大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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樹木の下を白く塗るのは?

中国を訪れた人なら、誰しも、この写真のように、街路樹の下の方を地上から1メートル位の高さまで白く塗られているのを見たことがあるだろう。
whitetree051118.jpg

北京でも見たし、いったい何故中国各地でこんな風に樹木を白く塗るんだろうか?
中国人に聞くと、二通りの答えが返ってくる。

1、自動車がぶつからないように、車のヘッドライトを反射させる。
2、虫除けの為の消毒。


どちらも信憑性にかけるんだな。これが。
まず、光の反射説だが、道路に面した街路樹だけでなく、道路から5メートルも10メートルも奥まったところにある木にも塗られていることがある。あんな奥まで自動車のヘッドライトは届かないので、反射説は恐らくウソだ。
確かに、夜間に田舎道を走るときには、大変役立つことは事実だが、これが主目的とは思えない。大体、光の反射が目的なら、もっと反射率の高い塗料を使うはずだ。


虫除け消毒説には、妄信者が多い。
石灰を塗って虫除けだというのだが、春先ならまだしも、今から真冬に向かう季節に、虫除け消毒というのも納得がいかない。


丁度今頃、大連市内でも開発区でも塗布作業が行われている。
whitenur051118.jpg
ここでも、おっさんが二人でなんかを塗っている。
「あんまり白くないね、どうして白く塗らないのか?」
「ほら、乾くと白くなるだんべさ」
なるほど、既に塗り終わって乾燥した後ろの方を見てみると、白くなっている。これが一番上の写真だ。乾燥すると白くなるのだから、単純に白いペンキを塗っているわけではない。

オレの中国語レベルでは、これ以上の情報を引き出すことが出来なかったが、彼らが液体を調合しているトラックを発見した。
whiteyao051118.jpg
この写真は縮小してしまったので、見えないが、左端の袋には次のような表示がある。表示を見る限り、この袋は肥料だ。
肥料の3大要素は、窒素、リン、カリだが、袋の真ん中には「P2O5」と書いてあり、リン酸を表している。その上には「K2O」とあり、こちらはカリを表している。更に窒素と思われる部分に「14」、リンの部分に「16」と表示され、「総養分45%」の表示もある。
この袋は、間違いなく窒素14、リン16、カリ15の配合比の高度化成肥料だ。

袋の後方に、ドラム缶のような白い配合桶の上辺が見えるのが分かるだろうか?この桶の中に粉末を入れて、水を加えて掻き混ぜている。
周囲を探してみても、粉末らしい薬剤は、この肥料の袋しか見あたらない。と言うことは、この肥料を水に溶かして樹木に塗付しているのだろう。

この状況から判断すると、厳冬期を迎える前(11月)に、越冬に備えた栄養分を樹木に与える為に複合肥料を施肥していると考えられるが、正解だろうか?

樹木の育成に詳しくないので、こういう施肥の仕方があるのかどうか分からないが、正解は「自動車のヘッドライトの反射」や「単なる消毒虫除け」ではなさそうだ。
もし、この方面に詳しい方が見ておられたら、是非ともコメントに一筆お願いします。

コメントから抜粋:
これは俺も以前から
遼寧省営口市在住さん

「虫除け」だと聞いていて、「そんなもんかな」と思いながら20年近く過ごしてきた問題でした。
でっつさんの問題提起で、「本当にそうなのかな?」と中国のサイトを検索してみました。そうしたら、ありましたね、何となく納得の行く解答が。

(1) 確かに防虫効果がある。
この白い塗料は主成分は生石灰、塩、「石硫剤原液」(これは不明)、動物油を混ぜて水で溶いたものが一般的な配合のようです。これを塗ると、虫が越冬のために樹皮に卵を産み付けるのを防止できるらしいです。
(2) もう一つの効用--樹皮の日焼けを防ぐ。
冬は乾燥していることもあって樹皮が日焼けし易いらしいんですが、白い塗料は日光を反射するので日焼けを防げるということのようです。

ということで、この説明だと何となく納得できるような気がするんですが、どうでしょうかね?
またインターネット上では、「ベトナムでも見かけた」とか、「フィリピンでも見たよ」とかいう書き込みがあって、どうやら中国だけの「風習」ではないようですね。

コメント

打打敵

今は何を塗布しているのでしょうかねえ。
小生が最初に中国に行った四半世紀前に、やはり疑問に思って聞きました。
その時の答えは「打打敵」。なんのことはない「DDT」です。確かその頃日本ではとっくに使用が禁止されていたような気がします。
若い方は、DDTといっても知らないかもしれませんね。ジクロロジフェニルトリクロロエタンという安くて強力な塩素化合物の殺虫剤です。
長期の残存性があり、発ガン性があるということで禁止されましたが、現在ではヒトの発ガン性はないということになっています。
まさか、いまどきDDTでもないでしょうから、でっつさんのいうように、塗っているのは肥料なんでしょうか。あまり見ばえがよいものではありませんね。

  • 2005/11/22(火) 09:13:25 |
  • URL |
  • mark #-
  • [ 編集]

DDT!?

