大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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要求しなければ救いの手は届かない

ご愛読者の皆さん、新年明けましておめでとうございます。

昨年の3月1日から書き始め、丁度10ヶ月が過ぎた「大連雑学事典」ですが、最初は一日の読者が20人、30人でしたが、徐々に読者が増え、最近では、毎日350人~450人の方がご覧になっています。
xueren051229.jpg
大連の雪ダルマ(中国語で「雪人」〔xue3ren2 シュエレン〕)は、丸くないんですね。 何箇所かの雪ダルマを見ましたが、胴体はみんな円錐形でした。頭は、工夫を凝らして、丸いのやら四角いのやら、マネキンの首をくっつけたものもあったようです。(中国大連面白写真と独り言から)

昨年の大連は、異常に雨が多く、年末には雪が積もりました。54年ぶりの大雪だそうです。

ともかく、本年も沢山のコメントを頂きますよう、よろしくお願いします。

実は今年の正月は、日本で過ごしている。
と言っても、明日は大連に戻るので、正月気分もそこそこだが。

一昨日は、大連で6時間も飛行機が遅れ大変だった。その顛末を少し披露しよう。

先ず予備知識を一つ。
日本の飛行機は、朝、成田を出て、午後大連から日本に戻るので日本到着が遅い。逆に中国の航空会社は、朝、大連を出て成田に行き、午後成田から大連に戻る。
日本の航空会社で帰国すると、家に着くのは夜になってしまうので、その日は何もできないが、中国の飛行機を使うと、午後3時くらいに家に着くので、買い物とか、ちょっとした用事を済ませることが出来る。

特に、今回のように、30日帰国2日大連戻りと、日本の滞在日数が4日間しかなく、移動日を除けは実質2日と少ない場合は、日本での時間を有効に使うために、中国の飛行機を使っている。

さて、30日は、8:40発の中国南方航空CZ629便に乗るべく、午前7:10に空港に着いた。
税関申告書と健康申告書を用意して空港カウンターに入ろうとすると、制服制帽の係官が、
「チケットを見せろ、このチケットはダメだ、あっちに行け!」
わけも分からず、追い返された。
電光掲示板を見ると、搭乗手続きは7:10からとなっているので、もう一度トライしてみたが、、「南方航空で聞け!」とつれない対応。

南方航空のカウンターを見ると、黒山の人だかり。中国人乗客がカウンターの女子社員と大声で喧嘩している(ように見えた)。ひとしきりの騒ぎが収まった頃、片言の中国語で、南方航空のインフォメーションカウンターで聞いてみると、天候の理由で機材が入り乱れ、成田便の出発は12:15に遅延になったと言っているようだ。

今、大連空港は、新ターミナルが開業したばかりで、旧ターミナルの改修工事をやっており、国際線と国内線が入り乱れて混雑しており、レストランやショップもないありまさまだ。休むところもない。小さな売店が一箇所だけ。

空港内をあっちにうろうろ、こっちにうろうろと時間をつぶしていた。電光掲示板を見ると、「出発時刻」は相変わらず7:40のままだ。「出発時刻」の横に「変更時刻」の欄があるのだから、ここに12:15と表示してくれれば安心するのだが、何も表示がない。オレのカタコト中国語の聞き取りでは、本当に12:15に変更になったのか自信が無い。空港を離れた隙に置いて行かれたのではたまらないので、空港から離れることも出来ない。
しばらく時間が経過して、昼飯も心配になってきた。だって、レストランが無いのだから。

また、南方航空のカウンターに行った。
「CZ629の時間はどうなんだ」
「14時40分になりました」
「また、伸びたのか?今日飛ぶのか?」
「まだ、正式な決定ではありません」
「ホテルで休ませると聞いたが、どうやって行くんだ?」
「分かりました、ご案内します」

少し待たされたけど、南方航空のワゴン車で空港の広場の向かい側にある「空港賓館」というホテルに案内された。車中でゆっくり話を聞けたのだが、要するにこういうことだった。

