大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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100元偽札分析報告書

先週、延々と続けた中国語雑学は、やはりマニアック過ぎて、多くの読者は興味を失ったようだ。実はマニアックな分だけ書く方も大変だったんだよ。色々な単語を全部知っているわけではないので、辞書を引き引き、ピンインを調べ、もっと良い例がないか探し、逆に例外はないかなどと見直して、いつも以上に時間をかけたんだけど、評価はマチマチだな。

今日から、通常の記事に戻るので、皆さんまた、サラッと読んでちょうだい。常連さん以外の人もコメントを気楽に書いてね。

さて、あんたこれ偽札じゃないのの記事に書いたことだが、中国では偽札が多い。
最近、たまたま、50元と100元の偽札を見る機会があった。知人が偽の100元札を手に入れた(つかまされた)ので、ちょっと借りて、色々と観察したので、その詳細を報告しよう。
まず記番号は「JD13516409」だ。偽札は、これ1種類ではないが、記番号が同じだったら、偽札の可能性が極めて高い。

まず、偽札を疑ったら、誰でも最初に見るのは、透かしだろう。sksku051201.jpg

写真の写り具合もあるだろうが、左の本物の透かしはすっきりしているが、右の偽札の透かしは、ぼやけている。
だけど、これだけで偽札とも言い切れない。
現金を多く扱っているプロが指摘したのは、左の本物札の黒線で囲った中に、うっすらと透かして見える「100」の字があるかどうかだった。写真で分ってもらえるだろうか?他の本物を沢山調べてみたところ、位置はお札によって多少ずれることがあるが、この辺に必ず「100」の透かし文字がある。
この偽札では、「100」の透かしが無かった、だけどこれは慣れないととても見難い。

左下の角にある丸の中のピンクと水色の角抜き丸を見てくれ。
ピンクは表面に印刷され、水色は裏面に印刷されている。出来の悪い偽札では、透かしてみたときに、この丸がずれているそうだ。
この偽札では、ずれていなかった。

大きさを調べてみよう。
sizes051201.jpg
寸法を比べてみたら、幅も高さも本物より2mm程小さいことが分かった。もし、本物の札が手元にあれば、比較すればすぐ分ることだ。

細かい印刷部分を見てみよう。
お札の左上の部分にある、中国政府のマークの拡大写真だ。
star051201.jpg
上が本物、下が偽札だ。
見てすぐ分るとおり、偽札は細かい部分の印刷が潰れていて、建物の屋根が判別できないし、星も潰れている。本物は、細い線まで綺麗に表現されている。

次は、毛沢東肖像画のボタンだ。
butn051201.jpg
上の本物は、ボタンホールまできちんと見えるが、偽札は、線が潰れていてボタンホールが判別できない。ボタン内部の細い縦の波線が殆ど見えない。

seni051205.jpg

紙質は、手触りでは分らなかったが、本物には、ピンク、ブルー、黒色などの、長さ3mm程度の小さな繊維くずが数本あるものだが、偽札にはなかった。この繊維くずの由来は分らないが、お札専用紙を作るときに混入するのではないだろうか?



また、紫外線照射によって光る「100」の文字も、やや不鮮明ながらもちゃんと光った。

元の記事へのコメントで、遼寧省営口市在住さん(読者)が指摘した、インクの盛り上がりの感触だが、これはある程度訓練すれば、かなり良く分かる。
一番分かりやすいのは、毛沢東肖像画の向かって右側の詰襟から肩の部分だ。細い線が沢山あって、インクが盛り上がっているので、触った感触がざらざらする。まるで洗濯板のように。
偽物では、この部分の感触がない。これは決定的な違いだ。

以上をまとめてみると、この偽札は次のような特徴がある。
0)記番号は「JD13516409」
1)不明瞭ながらも肖像画の透かしがある
2)不明瞭ながらも[100]の文字が紫外線で光る
3)ピンクと水色の丸印がずれていない
4)サイズが少し小さい
5)細部を拡大すると印刷が不鮮明
6)小さな繊維くずがない
7)印刷インクの盛り上がりがない

4)~7)が問題点だが、かなり出来の良い偽札のようだ。

日頃から、紫外線ランプやルーペを持ち歩いている人は少ないと思うので、偽札判別の決め手は、このインクの盛り上がりの感触だと断言しても良いくらいだ。

読者諸君は、毛沢東の詰襟から肩のインクの感触を良く覚えておくと良い、この感触をつかんでおけば、薄暗いところでも偽札をつかまされることはない。
だけど、オレを含め現金商売をしていない一般の人は、百元札って銀行からしか貰わないんだよね。お釣りで100元札を貰うことはないから。

