大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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大連の日本人(自営業)

大連に住む長期滞在日本人を、次の5つのカテゴリーに分けた。

1、日本から派遣された駐在員
2、現地採用の日本人従業員
3、永住覚悟の自営業
4、留学生
5、コールセンター



今日は3、永住覚悟の自営業

日本人が、大連の地元企業に就職しても大した給料はもらえないし、中国の労働契約は永遠のものではないので常に失業の不安があり、永く中国で働こうと思ったら、自分で開業するしかない。

自営業を展開する日本人には、中国人配偶者と結婚した人も多い。業種によっては、外国人に対する規制も多いので、ときには中国人の奥さんの名義で会社を興したりと、工夫が必要だ。

日本人が現地の中国人を相手に商売して稼ぐのは至難の業だ。では、彼らがどんな商売をしているかというと、殆どの場合は日本人を顧客とした商売だ。
日本人向けのラーメン屋、焼肉屋など日本食の飲食店であり、
日本人向けの各種サービス、コンサルタントであり、
日本企業向けの物品販売であり、
あるいは、大連商品を日本に輸出する日本相手の貿易
など、
結局、金の出所は日本人ばかりになるのは仕方が無い。

そもそも、中国では、サービスに対して金を払う意識が少ないから、日本との交流を手伝っても中国人から金を取るのは至難の業なのだ。
企業相手となると、売掛け資金回収が最大のネックになることは、よく知られたことで、この風習は今でも変わっていない。例えば、中国の大手電機メーカーに部品を納めている中小部品屋にとっては、部品を納品した後、いつ金を払ってくれるかは、先方責任者との交渉によって決まる。下手をすると何ヶ月も支払ってくれないことが日常的に起こるのだ。この手のシビアな交渉は、日本人には無理だ。

日本人が中国でビジネスを起こそうとしたら、個人相手の現金商売か、話が通りやすい日系企業相手の業種に限られる。限られるったって、法律で決まっている訳ではないが、実際、無理だろう。

ここでいう事業とは、何億円もの資本を使える企業予算ではなく、個人の財産で何とかしようというのだから、せいぜい1千万円、2千万円程度で考えなければならない。
時々、「マッサージ店」や「カラオケ店」が売りに出るので、居抜きで買ってしまうのが一番楽だが、どうして売りに出されているのか背景を良く調べないと、手痛い目に会うことになる。

料理の腕とか、特殊な設計技術とか、高度な中国語力とか、中国法律に習熟しているとか、腕に覚えのある人ならその分野での開業が可能だろう。

だけど、飲食店の開業一つとっても、中国の手続きはとても煩雑だ。詳しくは知らないが、想像するに、まず自分自身の就労許可に苦労するかもしれない。使用する建物の使用許可、衛生許可証、消防局の検査、公安の許可、税務関係の許可、銀行の信用、他にもあるかも知れないが、そういう許可証が全部揃ってから、やっと営業許可が取れるのだが、ひとたび、どこかのお役人ににらまれると何ヶ月も許可がもらえないこともある。
以前営業していた店を買い取ったとしても、こんなことをいわれる可能性がありそうだ。
・スプリンクラーの数が足りないから増やせ、以前の店が既に違反で少なかったんだ、増やさないと安全許可を出さない。
・通路と階段が狭いから拡張しろ、以前の経営よりも、計画客数が多いから広くしないと許可を出さない
・以前の店が税金を滞納していた、その滞納していた税金を代わりに払え。払わなければ税務登録をしない
などなど。言い掛かりに近いものもある。

更には取引関係でも、1年半でヒビが入るいい加減な建築工事、水漏れが当たり前のトイレ・流しの水回り工事、約束と違う材料を平気で収める材料屋、文句を言うと勝手に取引をやめることさえある各種業者達。
そういう難題を乗り越えて、中国で事業展開している人たちのバイタリティには、敬意を表したい。

手に職は無いけれども、中国官僚・実力者と強いコネがあるならば、ちょっとした知恵を絞れば、勝手にお金が転がり込んでくる仕組みを作ることが出来る。中国人の金持ちは大半がこの類なのだが、、、、。

いずれにせよ、オレなんか手に技はないし、コネもないし、どれも思いつかないので、中国での起業は、無理だろうな。

コメント

大連での自営業

国際貿易が一番なんでしょうね、
個人がチャイナドリームを追うのならば。

店舗を構えての商売は、以前にも書きましたが木っ端役人がたかりに来て、鬱陶しさが堪りません。

外貨を稼ぐ方向での商売であれば、この国の体制はあまりぐだぐだは言ってこないようです。

商店にしろ、貿易にしろ、人を騙すことに心の痛みを覚えない集団の中での営業は、自身の人間性を或る意味かなりの部分を削ぎ落としていかないと難しいでしょう。

政府関係者とのコネ無き個人でも、巨万の富を築ける可能性はまだ、ここ中国には眠っているとは思いますが、油田を掘り当てるには、かなりの才覚と運が必要と思います。

これからはもうなんとも、本当になんとも言えませんが、昨年、一昨年で個人資本で大きく儲けられたのは、不動産売買でしょう。
この不動産売買でも、この国は官僚の天国ですが。
高級マンションに何故、いくつもの空き家が点在するのか。
これは、不人気で売れなかった訳ではありません。
大連で、高級マンションを購入経験があればご存知でしょうが、まだ現在、すべてが完売です。
金持ちは、より金持ちに。そうでない人は、、、、、。
話はとびますが、最近の引退高級官僚のトレンドは、移民だそうですね。ニュージーランド、オーストラリアなどで、一番人気はカナダとか聞いています。理由は簡単、法の裁きが届かない場所へってことでしょう。
この国の未来は明るい、、、、、、、かな。

  • 2006/07/31(月) 11:41:24 |
  • URL |
  • 青云 #xctF./C2
  • [ 編集]

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