昨日は、雪が降り天候が乱れたため、日本に飛んだ飛行機が大連に戻れなかった、そのため、大連に機材が無く、日本からの飛行機の到着を待っているのだと。

「空港賓館」に着くと、フロントに航空券を預け、代わりにルームキーをもらった。
「昼食の用意が出来たら電話で連絡します。また、飛行機の出発時刻が確定したら、連絡します。」
と、とても親切な対応だった。
ホテルの部屋に入って、ベッドでうとうと居眠りをしていたら、昼食の用意が出来たと電話があり、2階の食堂で食べた。食事そのものは、会社の社員食堂並みで、決して豪華とは言えないが、レストランも無い空港と比べるとありがたかった。

食事の後、部屋に戻り、しばらくテレビを見ていた。1時過ぎに
「飛行機が出発しますので、今すぐ1階ロビーに下りてきてください」
ロビーに下りて、フロントから航空券を返して貰うと、間もなく、南方航空のワゴン車が迎えに来た。

その後は、ごく普通に搭乗手続きを済ませ、結局、予定時刻から丁度6時間遅れて、14:40に離陸した。この日は、全日空も日航も1時間ほど遅れて、3機がほぼ同時刻に日本に向かって飛び立ったのだ。半日ほど早く帰るために南方航空を選んだのだが、成田に着いたのは、みんな一緒だった。

6時間遅れたことは、不運なことだったが、南方航空の対応は、中々良かったと思っている。ホテル代はもちろん無料だった。

しかし、オレが要求しなかったら、この救いの手は差し伸べられなかったのだ。事実、中国語を喋れない多くの日本人は、お昼も食べられず、じっと空港で待っていたはずだ。日本の航空会社なら
「CZ629便のお客様はこちらにお集まりください。只今からホテルにご案内します」
とか、言うところだが、中国のサービスではそんなことはしない。

この国では、要求しなければ、救いの手は届かないのだ。

コメント

始めまして、新年好!
いつも楽しく読ませていただいております。
私も~大連の空港で夜明かししそうになった経験があります。
中国語が話せても、どうしようもない時はよくあります。
たしかに、中国では要求しないと損をする事が多いです。でも逆にかなり図々しい要求でも『あれっ いいの?』って感じで通ってしまうから不思議です。機内食の御代わりとか~よく見かけます。
今年も、楽しい情報よろしくお願いいたします。

  • 2006/01/01(日) 10:38:00 |
  • URL |
  • 白豚♂ #IQv1rJUg
  • [ 編集]

へぇ~。

ホテル代は免費でしたか。明白了。

日本にいると痒いところに手がとどくようなサービスぶりで快適です。でも、それに慣れてしまっていると、海外、特に中国では置いてきぼりになりそうですね。しかと心に留めておきます。

あ、遅ればせながら「新年好!」。
北陸は雪が一段落。青空の年明けで気分爽快!幸先いいなあ。

  • 2006/01/01(日) 11:37:11 |
  • URL |
  • カンカン #J7gMWUUA
  • [ 編集]

祝nin新年快楽!身体健康!
いつも楽しく、拝見させていただいています。私はCAで、昼1時20分発の飛行機が、遅れて、関空のホテルで、一泊させられた経験があります。インホメーションは一切ありませんでした。又、青島では、登場ゲートの変更、之も、電光掲示板は、元の搭乗口のまま、おかしいと思い、搭乗券を見せて、確認して事なきを得ました。それ以後、搭乗口、登場時間の確認は怠らないようにしています。

  • 2006/01/01(日) 16:41:08 |
  • URL |
  • hm #-
  • [ 編集]

最近2,3年は

飛行機関係でトラブったことは幸いにありません。年間2回ほど乗るのは、いつも瀋陽-千歳間の南方航空便ですが、2001年冬に瀋陽空港が拡張されて以降は非常によくなりました。以前の瀋陽空港は狭くて待合室も、座る場所すら無かったことを思い出せば、非常に大きな進歩です。

私なら確実にロビーで空腹のまま荷物の見張りでトイレにも行けず怒ってますね(-"-)。大連・福岡便は、CAかCZしか飛んでませんから日本の航空会社は選びようがないので、いつもどちらかです。北京で降ろされても、説明など何もなく、自分でもよく国内線に乗換えが出来たなと不思議なくらいです。
でも、自分から積極的に訴えると、ずいぶん違うんですよね~。
今まで1度も大連まで来れた例がないので、頭に置いておこう!!

