大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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一皮剥けばレンガの壁

ここではレンガを積んでいるんだけど、何をしているように見えるかな?
renga.jpg
出来上がれば、こんな感じのタイルの壁になる。tile051220.jpg
中身がレンガだけとは思えない立派な仕上げだが、鉄骨も鉄筋も入っていないので、強さはブロック塀と大差無い。
ブロック塀や石塀の倒壊で16人が死亡した78年の宮城県沖地震後、ブロック塀にも鉄筋を入れるようになったので、むしろブロック塀よりも始末が悪いかも知れない。

階段だってこの通り、レンガを積んで、外側を化粧すれば、立派なもんだ。rengakaidn.jpg

大連の建物には、レンガが多用されている。
レンガといっても、横浜の赤レンガ倉庫とか、東京駅の赤レンガなどの緻密なレンガと違って、素焼きというか、スカスカですぐ壊れるぼろぼろのレンガなのだ。スカスカなのが奏効して、却って断熱材としての役割を担っている面もある。
honebl051210.jpg

左の写真は、開発区では有名な骸骨ビルで、長い間放置されていたのだが、最近買い手が付いたらしく、工事を始めたようだ。

まず、鉄筋コンクリートで柱と床を作り、このような骨組み(骸骨)が出来る。ラーメン構造(ドイツ語で枠構造)と言うらしいが、大連のビルは、みんなこんな感じの構造になっている。

次いで、写真で見える空間にレンガを積み上げて壁を作る。その後で、表面を塗装やタイルなどで仕上げれば、出来上がりと言うわけだ。
だから、間仕切りの変更など、極めて簡単で、大きなハンマーで叩き壊して、別の場所にレンガを積み上げれば良い。

心配なのは、耐震強度だ。
最近の日本の建造物は、プレハブとかツーバイフォーが代表だが、壁の強度で耐震性を持たせている例が多いのに対して、大連の壁は全く強度が無い。もし大地震が来たら、ビルが崩壊しないまでも、レンガがバラバラ崩れて来て、大惨事になるのではないか?

大連でも、大昔に地震の記録があるらしいので、絶対安心だとは言い切れない。
震度5強の地震が来たら、姉歯建築士どころの騒ぎじゃないかもしれないよ。

コメント

そうなんですよね。この作り方が普通なんですよね。超香草ビルも。
私の住んでるマンションも。考えると恐いです。
子供たちがテラスに出ることは禁じています。何が起こるかわからないのが中国です。
窓からビルの建設現場が良く見えます。見たくないところまで・・・・。
この地面には不要なものがいっぱい埋まってるようです。とりあえず埋めちゃえ~って感じに。間違って人なんか入ったりしてないですよね。
何が起こるかわからないのが中国ですよね。

  • 2005/12/22(木) 10:34:45 |
  • URL |
  • marorotti #-
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耐震

日本にいる方&大連で日本のBSなどをごらんになれる方はご承知かと思いますが、今日本では「耐震設計偽装問題」で大変な騒ぎになっています。確かに耐震強度の偽装は由々しき問題でしょうが、今日のテーマの映像を見ると「中国には”耐震設計”という概念そのものがないのではないか?」と思えてなりません。地学の専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、少なくとも文革の終わりごろに唐山地震で10万人以上死んだのは記憶に新しいところです。それでも中国人はたいていこういいますよね「中国では地震起きない。ダイジョブ」って。
 中国に限らず、自身の巣窟のような地帯(イランとか中央アジアとか)に住んでいる方でも驚くほど地震に対する考えがずさんな地域って多いように思えます。耐震うんぬん言ってられるような余裕はない、と言われてしまえばそれまでですが・・・。

  • 2005/12/22(木) 11:45:05 |
  • URL |
  • BEO #-
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さとりを開きました

最近は中国に対して、日本人の常識や予断・偏見・予見でものを見ないほうが良いと思うようになってきました。これが「さとり」です。
中国は、建物だって史上最大の構造物があるし、信じられない位古いものも壊れないであるし、何たって小生が一番驚いた兵馬俑だってあるし・・・。「中国では、レンガをこうやって積んだだけでいいんじゃないの」と思うようになってきました。それに、ヨーロッパだって基本的にレンガを積んだだけの構造物だったよな。もしかして、建物に鉄筋を入れるなんているのが異常なのかもしれませんね。
ところで別件ですが、日本も大雪で記録を更新しています。まさか、ロケット弾をぶち込んだんじゃないと思いますが・・・

  • 2005/12/22(木) 18:39:49 |
  • URL |
  • はくらくてん #-
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地震対策中国にもあります

中国では鉄骨くみ上げのビルを見ることはないですね。
ですが、地震対策が無というわけではありません。以前いた大学では、5・60年代建設のビルの柱補強工事が80年代に行なわれました。歴史上で、直下型地震の記録がある所です。ただ、その基準がにほとひかくして、日本と比較して緩いのでしょう。

  • 2005/12/22(木) 22:26:06 |
  • URL |
  • KM #NscJhb76
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ラーメン構造

>marorottiさん、
柱と梁で強度を保つ建築様式をラーメン構造と言うそうです。
中国のベランダは落ちるかもしれないから、外に出ないように。
なんて脅されたことがありますが、まさかね!
大丈夫ですよ、大連では、こういう建物で、100年間過ごして来たのだから。

