大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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ハリセンボン

ハリセンボンって、魚の名前だったよね。最近日本では、同名のお笑いグループが活躍しているようだが。
bonbon060823.jpg

きれいな黄色で、なんとも愛嬌のあるおもちゃだが、1個6元というのを2個10元に値切って買った。正式な名前は知らないが、勝手に「ハリセンボン」と呼んでいる。
勿論、得意の道端ショッピングだ。

これが、なかなか優れもので、日本のお祭りの出店のゴムヨーヨーのように、ビヨ~ンとよく伸びる。上の輪っかに中指を入れて、下方に放り投げてゴムの力で戻ってくるところに調子を合わせて、ポンポンポンと手のひらで叩いて遊ぶ。

部屋に置いたまま出勤して、夕方帰宅してみると、なにやら甘い香りが充満している。
なんかフルーツでも出しっ放しにしたかな?
と、クンクン嗅ぎ回ったら、香りの元は、このおもちゃだった。改めて嗅ぎ直してみると、フルーツの甘い香りが濃厚だ。

仕事柄、添加物などの規制には多少関係あるので色剤が気になるところだ。昨年のことだが、日本で黄色の色剤の突然の規制により、生産品の改善と在庫品の処分で頭を抱えた同僚の苦悩を知っているだけに、この原色に近い黄色の色剤と甘い香りの香料は安全なのだろうか?と。 子供が口にする可能性がかなり高いおもちゃだからだからこそと、気になった。

ま、それは置いといて、このおもちゃには、もうひとつ特徴がある。
ポンポンポンと衝撃を与えると、内部で「赤」と「青」の光が一定時間点滅するのだ。10秒ほど点滅した後、自動的に消える。
こうなると、元エンジニアの血が騒ぐ。

早速、切り開いてしまった。
ban0060912.jpg

中には、ガチャガチャのような丸いカプセルに包まれて、こんなメカが入っていた。このカプセルが実にちゃっちいので、すぐ壊れる!!ガチャガチャ・カプセルと比べて、肉薄だし、嵌め合わせも浅いので、簡単にバラけてしまう。成形加工品としては最低の品質だ。
画面では大きく見えるが、縦横2センチにも満たない、小さな基盤に、赤色LED(左側)と青色LED(右側)がくっついている。写真中央に見えるスプリングが、衝撃センサーの役割をしており、ポンポンと衝撃を加えるとスプリングが揺れて、基盤を叩くことによりスイッチが入る仕掛けだ。よく考えたものだ。
背中には、L1134ボタン電池を3個背負っているが、取り付けは折り曲げた金具の爪で挟んでいるだけなので、ちょっと強い衝撃を与えると簡単に外れてしまう。
問題のLEDの制御は、おそらく右下の白い部分に埋め込まれたチップが作用しているのだろうが、よく分からない。
元エンジニアの解析はここまでだ。

僅か5元のおもちゃに、工夫してこれほどの機能を組み込んだ中国の技術は侮れない。
その反面、日本の技術者では、ここまで手を抜いた設計は出来ないと思う。1個5元の玩具だから手を抜いても良い、販売するときだけ動作していれば、1日で壊れても構わないから安い設計をしろ!と指示されても、日本のエンジニアにはこの割り切りが出来ないだろうな。

話は変わるが、特許訴訟で問題になった青色ダイオードが今やこんなおもちゃにまで使われていようとは、日亜化学工業の中村修二(現カリフォルニア大学サンタバーバラ校の教授)も知らないだろう。

コメント

そうなんですよ。

私もこういうおもちゃをばらして見ることはよくあります。

販売するときだけ動作していれば、1日で壊れても構わないから安い設計をしろ!

ですね。
中国製のすごいところは。
時々最初から壊れているときもありますけどね。

それにしても、この中国の技術のすごさよりも、ここまできちんと写真を写す、でっつさんのこのブログにかける情熱に感動いたしました。

最初から壊れているのは

>Toshi@タイさん
論外ですが、中国では時々ありますよね。
だから、中国で電気品を買うときには、店頭で通電して動作確認をするのがルールのようになっています。

先日、当社の社員を日本に連れて行ったときのことです。
秋葉原である電気品を買ったのですが、中国人社員が当然の要求として、
「開封して動作確認をして欲しい」 と求めました。店側は、
「開封したら売り物にならないから出来ない」と。さらに、
「新品だから作動しないはずがない」と言い切って相手にしません。
間に入った私が、
「支払いを済ませてから通電試験をするのは構わないだろう」
と言うことで、お金を払ってから動作確認をして、何とか収まりましたが、日中の買い物マナーの違いを改めて認識させられました。
これと言うのも、中国では最初から壊れているものを売りつけられることがあるから身についた防御法なのでしょう。
中国では粗悪品を売る奴が悪いのではなくつかまされた方が馬鹿だと言われますからね。