この、インクの盛り上がりの感触は、50元でも20元でも10元札でも大体同じように感じるので、良く習得しておくことだ。

コメント

偽札に関する素朴なギモン

私のように中国で商売をしていない(つまり中国での収入が無い)者にとっては少なくとも100元札のおつりをもらうことが無いわけで、銀行での両替やATM以外では100元札を入手することはあまり無いと思います。そこで、シツモン
①銀行やATMから出されてくる100元札は100%安全なんでしょうか?100%安全じゃなきゃ困る!ってなもんですがそこは中国ですから・・・。
②中国では庶民が偽札をつかんだときに警察に届けるといったことは無いのでしょうか?
ちなみに日本ではあまり知られていませんが、偽札をつかんだときに警察に届けると「捜査協力費」といっていくばくか薄謝がついてその偽札の額面が国庫から返金されます。もちろん届出るときに身元とかいろいろ聞かれるでしょうから自分で偽札作って何度も持ち込んだりしたら即お縄でしょうが、少なくとも庶民レベルでは泣き寝入りしなくてもよいわけです(但し、すべての場合において返金されるかどうかは定かではありませんのであしからず。わが社では2、3度返金してもらったことがあります。)
確かに中国では偽札を出したからといって受取拒否にあうことはあっても「この人偽札もってま~す!」とかいって警察に突き出されるようなことは少ないのでしょうね。知らん振りして使ってしまうことが多いというのもうなずけます。その辺の現状も現地在住のかたご教示下さい!

  • 2005/12/06(火) 08:21:48 |
  • URL |
  • BEO #-
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噂ですが

銀行を信用できなくなったら、オシマイですね。
銀行はともかく、ホテルの両替所ではどうなんだろうか?
また、多少換金率の良い、闇金融と言うのも存在するようです。

偽札をつかまされたら、銀行に持っていくと「偽札」ってスタンプを押して返してくれると聞いたことがありますが、格別のお咎めや取調べはないようですよ。

いずれも噂話なので、本当かどうか分かりません。

  • 2005/12/06(火) 08:50:27 |
  • URL |
  • でっつ #-
  • [ 編集]

おっ、またまた偽札の

話題ですね。
そうですね、中国では偽札つかまされたら、「銀行では没収」で取られ損の泣き寝入りなんですよね。だから、偽札つかまされたヤツは、別のところで何とか使おうとする、それで偽札がまた「再流通」するという悪循環もあるんだね。
でっつさんの書いてくれた内容では、この100元の偽札も印刷方式はやぱり「オフセット」みたいですね。だから、インクが盛り上がらない。本物の「凹版印刷」は地下印刷局じゃ、やっぱり無理なわけだ。
だから、今のところ「爪でズズッ、ズズッ」ってのが、原始的ではあるが一番確実で判り易い判別法ですね。

きのう、丸に照射したかも。
実はでっつは遼寧へ記したかもー。

  • 2005/12/06(火) 13:22:53 |
  • URL |
  • BlogPetのジョン #-
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全く役に立たないジョンだ

また、訳の分からないことを書いている。
使えない人工知能だなぁ。

  • 2005/12/06(火) 13:29:07 |
  • URL |
  • でっつ #-
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中国語雑学は・・

貴重な資料ですから、もっと中国語に馴染んでから再読します。
の段階では良く意味がわからなくて(笑)
ジョン君コメントも削除しないでください。
もしかしたら後で再読したら深い意味が・・・(有る訳ないか・・)

  • 2005/12/06(火) 15:18:33 |
  • URL |
  • mikihiromm #v7EhPhU2
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銀行でも注意

銀行からの出金でも偽札をつかまされることは珍しくありません。特に
ATMが要注意です。現に、中国人でもそれで偽札をつかまされて銀行をうったえた例があります。
中国では関係機関(銀行とか公安)が偽札を発見したら、即没収です自己責任となりますから、機関自身がつかまされてもババ抜きとなります。
銀行での出金でもその場で確認の必要があります。

  • 2005/12/06(火) 22:40:11 |
  • URL |
  • KM #NscJhb76
  • [ 編集]

自分も広州の闇両替でつかまされました。
ネパールの国境で使ったけど
一番簡単区別は本物は番号の下の100の字が光の具合によって緑や紫色に変わります。
ちなみに、広州には偽1元コインもあるらしいです。

  • 2005/12/06(火) 23:10:51 |
  • URL |
  • 名前の入力なし #-
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銀行も信用できない!?

>mikihirommさん
大したことは書いていませんから、サラッと読み流してください。

>KMさん
銀行も信用できないのですか? 驚きです。
自己責任のババ抜きは仕方ないとしても、取り締まり体制はどうなっているんでしょうね。あまり真剣に捜査してるようには感じられないのですが。
市民の中でも、運が悪いで済ませちゃうようです。

>名前なしさん
結局、どこかで使っちゃうんですよね。
1元コインの偽物って、如何ほどの利益になるのでしょうか? こうなると、利益追求の事業ではなく、愉快犯でしょうか?

