中国では、除夕(chu2xi1)と呼んで、ふだんバラバラに住んでいる家族が実家に集まり、夜を徹して、話し、歌い、爆竹を鳴らして大騒ぎをする。年越しそばならぬ、餃子を食べて過ごす。
一昨日、帰国する祭には「新年快楽!明年見」などと挨拶して来たのに、日本に来てみたら、新年ムードの片鱗も感じられないのが、なんとなく違和感を感じる。
そもそも、東アジアの国々で旧正月を祝わないのは、日本だけではないだろうか。中国、韓国はもちろん、タイでも旧正月があったような気がする。ネットでちょっと調べてみたら(中国、韓国、香港、台湾、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア) の国では旧正月を祝日にしているようだ。まぁ、日本では太陽暦の正月に大騒ぎをしたんだから、今更騒ぐ必要は無い。
旧正月の欠片でも落ちていないかと、日本橋から銀座まで歩いてみたが、なぁんにもみつけられなかった。昼もよるも!

写真は、中国の民間芸術、切絵による、正月の縁起物「福」の字だ。どうせ金型で大量生産しているのだろうと思って、良く観察してみると、1枚ずつはさみで切り抜いていることが分かる。素晴らしい技術だ。
「福」の字を逆さまに張っているのを良く見かける。これは、
「福」が逆さま⇒「福倒」⇒「福到」(発音が同じ)⇒福が来る
の意味になり、縁起が良いとされるので、ドアや窓に逆さまに貼り付けておくのだ。
それじゃ、みなさん、
新年快楽!