あっ、それから、こういう写真は、好きで撮ったのを表示しているだけですから、ブログの情熱なんかとは関係ありません。

  • 2006/09/28(木) 19:48:20 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

独白

>> 僅か5元のおもちゃに、工夫してこれほどの機能を組み込んだ中国の技術は侮れない。
確かに、この手の「モノ」を作らせたら世界一の思考力や技術力は侮れない。 今、資本主義の疑似体験まだ浅き彼らに品質管理、消費者、サービスを説いても「馬の耳に念仏」か「暖簾に腕押し」だろう。 
 小平の「先に裕福になれる者から裕福になろう」の号令一下、我先に邁進しているようだが、国家的規模で俯瞰すれば、どうもまだ「上滑り」の感は否めないが、教育の面からたたき上げれば20年後は世界的脅威になるかもしれない。 振り返れば、日本が戦後歩んできた道程と重なり合う。

>> 日本の技術者では、ここまで手を抜いた設計は出来ないと思う。1個5元の玩具だから手を抜いても良い、販売するときだけ動作していれば、1日で壊れても構わないから安い設計をしろ!と指示されても、日本のエンジニアにはこの割り切りが出来ないだろうな。
日本の技術屋なら「そんなモノは中国にやらせておけ」と、変な良心を振りまいてプライドを鼓舞するだろうが、いつか彼らに足元を掬われる日が来るかもしれない。 

欧米が日本を見たように、日本がアジアを見たように、アジアがどこかを見るのだろうか.............. 正直言って、アジア、とりわけ中国は世界の脅威たりうるのでしょうか、でっつさん。

  • 2006/09/28(木) 23:14:54 |
  • URL |
  • hexue #0gXy5ln6
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日本の大学生はもっと勉強しろ!

>hexueさん
いつもの独白ですね。いい調子です。
おっしゃるように、戦後、アメリカ技術者が日本を見下していたようなことをすると、日本は必ず追い越されるでしょう。
安部新総理が教育の見直しを掲げていますが、私が中国にいて感じる最大の危機感は、大学生の質です。
中国の大学生はよく勉強します。ある学生に4年間の思い出は?と聞くと、「勉強しかやっていませんでした」と。日本の大学生でこんなことを言える人がいるでしょうか?大学は遊びに行くところだと思っている学生が大部分ではないでしょうか?このままでは必ずや追い越されることでしょう。

  • 2006/09/30(土) 07:53:35 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
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「大学生」は大学生でも・・・

でっつさんのご意見に茶々を入れるわけではないのですが、中国人の「大学生」でも日本人学生に負けず劣らず遊び倒している人たちも居ます。
 ↑で「大学生」と括弧付にしたのはわけがありまして、彼らの名を「進修生」のような名前で呼びます。日本でなかなか当てはまる用語が無いのですが、いわば「自費学生」とでも言いましょうか。
 でっつさんが述べられているような”勉強しかやっていませんでした”系の学生は主に「本科生」と呼ばれる人々で、彼らは難しい入試を突破し、まさにエリートと呼ばれるに値する学生です。学費は国が支給するか、自費で払うにしてもわずか(のはず)です。彼らの多くは8人一間のタコ部屋、失礼、学生寮に住み、眼鏡をし、朝6時位から起き出しては校内で書物を広げ、食事は学食で3元のぶっ掛け飯をホーローのお椀(洗面器?)に入れて食べ、お茶は持参のネスカフェの廃瓶に入れて...というのがステレオタイプです。日本語学科でこのような生活をしていれば2年生を終わる頃にはかなりの日本語力がついているものです。
 一方、問題の「自費学生」の方はといえば、生活スタイルは様々ながら、週末はたいがいディスコやカラOKに繰り出し、勉強は片手間、髪も茶髪は当りまえ。女子寮に住んでいる子の場合、夕方になると入り口のところにボーイフレンド(複数の場合もあり^^)が待っている、、、というパターンでしょうか。彼らは「日本語学科の4年生です」といっても日常会話も覚束ないようなやからも多く、そのくせ日本のファッション情報などにはミョーに詳しい、という子も多いようです。

・・・以上、私的な偏見に満ちた当代中国人大学生事情でした。(もちろん↑のパターンに当てはまらない学生も一杯いますので、あしからず)

  • 2006/09/30(土) 12:48:16 |
  • URL |
  • BEO #-
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中国の大学生

俺が中国の大学生に初めて出会ったのは80年代の中ごろでした。当時の大学生と言うのは、確かにエリートでしたね。大学の設備条件などは現在よりずっと低かったにも関わらず、どの学生と話してみても日本の大学生(当時の)と比べて格段に「士気の高さ」を感じたものです。
また大学生と言えば、まさにBEOさんの話の中に出てきたような、質素を絵に描いたような生活をしているのが当たり前でした。

当時の大学生は「国家幹部候補生」ですから、学費や寮費などは基本的に無料で、優秀な者には奨学金も支給され、卒業後は就職も「分配」と言って政府機関や研究機関、国営大企業などにほぼ100%配属されました。(80年代末期ごろから、外資や民間企業などに自分で就職活動もできるようになりましたが、従来の「分配」との二本立てで自由選択できるシステムだったはずです。)