  • 2006/01/02(月) 06:35:34 |
  • URL |
  • mikihiromm #v7EhPhU2
  • [ 編集]

一人旅の困難

そう・・・一人での旅行で一番心配なのがトイレですね。
連れがいれば荷物が多くても交代で行けますが。
一人だとこの荷物どうする?となります。ただでさえトイレ近いのに中国茶を飲むと即効催すので困ります。旅行中は水分を控えるので脱水症になりそう。

  • 2006/01/02(月) 07:50:11 |
  • URL |
  • カンカン #J7gMWUUA
  • [ 編集]

>カンカンさんそうですよね~

搭乗手続きが済んでなくて、待たされている場合、
大きい荷物を置いていくわけも行かずひとりだとトイレにも行けないんですよね。トイレの中までゴロゴロトランク引いて持っていくわけも行かず(-"-)
ほんと時間通りに出てくれないと悩みの種です。
そうそう前文で、書き漏らしていましたが、
大連まで来れた例がなくではなく、「まとも」に来れた例でした。

  • 2006/01/02(月) 10:55:38 |
  • URL |
  • mikihiromm #v7EhPhU2
  • [ 編集]

あけましておめでとうございます!
添乗員時代に一通りの国の飛行機の遅れには遭遇しましたけど、中国は対応がいいほうです。ただし「中国が話せる人にとっては」ですね。
基本的に天候理由の遅れの場合は、航空会社の責任ではないので(免責条項に謳ってありますよね)無料のホテルや食事が付くのは航空会社の善意によることがほとんどです。欧米系もしょっちゅう遅れますが、こういうサービスはないことが多かったです。(食事は簡単なサンドイッチ、ホテルは手配なしとか)
今回のでっつさんの場合はきっと機材の遅延扱いだったのでしょうね。当日の大連空港は天候悪くなかったですものね。
何はともあれ年末からお疲れ様でした。
本年も楽しみに拝見いたしております。

  • 2006/01/02(月) 12:51:51 |
  • URL |
  • akanas #-
  • [ 編集]

皆さん、あけましておめでとう

>白豚♂さん、はじめまして。
確かに、とんでもない要求をしている人がいますね。それが案外通ってしまうところが中国の不思議さです。

>カンカンさん、今年もよろしくお願いします。
主張すべきは、きっちりと主張する。これが国際人の生きる道だと思いますが、日本人はどうしても、こんなことを言ったら嫌われる、笑われる、と一歩引いてしまいますね。日本国内ではそういうマナーで育ちましたが、世界の多くは、そうではないんですね。でも、マナーってのは、なかなか変えられませんね。

> hmさん、昨年中はお世話になりました。
そうなんですよね。
搭乗口の変更は日常茶飯事です。しかも正式なアナウンス無しに。
あれで、良く地元の人が分るのか不思議です。私も、何度も危ない目に合いましたが、ぎりぎりセーフで通してきました。これからのことは自信がありません。

>遼寧省営口市在住さん、もう、お礼の言葉は必要ないでしょう。共同筆者みたいなものですから。
瀋陽は汽車でしか行ったことがないので、空港は知りませんが、綺麗になったのですか?
飛行機トラブルはしょっちゅうで、大連から北京まで、結局10時間かかったとこもあります。あのときも冷や汗ものでした。

>mikihirommさん、あけましておめでとう。いつもありがとう。
北京で下ろされたのですか? それは大変だ、で、国内線に乗り換えて大連に来たのですか? やりますね!!って、冗談じゃないよね。

>カンカンさん、
一人旅で荷物を持っているときは、トイレの前までゴロゴロ引っ張っていきます。男子小なら眼が届くけど、大のときは、どうしようもないです。幸運を祈るしかありません。
私は旅先でご当地ビールを飲むのが好きなのでトイレは近いです。困りますね。

