大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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値引きの極意

値引き交渉においては、各人がそれぞれ秘策があることだろう。今日は、オレのやり方を公開しよう。

とは言っても、大したことはないんだ。
1、最初に言った値段は、妥結直前まで変えない。たったこれだけのことだが実行するとなると結構難しい。
例えば、店側が1000元⇒あなた400元⇒店800元⇒あなた500元⇒店750元⇒あなた600元⇒店700元⇒あなた650元⇒妥結650元。こんな風に互いに歩み寄っていったら、中央値に決まるのは当然のことだから、こちらは一貫して変えない。
店側が1000元⇒あなた400元⇒店800元⇒あなた400元⇒店そりゃ無理だよ⇒あなた400元⇒店700元⇒あなた400元⇒店冷やかしなら帰ってくれ⇒あなた400元⇒店しょうがねぇな600元⇒あなた400元⇒店もうこれで最後だ550元⇒あなた500なら買おう⇒店負けたよ500で持ってけ⇒妥結500元。雰囲気が悪くなっても変えない。店側は売りたいのだから歩み寄ってくるものだ。こちらから歩み寄る必要は無い。最後にここまでかと思ったところで一気に妥結に持っていけばよいのだから。

2、その他はおまけみたいなモノで、友達になるとか、論点を変えて意表を突くとか。

値引きは、場所や状況に応じて、適正な値引き率があるもので、ここは幾らぐらいまでイケそうかは、勘と経験で見当をつけるしかない。
今回のターゲットは、ビトンとかプラダの偽ブランドのバッグだとしよう。だいたいこういう店は、相当吹っ掛けているのが当たり前なので、半額程度で満足しちゃいけない。それこそ、株用語の「半値八掛けニ割引」の更に下を狙おう。

ちょっと立派なルイビトンのバッグを買うことにする。
「このバッグ幾ら?」
「これは、1200元です」
「えぇ!高いなぁ!!」驚いてみせる。
「こちらはモノが良いですからね」
「じゃぁ、あれは品物が悪いの?」相手の矛盾を突く。
「そんなこと無いけど、こっちの方が素敵でしょ。日本のお客さんが、随分買ってますよ」
「そうだねぇ、これ、気に入ったんだけど、安くならない?」戦いを仕掛ける。
「お客さん、日本から来たのですか、じゃぁ、1000元丁度でどうですか?」
「とんでもない、1000元も出すなら、別のものを買うよ」全く相手にしない素振り。
「じゃぁ、幾らなら買いますか?」客に指値をさせる、店側の常套手段だ。
「そうだなぁ、これなら300元で買おう」いきなり四分の一を吹っ掛ける。
「とんでもない、300元じゃ、原価にもならないわ」店側の決まり文句。
「じゃぁ、他の店を探すから、いいよ」こちらも相手にしない素振り。
「ちょっと待って、お客さん、300元じゃ話にならないけど、850元までならおまけ出来ます」この手の店なら、3割ダウンまでは、すぐ行く。
「オレは、300元って言ってるんだよ、どうして850元なんて提案するんだい」言い値を下げない。
「だって、無理なものは無理ですよ!850で精一杯!」
「ふーん、あなた、大連の人じゃないね」突然話をはぐらかす。
「え、どうして分かりますか?」相手はびっくりする。
「なんか、大連人みたいに野暮ったくないもの、出身地はどちら」何でも良いから、ちょっと褒める。
「私は広州から来ました」
「あぁ、広州だったんだ、オレ、広州に行ったことあるよ」共通点を探して強調する。
「広州はどうでした?」
「活気のある大きい街だったねぇ。大連よりずっと都会だ」
「私はうるさくてあまり好きじゃなかった、大連は静かでいいわ」
「オレも大連は静なので好きだよ。オレ達友達だね。広州の人にしては日本語上手だね、どこで勉強したの?」無理やり友達の雰囲気にする。
「広州の学校で2年間、もっとちゃんと勉強したくて大連に来ました」
「へぇー、偉いね。日本語もしっかりしているし」褒める。
「そんなこと無いです、まだ勉強中!」
「一生懸命頑張っているから応援したいな。このバッグ安くしてくれたら、買うよ」親近感を作った雰囲気で、値引きに戻る。
「そうですか、じゃぁ、日本円で1万円でどうですか?」今なら680元くらいだから、4割引以下になった。
「ダメだよ、おれは300って言ってるんだよ」絶対指値を引かない。
「だって、もう、無理ですよ!買う気あるんですか?」
「せっかく応援してやろうと思ったけど、ダメだな」投げ捨てるように。
「ちょっと待ってください、他のお客さんに言わないで!」これも常套句、やっと本気になって来た。
「いいよ、秘密は守るから」
「ヒソヒソ、丁度、半額の600元にしましょう」やっと半値になった。
「まだ高いな、それじゃ買えないよ」
「幾らなら買ってくれるんですか」店側もプレッシャーをかけてくる。
「だから、300元だって言ってるだろう」指値は引かない。
「絶対無理です」
「だって、オレの友達は、これと同じものを北京で200元で買ってきたよ」ウソでも良いから、屁理屈をこねる。
「それは、品物が違いますよ」
「どれどれ、同じだよ。あっ、ここの模様がずれているぞ」言い掛かりをつける。
「これは、正しい模様ですよ」
「300元にならないなら、もう、いいや、帰る」店を出る素振りをする。
「ちょっと待って、社長に聞いてみますから」彼女の裁量権を超えたようだ。
「早くしてくれよ」苛立ちの雰囲気を示してプレッシャーをかける。
「お待たせしました、社長から特別に450で良いと」
「なんだよ、300にならないのかよ」がっかりするが、そろそろ落としどころが近いと見る。ここからの、50元100元は時間がかかる。
「この財布は幾ら?」
「これは、350元です」
「じゃぁ、これも一緒に買うから、合わせて400元にしてくれ」指値を上げるのではなく、品物でサービスさせる作戦に切り替える。
「えっ、ちょっと待ってください」急な提案に、相手は困惑する。
「ホラ、400元」いかにも決まったように、財布から金を出して、支払う素振り。
「えーと、400元じゃダメよ。500にしましょう」
「分かった、じゃぁ間を取って、450」何が間だか分からないが、何となく説得力がある。
「はい、分かりました」

