大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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フィットネスクラブ

大連開発区にあるフィットネスクラブの風景。
年会費4000元、月割りにして333元(約5000円)だ。日本の同等の施設と比べると、約半額と言うところか?
fitness060309.jpg

このフロアは、ウォーキングマシンの他、各種トレーニングマシンが並んでいるジムだが、別のフロアにはスイミングプール、サウナ、卓球台、バドミントンなどの設備があるし、時間を決めてレオタードを着たエアロビクスの指導もしている。

そもそも、フィットネスクラブだから、スポーツ選手のための筋力トレーニングジムではない。要するに、飽食のデブが腹減らしに来るところだ。

日々食うや食わずの貧民がたくさんいる一方でこういう商売が成立することに違和感を感じる。農村に行けば、貧困な人は当たり前だし、開発区だって、三輪リヤカーを引っ張って、ダンボールやペットボトルを集めている屑屋さんがいる。(後日記事にする予定)。 この人たちは、肥満で腹が出るどころか、食べ物にありつけるかどうかさえ分からないのだ。

中国の農産物価格、人件費、行商の様子などから、今の中国が、30年、40年前の日本と同じ状況だと思う人がいるかもしれないが、全く違う点が一つある。あの頃の日本は、みんな貧乏だったから、仮にアメリカ資本でこのようなフィットネスクラブが作られたとしても、日本人は行けなかったはずだし、わざわざ腹減らしに行く必要も無かった。ところが、今の中国には、フィットネスクラブを必要として、実際に通う中国人が実に多いのだ。

斯く言うオレも、肥満を気にして通い始めたのだが、いつ行っても、結構な数のデブたちが汗を流している。1年分とは言え、一時金で4000元をポンと出せる中国人が沢山いると言うことだ。このクラブに会員が何人登録されているのかは知らないが、倒産しないで運営しているのだからビジネスが成り立つ程度の客はいるのだろう。

何を言いたいかというと、「中国は貧乏だから高額な趣味は商売にならない」とは言えないと。

一定の金持ちを対象にしたビジネスは成り立つのである。そうは言っても、一般作業員の月給が1000元そこそこであると言う現実は変わらない。

人口25万人と言われる開発区に、このようなセンターがオレの知っている限りで2箇所ある(ホテルなどに付随する小さな施設はもっとたくさんあるだろう)。人口25万人と言えば、日本ではちょっとした地方中核都市だ。例えば県庁所在地で言えば、山形市・福井市25万人、佐賀市16万人、鳥取市・松江市15万人、山口市13万人といった具合だ。それぞれの市にビジネスとして運営できるフィットネスクラブを何箇所作れるだろうか?

日本でさえ経営が難しいフットネスクラブ(言わば贅沢施設)が、中国で運営されていることについて、皆さんは、疑問を感じないか?

今朝の新聞(半島晨報)に書いてあったこと。
「大連市民20年間の消費の発展」と言う特集の中で、「喫了嗎?から喫什麼?へ」と言う言葉があった。つまり20年前は、食料が十分ではなく「メシ食ったか?」と言う挨拶だったが、今じゃ食うのは当たり前のことで「ナニ食ったか?」という挨拶に変わってきたと言うのだ。だけどフィットネスクラブに通えるのは、ごく一部の人だ。

2人乗りクーペとロバ車が併走しているシーンとか、おんぼろ三輪車と同じように、やっぱり、ここでも経済格差拡大を感じるなぁ。

コメント

こんにちは!いつも楽しく拝見させていただいてます。
かくいう私も市内のフィットネスに通ってます。ヽ(^。^)丿
実際、中国人で来られている方は、会社の幹部連中がほとんどの
ようですね。ビジネス情報交換とか社交の場として活用している
方も多いようです。私も日系企業の情報交換させてもらってます。

  • 2006/03/30(木) 11:53:37 |
  • URL |
  • しおてん #-
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一人当たりGDPの数値は・・・

よくその国の貧富の実態を示す指数として「一人当たりのGDPは○$」というような言い方をしますね。個人的には中国のように貧富の差が大きい(しかも人口も面積もとてつもなく大きい)国において↑のような指標で貧富を計るのは難しいように思えてなりません。
経済のことはよく分かりませんので深入りはしませんが、今の中国人にとって「中国は豊か、貧しいか」ということ以上に「私、あなた(及びその関係者)は豊か否か?」ということが重要なような気がします。
テーマに出ていたフィットネスクラブの会費も「別に高くない」と思えるような人が今の中国にはゴマンと出てきたということなのでしょうね。
これこそ小平理論「先に豊かになれるものから豊かになれ」のもっとも分かりやすい現象ではないかと思うのですが、あまりにも貧富の格差が開きすぎて貧民層の暴動などが起きないか(実際農村部ではおきているのでしょうが、あまり報道されませんね・・・)心配です。