>BEOさん、
やっぱり、今の生活を確保してからの余裕が無ければ、未来のリスクに対する備えなど無理でしょうね。
耐震設計以前に、今夜寝るところを探してくれ、という状況が、悲しいことですが、世界の至る所で展開されています。

>はくらくてんさん、
大きな建物の柱や梁には、強度計算は知らないけれど、ちゃんと鉄筋が入っていますよ。
レンガだけで造るのは、低い塀とか、ちょっとした小屋です。

>KMさん、
なるほど、日本のビルの建築現場って、鉄筋じゃなくて、鉄骨を組み上げているんですね。大連の建築工法を見ていたら、忘れてしまいました。
30階、40階の超高層ビルを建築しているのだから、当然、設計指針はあるでしょうね。ビルが自然崩壊したと言う話も聞いたことが無いので、大丈夫でしょう。

  • 2005/12/23(金) 15:38:09 |
  • URL |
  • でっつ #-
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中国のレンガ

中国で現在使っているレンガって、でっつさんが書いてるように、本当に焼きの甘い脆いものが多いです。これは近郊の農村のはずれで農民が粗末な窯で副業で焼いているようなレベルの製品が多く、窯の構造から言っても、燃料(ほとんどは石炭)を節約しつつ焚いていることからも、硬く焼ける温度が出ないんでしょうね。しかも現在はほとんどレンガ壁剥き出しというのは無くて、タイル張りかモルタル塗りになってますから、見栄えの良くない粗製レンガでも良いわけです。それでも、全然強度が低いわけではなく、外壁は遼寧省の場合は一般にレンガの長辺の1.5倍の厚さ(保温性の確保、黒龍江省では長辺の2倍が標準)がありますから、地震は別として(!)一般的な強度は確保されているわけです。ただ複雑な振動が加わる地震では、耐震性はかなり低いでしょうね。
ところで、大連にもたくさん残っている日本時代の建物、あるいは新中国初めの1950年代ぐらいの建物に使われているレンガは、現在使っているような粗末な物ではなく、本格的な焼きのしっかりした上質の物が多いです。こういうレンガを使った建物は古くなるほど味が出てきて、実に良い感じですね。
しかし、このレンガも建築工法の進歩によって、中国でも徐々に淘汰されつつあります。また国の方針で、燃料を浪費し、環境を汚染し、粘土採取で土地を荒らすとの理由で、レンガの製造は制限され、今は新たに窯場を作ることは許可されないそうです。工事現場を見ていると、最近はコンクリートブロックや中空軽量レンガの使用が増えてきています。

レンガ構造も耐震あり

レンガなんか普段は関係のない物だけど、東京駅の丸の内のレンガのドームのようなのが脳裏から離れないので、気になって調べてみました。やはり、レンガは偉大でした。BC8000年にオリエントで作られ、中国ではBC1400年に作られ・・・これはどうでも良いのですが、関東大震災でも東京駅や赤坂桂離宮迎賓館などのレンガ作りの建物はほとんど被害がありませんでした。阪神淡路地震でもレンガの構造物は被害がほとんど無かったようです。レンガは土の種類、焼き方、温度など奥が深いようです。さらに驚いたのは、イギリス積、フランス積、ドイツ積、オランダ積など積み方があり各々で強度が違うようです。大聖堂がレンガで造られていますが、地震がないから崩壊しないだけではなく多くの技術の成せる技のようです。日本人は、鉄骨や鉄筋やツーバイフォー等がなくても、しっかりした技術に裏付けられた歴史的建造物に「心」を学んだほうが良いと思いました。

  • 2005/12/23(金) 17:34:16 |
  • URL |
  • はくらくてん #-
  • [ 編集]

うちの会社でもレンガを

輸入しています。担当者はいつも胃の痛い思いをしているようで。
サンプルを検討してGOサインを出したのに輸入したレンガは別物の粗悪品でした。
向こうの担当者は「没問題」の繰り返しで。その後どうなったかな~。その方、倒れて入院したから分からないです。
まあ、中国ではよくあることだそうで。

  • 2005/12/23(金) 18:27:39 |
  • URL |
  • カンカン #J7gMWUUA
  • [ 編集]

わざわざ調べて頂いて

>はくらくてんさん
わざわざ調べて頂いてありがとうございます。
大連雑学事典を書いている方も大変ですが、読者も大変ですね。
確かに、レンガをアーチ型に組んで強固な建物が出来るとは聞いたことがあります。
だけど、大連のレンガ積みには、それほどの技術があるとは思えないなぁ。

>カンカンさん
レンガを輸入しているんですか? そういうことは初めて聞きました。
契約前のサンプルと、納品された現物が違うことは、よくあるようですよ。契約書をにしっかり書いておくことが大切なようです。

  • 2005/12/24(土) 09:59:12 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

輸入しても・・・

こくりゅうこうしょう(すみません、会社のパソコンこっそり使っているので字がわかりません)から輸入していました。
結局トラブルだらけで国産に切り替えたようですよ。でっつさんのアドバイスをもっと早く教えてあげられたらよかったなあ。でもあの担当者の弱気では中国人の「没問題」攻撃をかわせないでしょう。やれやれ。

  • 2005/12/24(土) 14:13:46 |
  • URL |
  • カンカン #J7gMWUUA
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