>mikihirommさん、
「まともに」ですよね。どのくらいをまともというのかな?
今日、大連に戻ったのですが、税関からお叱りを受けてしまいました。
というのは、趣味で使うテニスボールを70缶(140個)持ってきたのですが、個人の持込の限度を超えていると。20、30缶なら話が分るが、60、70缶となれば商売と看做すって。そりゃそうかなと納得したんだけど、散々言い訳をして許してもらいました。

>akanasちゃん、こんにちは。わぁ、来てくれたんだ、うれしいです。
添乗員の経験があるんですか?いろんな国に行ったんでしょうね。
私の経験で、一番態度が悪かったのは、アエロフロート・ロシア航空です。成田でエンジントラブルとかで、10時間待たされました。
エンジン本体ではなく、スターターキットという、始動装置のコンピュータの故障で、その部分をJALから借りて来てエンジンはかかった。ジェットエンジンは、一度動けば空中で止まることは無いので安心だ。
という、すごい理論でした。

  • 2006/01/02(月) 23:02:30 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

今年も宜しくお願いします。

明けましておめでとうございます。
大変なご帰国だったようですが、非常に参考になりました。
今年も宜しくです。^^


  • 2006/01/04(水) 13:40:46 |
  • URL |
  • o-chuck #IY7bLZJE
  • [ 編集]

トラブルではありませんが・・・

以前バンコクから日本に帰る際、ユナイテッドがオーバーブッキングをしており、「どなたか、自主的に明日のフライトに回ってくれる方希望。応募者には200$(確かそのくらいだったと思う150$だったかな?)キャッシュバックいたします」という張り紙がチェックインカウンターに出ており、そのころプー太郎をしてヒマをもてあましていた私は喜び勇んで応募したことがあります。ホテルもUA提供の結構きれいなホテルでバンコク1泊ダータで延泊+キャッシュバックという夢のような体験をしたことがあります。当時UAのオーバーブッキングは常習犯的にされており、「半日後の便に回ってくれたら○$進呈」「香港経由の便に変更してくれたら・・・」とかいうバージョンにも出会ったことがあります。
ちなみにキャッシュバックのお金は1ヶ月以内にちゃんと振込まれてきました。その後UAが経営的に苦しくなった(破綻した?)のは記憶に新しいところですね(^^;)。

  • 2006/01/05(木) 13:55:48 |
  • URL |
  • BEO #-
  • [ 編集]

あけましておめでとう

>o-chuckさん
お久しぶりです、こちらでは。
今年もよろしくお願いします、師匠!

>BEOさん
いい思いをしましたね。時間とお金を交換する、「時は金なり」という訳ですね。ちょっと意味が違うような気もするけど。

  • 2006/01/06(金) 07:02:56 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

今は2009年3月です!――BPOとは何だったのか?

面白く拝見いたしました。

BPOの名の下、米系、日系ともに大連で日本向けのコールセンターを開設し、運営してきました。自分も当初そのうちの一員であり、日本よりの帰国留学生として、管理職におり、直接にCC業務には関与してはいなかったのですが、状況は分かっていたのです。

今はどうなっているのでしょうか?でっつさんは面白く書かれており、読んで、懐かしく思いました。ただし、確かに会社それぞれで、上海にあるコールセンターですが、実際の業務は電話販売で、在学中の日本語科中国人大学生をアルバイトに活用し、ああいう違法に近いような活動に従事させているのですね――電話名簿の由来が不明のままで・・・

金融危機の影響で、BPOっていう言葉も当初の輝きを失ってきており、各地に開花するいわゆるソフトウェアパークや、BPOセンターも難しい局面にであるであろう―――輸出製造業よりましであるにしてもだが・・・

人材派遣や、BPOうんぬんで、一体何だったんだろうか?

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たーさんの裏街道を行く フライト編 Vol. 10

中国国内のフライト。{/airplane/}なるべく使いたくはないが、仕方がない。祈るばかりである。なにをって。中国国内のフライトはよほどのことが無い限りといっていいほど、まともに時間通りに飛んだためしがない。いままで相当の路線を乗ってきたが、まともに飛んだのは、数

  • 2006/01/04(水) 19:14:10 |
  • たーさんの裏街道を行く!!
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