大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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家庭教師を首にした

以前の記事何年いたら中国語を話せますか?で書いたように、開発区の環境で、漫然と住んでいるだけでは、5年経っても10年経っても、中国を話せるようにはならない。
学校に通うなり、家庭教師を付けるなり、自己学習するなり、何らかの努力をしなければ、自動的に喋れるようになるわけではない。

会社の命令で大連に赴任してくる日本人は、概して2つに分けられる。
一つ目は「中国語をあきらめる人」、もう一つは「中国語をあきらめない人」である。
赴任命令で来る人は、早い人なら2年、遅い人でも5年くらいで帰国することになる。(勿論、例外は沢山あるが)
赴任当初は、殆どの人が、まず一度は中国語を学んでみようと思うはずだ。だけど、
「ぼぁ、ぽぁ、もぁ、ほぁ、じぃ、ちぃ、しぃ、りぃ」
と発音の練習をさせられ、音が違うと何回も注意されて、挙句の果てに同じように発声しているはずなのに、
「今のはOK、、、、、あぁ、また元に戻った」
なんて、先生から訳の分からない指導を受け、
「こいつらオレをからかっているのか?」
ドンドン不快感が高まり、遂に、
「どうせ、3年で帰るんだ、生活も困らないし、会社には通訳もいるし、もうやぁ~めた」
と早々と脱落する人が過半数だろう。年配者ほど、敷居が高く感じられるはずだ。

さて、オレは、後者のつもりでいる。少なくともまだ、あきらめないで学習は続けているが、既に3年半経ってしまった。

最初の半年間は、日本から持って来た「NHKラジオ講座」のテキストとCDで自己学習をしていた。継続さえすれば、これはこれで成果があると思うのだが、問題点が二つあった。
1、自分の発音が正しいのかどうか確認できない。
2、全てマイペースなので、やりたくないとすぐにサボる。

人間は弱いもので、怠け癖に負けて、結局尻すぼみになって、頓挫してしまった。

これじゃイカンと半年後には、学生の家庭教師を雇うことにした。吉林省出身の朝鮮族のまじめな青年だった。発音表を書いて持ってくるなど、意欲のある教え方をしてくれた。一年後に彼は卒業して、日系の事務機メーカーに就職した。彼が卒業するときに後輩を紹介してもらった。

これが、2代目の家庭教師だが、彼には、教える意欲が全く感じられない。言わば、「NHKラジオ講座」のテキストを使って自習するときの副読本のような感じだった。どういうことかというと。
オレが選んだ「NHKラジオ講座」のテキストでオレが自分で学習計画を立てる。そして
「まずここを読んでくれ」
「後からついて読むので、3回ずつ読んでくれ」
「オレが朗読するから、発音が変だったら注意してくれ」
「会話の練習をする、あんたがA,オレはBの役でやろう」

と、まぁこんな感じで、全て自分で計画して進めなければならない。疲れることこの上ない。それでも、2004年6月から2005年11月まで、約1年半の間、彼が来るから仕方無しにでも、学習を続けて来れたのは事実だった。

だけど3年もやっていると、このやり方自体に飽きてくるし、日本から用意してきたテキストも粗方終わってしまった。
「これからどうするか考えてくれ」

と宿題を出しておいたにも拘らず、彼は受動的だった。
机で二人で向き合って、オレが喋らなければ、彼も喋らない。
ついに我慢できなくなったオレはこう言ってしまった。
「オレ達、これまでにしよう、もう、あんたは来なくていい」

意味深な別れ話みたいになってしまったが、
「分かりました、それでいいです」

今月前半の授業料を渡したら、彼はすぐに帰ってしまった。以外と簡単なものだった。
男女の別れ話だと、こう簡単にはいかないのだろうな、きっと。jiajiao050322.jpg
この写真は、記事とは関係ないが、街頭で家庭教師の職を求める学生達だ


さて、困った。
新しい家庭教師の学生を探すか? 中国語の学校に通うか?
休日はテニスをしたいのでダメだから、学習は平日の夜が希望だ。出張者のケアなどが不定期に入るので、学校だとサボってしまうことになるから、やっぱり家庭教師だな。都合が悪ければお互いに都合をつけて「明日にしよう」などと変更できる。

