってしまった。
あれだけ酒を飲んで、まともに次の仕事が出来るはずがない!
早く寝て夜の宴会に備えるのか?

オレは確信した。

市政府には、総務部酒飲み課の課長が居ることを。
あいつは、酒が強いだけで課長になったに違いない。オレも、あいつには及ばないまでも酒飲み課の係長くらいなら務まりそうだ。

コメント

いるんですよね

そういうのが。
俺なんか近頃はとんとそういう場に出る機会も減ったもんで(仕事も無いってこと、ガクッ)、そういう御仁にもあんまり出くわしませんが、よくありましたね、前には。何だか知らないけど、仕事の内容と関係なさそうな人間が、いつの間にか増えてるんですよね。公費接待なんで、タダ食いできて、タダ酒も飲めるから来るということもあるようでしたが、「酒飲み課長」なんてのもいたんですね。
俺なんか、全くの下戸なんで、そういう御仁に酒を勧められると本当に困っちゃうんですよね。丁寧に、いかにも温和な表情で勧めるんだが、口調の方は「てめぇ~、俺の盃が受けられねぇってのかよ~」とでも言い出しそうな感じで、こうなるともう脅迫の域に達してます。「わかった、じゃ、一口だけな、いいだろ」って、渋々飲んで、やっぱり後で気分が悪くなるんですよね。
でも、中国ではあんまり飲めることを知られないほうが良いんじゃないでしょうかね。「没完没了」(きりが無い)になりますから(笑)。

いやいや、でっつさんなら部長ぐらいはいけるでしょう。だって酒が飲めるだけじゃなくって、総経理なんだし、何たって「大連雑学事典」のオーナーなんですから(笑)。

蜂蜜の白酒?
おいしそうですなぁ。
白酒は飲んでる時は楽しいですが、後で大変。
腰に来ます。
中国ビジネスではお酒飲めたほうがいいですよね。
酔っぱらってへべれけになって朋友になって、一気に交渉が進展する。
楽しいですよ。
体力必要だけど。

蜂蜜白酒は

>花花牌子さん
白酒特有の臭いが無く、ほんのり甘味があって、本当に飲み易いんです。だけどアルコールは52度だから、仰るとおり足腰に来ます。立てなくなります。
貴方のために、会社のために、互いの親交のために、、、、、理由は何とでもつけられますが、気をつけましょう。

  • 2005/10/22(土) 22:07:09 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

蜂蜜白酒

蜂蜜白酒飲んでみたいです。
売ってる場所知っていたら教えてください。

  • 2005/10/23(日) 08:47:40 |
  • URL |
  • taku #-
  • [ 編集]

売っている場所は知らない

>takuさん
売っている場所は知らないのですが、お酒の名前は「冰峪庄園」と言います。大連のデパートなどの酒売り場で探してみてください。
なお、パッケージにも、瓶にも蜂蜜を使ったとは書いてありません。
大連から北に1.5時間ほど走ったところに庄河市の山中に「小桂林」と称される「冰峪谷」渓谷があります。そこから名前を取ったのだと思います。

  • 2005/10/25(火) 09:20:25 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://huaihua.blog5.fc2.com/tb.php/237-0a477ca2
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。