大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

みんなの日本語

昨日は、促成応急口語としての説日語を紹介したが、今日は、真っ当な日本語教材を紹介しよう。
その名も「みんなの日本語」だ。
minnao051128.jpg

この本は、中国人専用ではなく、日本語を学ぼうとする人なら、どの国の人でも使える教材で、日本の、「株式会社スリーエーネットワーク」の製品だ。詳しくは「みんなの日本語」をクリックしてくれ、株式会社スリーエーネットワークのサイトにジャンプする。

主教材(写真左側)の中身は全部日本語で書かれている。だから、中国人に限らず、まず「あいうえお」から覚えれば、どの国の人でも、使えるわけだ。登場人物も、アメリカ人、ブラジル人、インド人、そのたくさんの国の人が出てくる。
この本は、19.9元(300円)で売られている。日本で買うよりずっと安いので、大量に仕入れて、日本、あるいは他の外国で売れば大儲けだ。どうせ、日本語しか書いてないのだから、中国製でも中身は同じなのだ。
だけど、裏表紙にでかでかとこう書いてある
「この本は、日本の3Aコーポレーションから当社がライセンスを受けて出版発行しています。中国国内の限定販売。日本あるいは他の国での販売は禁じられています」

外国語を学ぶなら、現地の言葉だけで学習しなさい、とは、NOVAが宣伝で使っているフレーズだが、この「みんなの日本語」は正にそのようなコンセプトである。
適正な指導者がいれば、この主教材だけで十分なのだが、自習もしたい場合には、写真右側の副教材と言うか、本当は教師のための指導書なのだが、一緒に売っている。これも19.9元だ。

大学でこの本を使っているかどうか知らないが、大連で日本語を学ぶ一般の人は、殆どこの本で勉強しているし、多くの日本語語学校でも採用している。

「もう〔動詞〕ました」型
   もう〔送り〕ました。 もう〔食べ〕ました。
「〔名詞〕をします」型
   〔会議〕をします。 〔宿題〕をします。
のように、いろいろな「型」で分類しているのが面白い。

また、副教材の中には、日中の文化の違いを説明しているところがあり、日本の入浴マナーを書いているページがあった。 furo051128.jpg

日本のお風呂の使用方法
(1)浴槽に入る前に身体を洗いましょう。
(2)浴槽の中では、石鹸やタオルを使ってはいけません、浴槽は、ゆっくりと身体を温めるところです。
(3)入浴の後、お湯を落としてはいけません、後の人のために残しておきます。蓋をしてから出ます。


中国では、シャワーが一般的で、浴槽はあまり使わない。また、浴槽を使うとしても、一人ずつ流してしまうので、日本の家庭に招待されたときに、このマナーを知らないで、お湯を抜いてしまうと、大変なことになる。
この様な、マナーと言うか、異文化を知ることも外国語学習と同様に重要なことだ。

コメント

お風呂って

改めて説明されてみると「お風呂」って日本特有の文化ですよね。最近大連あたりでも(老鉄山とかで)温泉が開発されているようですが、基本的に中国人と日本人の「お風呂」に対する考え方って大いに違うと感じます。
教材の説明で「出るときに蓋をして・・・」というあたりのくだりはなかなか手が込んでるというか、日本人ならではの「痒いところに手が届く」感があっていいですね。
それにしても、寒い中国東北地方でも「お風呂に入ってぬくまろか」という発想が出てこないのが同じ人間として不思議でなりません。それとも最近の中国人は西洋風にバスにお湯を張ってぬくもろか、という生活様式があるのでしょうか?いやーないやろうなぁ。。。

>でっつさん
12/10から訪大連します。だから、どうということはないのですが。。

  • 2005/11/29(火) 09:43:54 |
  • URL |
  • BEO #-
  • [ 編集]

この「みんなの日本語」という本は

日本語の初級教科書としてかなり普及していますね。特に日本語学校の教科書と使用されているシェアは、一番高いんじゃないでしょうか。この理由はどうやら、日本にある日本語学校でこの教科書を使っているところが多いからのようです。うちの嫁さんも一時これを使って勉強していた時期があって、うちにも主教材(日本語版)の1、2と、副教材(中国語での解説)の1、2が全巻あります。内容を見ると確かによく出来ていて、おそらく日本で編集された日本語入門用教科書としては一番良いのではないでしょうか。
強いて欠点を上げれば、
(1) 主教材は全て日本語で書かれているので、初学者に中国語で説明が必要な場合は、どうしても副教材を見なければならず、2冊を同時に見るというのは、多少煩わしさも感じます。
(2) すべての外国人向けに編集されているので、中国人特有の問題点や有利さが考慮されているわけではない。
ということでしょうか。それにしても、それらの「欠点」を補って余りある内容の教科書になっていますので、お薦めと言っていいでしょう。

