大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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中国テニス事情

皆さんは、テニスをどんなスポーツだと思っているだろうか?
天皇陛下が皇太子時代に美智子様と出会った高貴なスポーツだろうか?

今から50年前の日本では、そうだったかも知れないが、オレにとってのテニスは、そんなもんじゃない。
日本に帰れば、公営テニスコートで200円払えば朝から晩まで自由に遊べる。ファッションもへったくれも無く、1000円以下で買ったTシャツを着て、汗でドロドロになって走り回っている。オレにとっては、ジョギングの次に金がかからない庶民のスポーツなのだ。

中国では、ちょっと事情が違う。
卓球やバドミントンは、庶民の中にも浸透した球技で、多くの人たちがプレーを楽しんでいるが、テニスとなると極端に球技人口が少なくなる。テニスコートが少ないので、テニスに触れる機会そのものが少ない上に、道具やコート代が高いので、ある程度裕福な階級でないと参加できない状況なのだ。

そういう中で、日本以上に感じるのが、先行投資として子供たちにテニスの英才教育をしている人たちの存在だ。下に紹介するテニスコートでも、料金が高いにもかかわらず、専属コーチを雇って、テニスコートを貸切り、小学生低学年の子供のトレーニングをしている光景に幾度と無く出会っている。女子なら16歳くらいから、世界を舞台に稼げるようになるので成功すれば非常に有効な投資になるのだが、悪く言えば博打だ。しかし、ライブドアのマネーゲームと違って、一瞬で何億も消えてしまうことは無いが、夢破れたときにこの子達の心に傷が残らなければいいと思う。

この女の子達が、なかなかに侮れないのだ。10歳くらいの女の子と、我々日本人チームの男性プレイヤーが、シングルスの試合で当たったことがあるのだが、手も無くひねられてしまった。恐るべし中国の英才教育。
時々見かける16歳の女子は身長が180もあり、全中国の少年の部でベスト5で活躍しているそうだ。ここまで来ると、稼ぎ出すのももうすぐかも知れない。見ているだけだが、我々とは格が違う、すごくうまい。

さて、ここは大連市内の海辺に近いところにある金融中心のテニスコートだ。jinrong050220.jpg

静かな山間に建てられた金融会議センターの付随設備なのだ。室内4面のとても綺麗なコートであるにも拘らず、外観に似合わず、雨が漏ったりするのだが、まぁそれはご愛嬌ということで。
jinrong051109.jpg

このテニスコートは、一般の人にも時間貸しをしているのだが、使用料が1時間120元と高い設定なので、一般の中国人庶民にはちょっと手が出ない場所だ。自ずと、テニスをする人は、ある程度の成功者か、政府高官などに限定される。言ってみれば、上流階級のスポーツになるのだろう。

テニスの試合のカウントは、
ラブ(0)、フィフティーン(15)、サーティ(30)、フォーティ(40)
と進むのは、テニスファンならご承知のことだろう。これは、時計の15分刻みを数字にしたものだが、45分のフォーティーファイブが長いので、いつの間にかフォーティ(40)になったらしい。

中国でテニスのテレビ中継を見ていると、
  30(サンシー)比(ビ)40(スゥシー)
と、中国語ではあるが、ちゃんとカウントを放送しているが、一般の市民のテニスでは、こんな面倒なことはしない。そのまま、0,1,2,3である。上の例で言えば、
  2(アル)比(ビ)3(サン)となる。

さて、オレ達日本人も、このテニスコートで時々遊ぶのだが、先に説明したような上流階級の人達とも思えないような、すごい怒鳴り合いに遭遇した。

「ざけんじゃねぇぞ!2対2だろ」

「寝ぼけたことを言ってると、こましたるぞ!そんなわけ無いだろう!」

「おお、上等じゃ、2対2に間違いないぞ、どこを見てるんだ」

「3対1じゃろうが」

ボールが落ちた辺りを指差して
「ホラここじゃ!最初にそっちがミスったんだろう」
「馬鹿いうな、3対1は間違いないんだ」

「биУЛпЯ!!!!」

「Яю★Щ∇эдЦЮфξ∂£!!!!」


「2対2」以外は聞き取れなかったので、良く分からないけど、こんな風なことを言い合っていたんだろう。すごい大声なので、殴り合いになるんじゃないかと思って、回りはシーンとして見ている。
5分ほど怒鳴りあっていたが、またゲームを始めた。
みんな、さり気無く観察している。

何のことは無い、最後に握手して、談笑しているんだ。
日本人同士なら絶対こうは出来ない。

中国人の感情の激しさを垣間見た思いがした。

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