>markさん、こんにちは。
DDTですか?懐かしいですね。
DDTとかBHC(ベンゼンヘキサクロライド)とか、強力な塩素系消毒剤をそこら中に撒き散らしていましたよね。縁の下とか畳の下とかは当たり前で、学校ではシラミ取りと称して、女子生徒の髪の毛に直接振りかけていたような気がします。でも、みんな元気に育っていきましたけどね。
ところで、樹木に肥料を塗るって、非常識なことなのでしょうか?葉っぱに散布するのは聞いたことがあるのですが。

  • 2005/11/23(水) 17:57:07 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

これは俺も以前から

「虫除け」だと聞いていて、「そんなもんかな」と思いながら20年近く過ごしてきた問題でした。
でっつさんの問題提起で、「本当にそうなのかな?」と中国のサイトを検索してみました。そうしたら、ありましたね、何となく納得の行く解答が。

(1) 確かに防虫効果がある。
この白い塗料は主成分は生石灰、塩、「石硫剤原液」(これは不明)、動物油を混ぜて水で溶いたものが一般的な配合のようです。これを塗ると、虫が越冬のために樹皮に卵を産み付けるのを防止できるらしいです。
(2) もう一つの効用--樹皮の日焼けを防ぐ。
冬は乾燥していることもあって樹皮が日焼けし易いらしいんですが、白い塗料は日光を反射するので日焼けを防げるということのようです。

ということで、この説明だと何となく納得できるような気がするんですが、どうでしょうかね?
またインターネット上では、「ベトナムでも見かけた」とか、「フィリピンでも見たよ」とかいう書き込みがあって、どうやら中国だけの「風習」ではないようですね。

正解かな

>遼寧省営口市在住さん
わざわざ調べていただきましてありがとうございます。
私も納得したので、本文に転記させていただきました。
私の中国語では、とてもここまで調べ切れません。

  • 2005/11/24(木) 07:16:20 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

こんな危ない物と刷毛で!

ごぶさたです。
遼寧省営口市在住さんのコメントで「なるほど」とわかりました。<「石硫剤原液」(これは不明)>は、たぶん「石灰硫黄合剤」ですね。この農薬は薬害が出るため冬しか使用できないもので日本では1~2月に20倍で薄めて使います。強アルカリで目に入ったら下手すると失明しますよ。作業員の服にたくさんついているし、蛋白質を溶かす物質だから危険です。この農薬の散布にはゴーグルをして完全武装するのが一般的です。中国では作業者や農民への薬剤の使用方法の指導や教育をやっていないようで怖いですね。

  • 2005/11/24(木) 13:20:44 |
  • URL |
  • はくらくてん #-
  • [ 編集]

そんなに危険な薬剤

>はくらくてんさん、こんにちわ。
「石灰硫黄合剤」って言うのは、そんなに危ないものなのですか?
作業者のおっちゃんたちは、あまり気にした様子もなく、ニコニコ笑いながら作業していましたよ。
10年20年後にアスベスト問題みたいになるんでしょうかね?

  • 2005/11/24(木) 15:00:28 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

石灰硫黄合剤の危険性

いつも楽しみにしていました。
俺は農薬専門ではないのですが、ちょっと知っていることを書きます(趣味の園芸の世界です)。石灰硫黄合剤の危険性はアスベストのようなものとは全く性質は別です。10年20年後ではなく、速攻(即効)です。この農薬は、強すぎるために木が生育している時期には使用できません(枯れたり薬害が起きるからです)。強アルカリで、手に付けたらすぐに洗わないとトロケますよ。目に入ったらたいへんです。いわば急性の危険ですね。成分は生石灰と硫黄だけの単純な農薬です。
それと、強アルカリで硫黄が入っていますので、酸性物質と調合すると猛毒な硫化水素ガスが発生します。
作業員のおっさんたちが怖さを知らないで笑いながら(作業服にたっぷりと付けながら)やっていることが怖いです。試しに、塗っている液のバケツにねずみを放り込むと、たぶんのたうち回って苦しんで死ぬでしょう。

  • 2005/11/24(木) 16:17:14 |
  • URL |
  • はくらくてん #-
  • [ 編集]

危険な薬剤

なるほど「石灰硫黄合剤」って、そんなに危険な薬剤なんですね。俺の書き込みの中で最後に「水で溶く」と書いただけで、比率は書きませんでしたが、実はこの水の量が一番多く、結果的には20倍程度の濃度には薄めることになります。まあ、その取り扱いの簡単な注意ぐらいは作業員の連中も一応知ってるとは思うんですがね。

主幹を白くするのは

幹を凍害から守るためです。
日中、日の光が当たり、幹の温度が上がり樹液を通し、
夜には幹の温度が下がると、樹木の内部で凍結し、そこから壊死します。

桃には良くやる手法です。

  • 2015/04/13(月) 22:33:01 |
  • URL |
  • 農家 #-
  • [ 編集]

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