という具合に、最後は、社長の指示である450元から下げるのは難しいと見て、財布をおまけに付けさせた格好で妥結した。

こんな風にうまくいくとは限らないが、最初の指値を変えるのは、買う決断をした最後の最後で良い。
上述のやり取りは、実話ではなく、私の作り話です。
ルイビトン、プラダ、シャネルなどの偽ブランド商品は、日本には持ち込めません。

コメント

値引き

大連に行き始めた頃は通訳同行で買い物しましたが、通訳の値引き交渉は当に喧嘩で、5元値切るのに30分位は平気でした。(勘弁してよ!!)
私が「もういいよ」と言うと、通訳は「私の面子が立たない」と言って、日本では1時間位で終わる買い物が1日がかり ・・・・・ あーーあ
極めつけは、某コピーブランドショップ ・ ・ dunhillのカバンが1000元からスタート、さぞかし時間がかかると思ったら通訳が一言「いくらで買う」と聞くから「300元」と答えたら「じゃ、300元ください」と言うのでお金を渡したとたんに、カバンを持って300元を叩き付け「行きましょう」と言って手を引かれて店の外へ引きずり出された・・・・・・・
店員は何かがなっていたけど通訳はおかまいなし・・・・・・ そのまま車で空港へ直行。
エッツ!これってどろぼーじゃないの???? 空港で逮捕されたらどうしよう ・・・
などと思いつつ帰国。成田税関も無事通過。
ピカピカのカバンを使用すること3ヶ月で縫い目がほころび底に穴が開いたdunhill「みじめ」あの時の罪悪感は何だったのでしょうか?

でっつさんの値引きポリシー「すばらしい」です。

私も「言い値」になったら躊躇無く買うことにします。

”雑学是大好了”ですね。 

  • 2006/01/22(日) 14:48:09 |
  • URL |
  • にわか大連人 #-
  • [ 編集]

メンツの国だから

>にわか大連人さん
昨日の記事では、値引き交渉では2種類の人がいると書きました。
すなわち、実益を求める人と、趣味で値切る人、ところが中国では、メンツが絡んできますね。5元10元どうでもいいよ、と思うんだけどメンツが立たないんですね。困ったもんだ。
「300元投げつけ買い」は、その通訳さんが、相場を心得ているから出来るんだと思いますよ。幾らなんでも、にわか大連人さんが、50元しか渡さなかったら、無理だということでしょう。

  • 2006/01/22(日) 19:23:57 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

久々に参加できそう........

デパート、専門店では無理ですが、実利的な値引き交渉です。

だいたい、「もういいよ」と帰るそぶりを見せれば、必ず引き止めようとしますので、もう少し付け込む余地はできます。 

小生は「値引き交渉」を楽しむほうですから、思いの金額に近づかなければ買いません。 中華圏でも 「Thank you for your time」 と言って立ち去ります。

バンコクで、一枚1000円売りののT-シャツを、 友人は「五枚1000円で買った」と自慢げに見せましたが、もう一人の友人は十枚1000円で買いました。 何でも上には上があります。

  • 2006/01/22(日) 21:55:14 |
  • URL |
  • hexue #0gXy5ln6
  • [ 編集]

どんどん参加して

>hexue
私が毎日書いていることなど、どれも他愛のないことなので、「久しぶりに参加できそう」などと仰らず、ドンドン書き込んでくださいね。

「もういいよ!」と言って店を出てしまうのも値引き交渉のテクニックですね。
私の経験ですごかったのは、メキシコの観光客向けのみやげ物やで、メキシコオパールを買おうかと思って値段交渉をした時です。あまり安くならなかったので、交渉のつもりでは無く本心から「もういいよ!」って、店を出てしまいました。店を出て20メートルくらい離れて、角を曲がろうとしたときに、突然「シャチョー」とか言って追いかけてきたのです。腕を引っ張られれてまた、店に戻されました。その後は、こちらの言い値でオパールを10個ほど買ったのですが、品質はあまり良くありませんでした。日本に帰ってから1個だけはオパールのネックレスに仕立てましたが、他は捨てました。結局は、無駄使い!

  • 2006/01/23(月) 08:31:49 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

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