  • 2006/03/30(木) 15:10:09 |
  • URL |
  • BEO #-
  • [ 編集]

むなしく響く平均値

>しおてんさん、こんばんは。
コメントは書いていませんが、「中国お仕事日記」はいつも拝見しています。2,3日前の記事で、イチローの言葉を取り上げていましたが、全く同感です。
日本人なら1言えば10理解してくれるが、こちらでは10言っても20言っても分ってくれない。途中で、もういいや!となってしまいますよね。言葉の問題だけじゃないと思いますよ。

>BEOさん
平均値と言う言葉が、母集団を代表しない例でしょうね。
世の中の自然現象って、平均値を中心値として、両側に均等に山を作る標準分布が多いのだけれども、中国人の収入は、金持ちと貧乏の二つのピークが出来ているのかもしれませんね。

  • 2006/03/30(木) 17:27:40 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
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分布

圧倒的に多いのは、年収数千元の層でしょうし、絶対貧困層は1億人かそこらだと思います。年収100万元超は数百万人ですから、x軸の目盛りを指数にすれば、ガウス分布しそうな気もしますけど…。

  • 2006/03/31(金) 21:20:32 |
  • URL |
  • mark #-
  • [ 編集]

習い事も同じ

ゴルフの練習場も、同じ事を感じます。
平日の夕方4時頃、ぞろぞろと父兄同伴でゴルフ教室の子ども達が、
ゴルフ練習場にやってきます。
まだ、クラブも持てない位の小さな子がクラブを振ってます。
授業料も、会費もそう安くは無いはず。
お迎えの車は、運転手付きのベンツも多くて、
こういう人たちってどうやってお金儲けしているだろうと不思議。
生活が大変だろうなと思える人も沢山居るけど、
スポーツジムや、ゴルフ。
生活に余裕がある層を見かける機会も多いです。
日本よりそれが当たり前なんだと、
皆の意識が認識しているような気がします。

  • 2006/04/01(土) 11:07:00 |
  • URL |
  • mikihiromm #v7EhPhU2
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テニスでも

>markさん
年収100万元といえば、1500万円。すごいですね。

>mikihirommさん
そう言えば、テニスでも、1時間100元のテニスコートを貸切って、小学生低学年の子供たちが、専任コーチのレッスンを受けている姿を良く見かけます。庶民にはありえない姿ですね。

  • 2006/04/03(月) 07:19:57 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

拝見しましたが、工場勤務で1000元の月給は間違いでは??
私が中国の25歳前後の女性の話を聞くと、1000元が考えられない
少なくとも1000-1500元、なかには、明確ではないが、2500元は貰っているのではないかと思われる、どうしても実態が掴めない、何か
情報が違うのでは、数人の女性に聞いた感じ、ただ貧乏と言うけれど
生活には困らないと、やはり庶民レヴェルの中で中国人と同じ事をしないと、実情が把握できないのでは、豊かな生活とは何かを中国人と話をして、むしろ現在の日本人が貧しい、心と金銭面で、発展、向上している
中国の方が豊かに見える、心の貧しさが日本にある。

作業員と総合職では差があります

>武内 弘久さん、はじめまして。
中国の賃金は、職種や労働契約の状況によって大きく差があります。

私が書いた「一般作業員」とは、中卒か高卒で現場の労働者として採用された人たちです。大卒の総合職とは格差をつけられているのが現実です。作業職として採用されると、初任給は、600元とか700元くらいが相場で、22~23歳辺りで1000元くらいまで昇給します。日系企業を対象にした大連開発区の給料アンケートによると、大体こんなものです。勿論、各企業毎に差があるので一概には言えませんが。

また、正社員採用ではなく、派遣社員のような臨時採用になると賃金は更に安くなります。

大連開発区からもっと田舎に行くと、例えば瓦房店市とか普蘭店市では、500元くらいまで下がると聞いています。と言うよりも、農村地区では給料以前に職を探すこと自体が困難です。農民となると、現金収入は極めて少ないと思います。

一方、大卒総合職の初任給は、大連開発区では、1200元とか1500元くらいです。IT関係の大学卒業者では2000元、3000元越えることもあるようです。

  • 2006/04/13(木) 09:41:44 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
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