  • 2005/12/07(水) 08:18:16 |
  • URL |
  • でっつ #-
  • [ 編集]

新判別法

中国紙幣の新判別方法をお知らせします。
中国紙幣の人物肖像画(毛沢東主席)にはビュラン技術と言う特殊印刷がなされています。
この部分を判別する方法です。(日本紙幣にも同様な技術がされており、日本銀行本店情報局にこの判別方法につきましては「確認」を頂いており、現在、警察OBのNPO法人「ポリスチャンネル」のHPにも記載されています。)
LED(発光ダイオード)の光を紙幣肖像画に対し、0度~30度の角度で照射し、それを光の反対方向から肖像画を見ると、ビュラン技術により、肖像画(毛沢東)がギラギラと光って見えます。
そして、光る部分の線画の状態がハッキリと視認できます。(本物紙幣だけの現象です。)
この現象と偽札を比較すれば、完全に判別できます。(これは子供でもできる方法です。市販の100円LEDでできます。ただし、紫外線、赤色LEDではできません。)
通常、ライトを当ててギラギラの線画を見るだけであれば、一瞬にしてできます。
少しおかしいなと感じた時は、本物との見比べをすれば、さらに正確にできます。
(2~3倍のレンズを使用すれば、1本1本の線の凸凹細さ太さの違いから、プロ並みの鑑定ができます。)
これまで、このビュラン技術部分を簡単に目視する方法が無かったのですが、
LEDの出現により、そのLED光(集束した強い光)によって明確に視認することができるようになりました。
中国国内で、一般に見受けられる、透かしを見たり、紫外線を当てたり、弾いてみたり、引っかいたりする方法ではありません。この方法は勘に頼る判別では無く、暗い所でもできる、目視による判別です。既に、ユーロ偽札事件により、透かし、特殊発光インキ、ホログラム、マイクロ文字などは偽造されております。ビュラン技術は残されている模倣困難な技術です。
天才画家、ダヴィンチでも全く同じ絵を二枚描くことはできません。なぜならば、キャンバス上に同量の絵の具を乗せて、同じ凸凹で描くことは不可能だからです。
これこそが、究極の判別方法です。

コツがつかめない

>エビスコさん
丁寧な説明を書いていただきましてありがとうございます。
LEDライトを買って来て試しているのですが、コツがつかめないと言うか、勘所が分からないというか、どうもはっきりしません。
やり方が間違ってるんでしょうかね?

  • 2007/01/19(金) 07:17:08 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

コツですか?

でっつさん
コツといって特にないのですが、画像を見ると良いと思います。
http://ebisko.cocolog-nifty.com/又は、エビスコ・ジャパン又は、光ファイバーペンを検索すると判別方法(画像付き)のに関する詳細な情報が出てきます。
(はじめて見る肖像画の状態ですから、一度その事を認識すれば、何でもないことなのですが・・・。)




やってみました、

エビスコ・ジャパンの光ファイバーペンを買って。 
手元に100元札がないもので、20元札で。 しかし何の変化もなし。 
ビュラン技術? それともこれが偽物? 
100元札だけの問題なら、大連に行った時に試してみようかな。 

  • 2007/01/30(火) 21:28:28 |
  • URL |
  • hexue #0gXy5ln6
  • [ 編集]

なんでもないことですが・・・。

ご購入されたのですか?
有難うございました。
「毛沢東」の肖像画(特に頭髪部分)がギラギラと光り、線描きの筋が視認できませんか?この判別方法は日本銀行本店でも確認され、NPO法人ポリスチャンネル(組織のトップは警察OBで元警察庁長官。)のホームページに--http://www.police-ch.jp/-‐にも「発見!偽造紙幣の新鑑定法 」画像付きで紹介されていますよ。
もし、見えないとすれば、光の当て方が違う、見る角度が違うか、偽物という事になります。
光の当て方、見る角度はhttp://ebisko.cocolog-nifty.com/に載ってますが・・・。中国紙幣の毛沢東は10元、20元、50元、100元、全て見えます。
もう一度、お試しを。

全く分からない!!

手元に持ち帰った20枚ほどの人民銀行券があるが、どうすれば何がどう変化するのか、全く分からない。 目くじら立てるほどの事ではないが、きっと要領が悪いのでしょう。 

  • 2007/02/19(月) 23:40:50 |
  • URL |
  • hexue #0gXy5ln6
  • [ 編集]

見る方法!

http://ebisko.cocolog-nifty.com/ のタイトル「偽札犯罪のターゲット」の最初の写真で光ファイバーペンによる判別の方法があります。写真と同じ様にペンを紙幣に対して添えます。(大体同じ位置で紙幣に対して平行に当てる)そうするとタイトル「偽札」海外旅行者の皆さんへの耳より情報の2番目の写真にある毛沢東肖像画のような状態が見えます。(明るい所で見るよりも暗い所で見たほうが判りやすいですよ)肖像画の凸凹のライン(毛髪や、服の生地)ギラギラとして、光って見えます。この肖像画は手描きによるものであり、二度と同じ凸凹ラインは作ることができません。(ビュラン技術)
通常、このような状態は見ることができません。
スーパーノート(米ドル)の判別方法は紙幣平面の拡大による印字の違いを判別する2次元判別ですが、ビュラン技術の判別は、縦、横、高さの違いを判別する、3次元判別という事になり、より高精度の判別ができる事になります。


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