大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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中国国内時差

中国の地図を眺めていると、とにかく広い。東経74度から135度まで東西およそ5,000kmに渡っている。これだけ東西に長い国は、大概国内時差を設けているものだが、中国には国内時差はない。

オレが把握しているだけでも、ロシア、インドネシア、オーストラリア、米国、カナダ、ブラジルが国内時差を設けている。特に米国では、東部時間、中部時間、山岳時間、西部時間の4地区に分かれているのは良く知られているが、実はこの他に、アラスカ時間とハワイ時間、更にグアム時間がある。

そもそも、時差とは、地球が24時間で一回転するため、ロンドンのグリニッジ標準時を基準にして経線15度ごとに、1時間ずつ時間をずらしましょうと言う考え方だ。実際には、行政の区切りによって、時差の線は複雑に入り組んでいる。

日本では、東経135度に明石標準時を定め、この経線から±7.5度(±30分)に、ほぼ日本全土が治まっているから、一つの時間帯で問題ない。(実際には、北海道の東部が若干はみ出しているのだが)
chinakeisens.jpg
中国には、標準時となるべき経線が、東経75度、90度、105度、120度、135度と、5本も通っているのだ。西端の75度と東端の135度は、かすっているだけなので省くとしても、通常なら、北京と大連の中央を走る、
東経120度を基準としての東部時間(あるいは沿岸時間)
105度を中心と した中部時間
90度を中心とした西部時間(あるいは砂漠時間)
に分けて然るべきだ。

このように分けると、
東部時間帯には、北京、上海をはじめ、南京、武漢、広州など殆どの大都市が入ってしまう。
中部時間帯には、西安と重慶、昆明くらい、
西部時間帯に至っては、都市らしいのはウルムチくらいしかない。

実際には、中国では国内時差を設けていないので、北京時間で朝7時に「おはようございます」と放映されても、西部時間帯の人たちにとっては、まだ真っ暗で5時頃の感覚だ。だから、この地区に住んでいる人たちは、朝食は9時頃に食べ、会社は10時頃から始まり、夜12時になっても、まだ寝るには早いのだ。結局、自分達なりの生活のリズムで、結果的に、自然に時差を作っている。

ちょっとひねくれた見方をすると、北京中央政府とすれば、「国内時差を設けると、行政面でも、交通や放送の面でもいろいろ面倒になる。どうせ、西部地区に住んでいる人口は少ないのだから、無視するに限る」とばかりに、西部地区差別があったのではないかと勘ぐってしまう。

中国では、西部地区開発を大きく取り上げているが、その暁には、国内時差を設ける案が出てくるかもしれないと、密かに思っている。

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キーワード:時差、西部開発、経線、標準時

コメント

わかりやすく、詳しいので、ニュースの記事かと思いました。

  • 2008/08/07(木) 20:58:08 |
  • URL |
  • VIPPERな名無しさん #-
  • [ 編集]

国の時差

面倒くさいとか、西地区は人口が少ないから無視は、中国に失礼だ。
私の思うには、国内で時差のない国は、鉄道の時刻正確、鉄道事故を防ぐためには、努力するためではないのか!

どうせ自分たちは

中国に失礼かどうか分かりませんが、西部地区に住んでいる人たちが、「どうせ自分たちは中央から重視されていない」と言っているのを聞くと、無視していると言うのもあながち外れていないと思います。

  • 2011/03/02(水) 15:44:26 |
  • URL |
  • でっつ #-
  • [ 編集]

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