そんなときに、休みの日に、開発区銀座をぶらぶらしていると、「無料家庭教師紹介」の看板を出している若い女性がいた。
「私は日本人で、ある程度中国語が喋れるが、もっとうまくなりたいので、中国語を教えてくれる学生を紹介して欲しい」
と頼んで、名前と携帯番号を書いてきた。
早速、その日の夕方、見知らぬ女性から電話がかかってきて、
「紹介された学生だが、どこかで会いたい」
と。
すぐに近くで会って、毎週2回(月、木)6:00~7:30、1回50元で話をつけた。相場は1時間20元という事なので少し割高だが、こっちから提示した金額だ。
彼女は、内モンゴル出身の学生で、日本語は全く話せない。
「前の家庭教師も日本語は殆どダメだったが、今度の学生は、日本語が全く話せない」
というと、みんな怪訝そうな顔をするが、オレはこう答えている。
「いまさら日本語を教えてもらう必要は無い、教えて欲しいのは中国語だ」


最初の授業の日:
「今日は初めてなので、あなたの中国語のレベルを知るために、自己紹介など、雑談をしましょう」

という訳で、90分間自己紹介をさせられた。その結果、
「これからは、日本から持って来たテキストは使わない。来週から私が用意する中国の雑誌を教材とする。宿題も出すからがんばって!」

と、厳しそうな予告をされた。

2回目の授業が始まった:
彼女が持って来た雑誌の中に、短い散文がある。
「さぁ、ここを読んで!」
「イークァイシートウ、後、読めないよ」
「でも、これが一番簡単で良い文章なのよ」
「読めないし、意味も分からないよ」
「じゃぁ、ピンイン(中国ローマ字)に書き換えましょう」
「yikuaishitou.............」
「次は、guangze 1声と2声よ」
「書き取り、、書き取り、、φ(..)メモメモ」
90分間書き取りしてた。時間になると
「じゃぁ、次回までに書いたピンインが読めるように練習しておいてね」

厳しい先生だ。

さてさて、これからどうなりますか?

コメント

ジアヨウ ! デッツ シエンション。

加油 ( jia1 you2 ) !  でっつ先生。

  • 2005/11/26(土) 12:11:17 |
  • URL |
  • hexue #0gXy5ln6
  • [ 編集]

私も、ボケ防止のつもりで、60歳から、中国語を始めて、4年半多、週1回2時間のグループレッスンでは、どうにもなりません。其の上老人、耳は悪い、最悪です。それでも、やりかけた事なので、そこそこのレベルになるまではと、3ヶ月に一度、2週間、交通大学の授業にもぐりこませてもらっています。看看大連で、カラオケ談義の発端をつくりましたが、性懲りも無く、まだカラオケに通って、会話の練習に励んでおります。
語彙が増えるにつれて、ピンイン、4声が、混同して、かえって、ボケが促進しそうです。







  • 2005/11/26(土) 19:23:54 |
  • URL |
  • hm #USldnCAg
  • [ 編集]

ご苦労様です

でっつさんは毎日のお仕事も忙しいのに、毎週2日きちんと勉強を続けているのは立派です。
今度の女子学生は、なかなかしっかりと教えてくれそうな感じじゃないですか。
俺は家庭教師を雇って中国語を勉強した経験はありませんが、どういう家庭教師が良いだろうかと、素人的に考えてみました。

(1) できれば学生よりも大学出の社会人の方が良い。

 例えば中学、高校の国語(中国では「語文」という)教師などですが、
 もっとも社会人は忙しくてヒマがないか。それなら退職教師という手
 もある。学生は物を知らないので、話していても面白くないです。

(2) 日本語を学ぶわけではないが、日本語を学んでいる人間の方が
 良いのではないか。

 というのは、日本語と中国語の違いを多少とも判っている人間だと、
 日本人が中国語を学ぶ場合の問題点が多少とも理解できるからで   す。他の外国語を専攻している人間でもいいでしょう。外国語を学ぶ
 ことの大変さや面白さを知っているのは、とても大事なことです。