もう一つ中国で出版された優秀な教科書があります。人民教育出版社が日本の光村図書出版(株)と共同で編集した、黄色い表紙の「中日交流 標準日本語」のシリーズ(初級上下、中級上下の4冊)で、これは「みんなの日本語」が中国でも出版される以前には、多分シェアNo.1だった教科書です。大学の第二外国語や日本語学校でも広く使用されていて、現在でも、「みんなの日本語」に次ぐシェアを持っているはずです。
このシリーズの長所としては、
(1) 文法関係の解説が非常に詳細で的確であること。
(2) 完全に中国人向けに編集されている。
(3) 中級まであり、特に中級の読解文はすべて日本の新聞や雑誌からのもので、厳選されている。
欠点としては、
(1) 「みんなの日本語」より版形が小さく、文字も小さい。
(2) 図版や写真が少なく、面白味に欠ける。
(3) 印刷の質も低い。
(4) 初版から20年ぐらい改訂されていないために、日本についての記述などが古く感じる。
それでも個人的にはこの「標準日本語」シリーズがお薦めですが、特に、今後改訂されれば、中国人向けとしては申し分ない教科書になると思います。

遼寧省営口市在住さん、以前は日本語教師もされてたんですか?お見事な分析です。

「標準日本語」については昨年改訂されて、内容は大幅に改善されました。おそらく「みんなの日本語」などの長所と中国人としての強みを合わせたのだろうと思われます。中国には日本語で出版されている問題集などが非常に安価で出版されています。本当に許可を得ているのか疑わしいのですが。日本の日本語教育者が何年もかけて作って、そのコストを補うために日本では高い値段で売られている教科書が中国では十何元というのは解せないものがありますが、これも中国ならではなのでしょう。正直、出版社側にとってみれば、非常にぼろい商売です。

(毎回この時間帯はアルコール入ってることが多いので、失言などありましたら御容赦願います>でっつさん)

  • 2005/11/29(火) 23:08:23 |
  • URL |
  • zhongdao #wLMIWoss
  • [ 編集]

えっ、そうなんですか

>zhongdaoさん
日本語教師はやったことがありませんが、時々、嫁さんの日本語学習の無料家庭教師をしています(笑)。おかげで、家の中には中国で出版されている日本語関係の教科書の初級から中級ぐらいのものが20冊ぐらい転がってます。
そうか、「標準日本語」の改訂版が出たんですね。この所、本屋通いをしてなかったもんで知りませんでした。

日本語書分析

元日本語教師の zhongdaoさん、20冊もの日本語学習書を見てこられた遼寧省営口市在住さんに対して、私は、本屋で見かけたものを、ブログネタに取り上げただけで、深い知識はありません。
お二人のやり取り、お見事です。

  • 2005/11/30(水) 07:20:35 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

大家的日本語

はじめまして。
「China Doorスタッフブログ」をやっていますkazといいます。

共通の話題を見つけましたので、2つほどトラックバックさせていただきました。
まあ、こちらの記事へのトラバは、タイトルこそ同じですが、中身はかなり違ってますが…こんな日本語教室はやめておこう、という話です。

今後とも、何卒よろしくお願いいたします。



私の印象では「みんなの日本語」よりも、皆さん書かれている「標準日本語」の方が使われている印象がありますが、「みんなの日本語」の方がシェア高いんですか? 私も以前、「標準日本語」で日本語を教えていました。

「標準日本語」は長らく改訂されておらず、「内容が古い」という声がありましたが、zhongdaoさんも書かれているように、内容・外観ともに一新されて生まれ変わりました。
「標準日本語」は説明が中国語で書かれている点で、中国人に親しまれる可能性が高いと思います。確かに「外国語を学ぶなら、現地の言葉だけで学習しなさい」というのは中国留学経験者としてはその通りだと思いますが、やはりこれから受け入れられるのは、レベルアップした「標準日本語」ではないかという気がします。

  • 2005/11/30(水) 12:25:41 |
  • URL |
  • kaz #2rpHZKao
  • [ 編集]

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://huaihua.blog5.fc2.com/tb.php/285-df929b19

みんなの日本語

通勤中、なにげなく道端に出ていた張り紙に、こんな文字がかかれていた。 「オオヤの日本語」ってあんた、そしたら何だ? 「店子の日本語」ってのもあるのか? いや、そうじゃない。 中国語で「大家」というのは「みんな」という意味だ。ということは… 「みんなの日本語

  • 2005/11/30(水) 13:02:01 |
  • China Door スタッフブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。