家庭教師の話ではありませんが、その他にお薦めなのはヒマな時はできるだけテレビを見ることです。特にニュースとかドキュメンタリー番組なんかは良いと思います。合わせて毎日、中国の新聞を読んでいると、アナウンサーがしゃべっている単語(特に時事用語)がよく判ります。こういうのは辞書には出ていない言葉も多いですが、仕事の役に立つ場合も多いし、社会の動きを表す言葉を報道から知るというのは重要だと思いますね。
ドラマだと画面の下に字幕が出ますから、判りやすいですね。ただ、外国映画の吹き替え物はダメです。かなり無理に訳しているのがあって、中国人が言わないような変な中国語が出て来る場合があります。それと時代劇も、日本で言えば「拙者は××でござる」式の言い方が多くて難しいです。なるべく中国の現代物のドラマが良いですね。

応援ありがとうございます

>hexueさん
ご声援ありがとうございます。

>hmさん
60歳を過ぎてからの外国語学習とは、素晴らしい挑戦ですね。
ご苦労も多く、思うようにならないことも多々あろうかと思いますが、ボケ防止などと仰らず、上を目指して継続してください。
何と言っても継続こそ力ですから。

>遼寧省営口市在住さん
ご指導ありがとうございます。
字幕つきのドラマは助かりますが、本来、怠け者なので、ついつい、日本語のDVDを見てしまいます。
家庭教師の授業を中国ドラマ鑑賞にしようか(笑!)

  • 2005/11/27(日) 19:15:30 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

僕個人の経験からいうと中国人に発音を矯正してもらうのはあまり得策では無い様に思えます。(語文のちゃんとした知識を持つ中国人は除く)。中国人に発音を習うメリットはまさに「相手の発音を真似る」という点にあるわけですが、中国人自身が日本人の発音をどう矯正すべきか、という知識はないわけで、彼らにとっては「通じる」=「発音好!」になってしまうわけです。ですので、中国人に習う傍ら、日本人で中国語の発音のいい人に「発音のコツ」を教えてもらうほうがよいように思えます。
その証拠に僕の周囲で、中国語の知識ゼロで中国に渡り、中国人にのみ中国語を教わった人は概して発音が汚く、日本で日本人に習った人のほうが発音がきれいな人が多いと感じますね。

※↑の論はあくまで僕個人の最大公約数的な感想ですので、ご容赦を・・・。

  • 2005/11/28(月) 08:38:57 |
  • URL |
  • BEO #-
  • [ 編集]

なるほど

>BEOさん
そういう見方もありますね。
私の友人でも、「クの口の形でカと発音するとkeになる」とか言っている人がいますが、そういう練習も一つの方法でしょう。
また、日本人にとって綺麗に聞こえるのと中国人にとって綺麗に聞こえるのは違うのかもしれませんよ。

  • 2005/11/28(月) 17:00:23 |
  • URL |
  • でっつ #-
  • [ 編集]

たしかに

最初の段階で、基本的な発音を正しく覚えるのは大事なことです。でも中国語というのも漢字一字毎の発音だけで構成されているわけではなく、「詞」になり、「句」になって初めて通用するわけで、そのことも考えなければなりません。
具体的にどういうことかと言えば、俺の知り合いで日本で中国語を何年も勉強している人がいますが、この人、確かに漢字一音節毎の発音はかなり良いんだが、なぜか中国に来ると上手く通じないんですね。彼の中国語を注意して聞いていると、誇張して言えば「ウォー、シィー、リィー、ベン、レン(我是日本人)」という具合に、一字一字の長さと強さが全く同じで、まるでリズム感が無いんですね。実際にはこういうしゃべり方と言うのは無いわけで、どうにも不自然に聞こえるし、フレーズが長くなるほど何を言ってるのか判らなくなる。日本でだけ勉強していると、こういう変な癖がついている人が案外多いような気がします。教科書の朗読以外、中国人がどういうしゃべり方をするのか、実際に聞く機会が少ないせいでしょう。
確かに「通じる」ことと「発音が良い」ことは別ですが、最終的な目的はやはり「通じる」ことでしょうね。

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