それが90年代以後に、大学制度の「改革」とか「産業界からの要請」とやらで、大幅に定員が増加(従来の2~3倍)し、また新設校もたくさんできて、よく言えば「大学が大衆化」し、逆に言えば「大学生の価値が下がった」わけです。
同時に国の「面倒見」もグッと悪くなって、ことごとく学費を徴収するようになりました。

(BEOさんのおっしゃっているのは、多分80年代末期から90年代のごく初期までの話で、現在は4年生本科生は全てが最低でも年間4~5,000元ほどの学費を払っているはずです。大学が金儲けのために新設した学部や学科では学費はもっと高く、年間1万元以上にもなります。そういう事情を反映して、最近では銀行が「学資積み立て預金」などというものをやっていたり、地方政府が貧困家庭支援のための低利融資制度を設けていたりします。また、ローカルTV局などでは、9月の入学シーズンの前になると、地域や地元企業などが貧困家庭子女の進学支援のために、寄付金を集めて贈る活動をしている様子などが報道されます。)

就職に関しても、以前のような分配がほとんどなくなり、自分で就職活動しなければならないようになりました。一見、景気が良さそうで、求人も多そうに見える中国ですが、企業関係は業種による格差が大きく、公務員は「狭き門」になっていて、加えて近年は大学卒業生が過剰供給で、毎年1/4ぐらい(一説には1/3ぐらい)の学生の就職が決まらないで、卒業後もアルバイト的な臨時雇用でしのいでいる者も多いようです。

日本もこの数年の政治と経済の貧困のために、経済格差がますます拡がっているようですが、中国もある意味では日本以上に経済格差が大きくなっていますから、一方で遊び呆けている金持ち子弟の大学生もいれば、合格はしたものの入学金や学費が準備できず、進学を断念する優秀な受験生もいるし、何とか入った大学でも卒業後の就職の不安が付きまとうという状態で、総じて言えば、ますます日本と変わらなくなってきているようです。

独白(2)

北京市第1中級法院は判決を下した。
日本の双葉社から出版され、アニメ化されているあの有名な「クレヨンしんちゃん」は、台湾では「蝋筆小新」で商標登録されていたが、うかつにも中国大陸では商標出願されていなかった。
2004年に、先に商標出願した権者から本家の双葉社が逆に告訴された。
中国では世界的なルールと同様に、商標登録は先頭主義が採用されるのである。 権者は法律に則っているので瑕疵はないのだ。
この件は「双葉社」のミスである。 しかし油断も隙もあったものではない。この中国の逞しさに完敗、脱帽!! 

  • 2006/09/30(土) 18:26:39 |
  • URL |
  • hexue #0gXy5ln6
  • [ 編集]

危険なおもちゃ

中国の子供向けおもちゃには、危険な塗料が使われているケースが多いそうです。亜鉛だったかな。最近のニュースで聞いたことがあります。
統一された基準とか規制とかないからでしょうね。危ないですよ。
中国の友人に赤ちゃんができたら、日本やドイツ製の安全な玩具を贈ろうと思っています。

  • 2006/09/30(土) 19:39:03 |
  • URL |
  • カンカン #J7gMWUUA
  • [ 編集]

そうなんです

営口さんがおっしゃるとおり、主に私の体験は95年頃のものです。
中国の大学生もだんだんと日本化して行くのでしょうね。

  • 2006/10/01(日) 12:28:10 |
  • URL |
  • BEO #-
  • [ 編集]

このおもちゃ、こどもがよろこんで遊んでいますが、
日本には、こんなもの見たこと無かったですね。
欠点は、ゴムの指をかけるところが、よくちぎれることでしょうか。

遼寧省営口市在住さんおっしゃるよう、本科生の質も最近は
ピンキリですね。

  • 2006/10/02(月) 00:18:17 |
  • URL |
  • 青云 #-
  • [ 編集]

千切れるまで使い込んでいない

>BEOさんさん
私の周りの大学生は、みんなまじめですけどねぇ。夜7時でも図書館で勉強していますよ。 もっとも、私の立場で接する大学生との交友ってすごく限られちゃいますけどね。

>遼寧省営口市在住さん
詳細な説明をありがとうございます。金儲けの大学かどうか明らかではありませんが、開発区にある1万人を超える規模の大連民族学院では、このところ毎年毎年、校舎と寮の増築をしてどんどん拡大しています。

>hexueさん
クレヨンしんちゃん事件は、「クレヨンしんちゃんが負けた」(http://huaihua.blog5.fc2.com/blog-entry-14.html)の記事で取り上げています。
商標権も特許権も国毎に違うと言う解釈ですが、どうなんでしょうかねぇ?

>カンカンさん
中国人は、赤ちゃんにはとても気を使いますが、十分な情報が提供されていないのでしょうね。赤ちゃんのおもちゃは日本製が良いですよ。

>青云さん
指をかけるところが千切れるのですか? さすがにこどもじゃないので、千切れるまで使ったことがありません。 物品は、実際の環境で使ってみないと本当の良し悪しは分からないものですね。

>

>

  • 2006/10/06(金) 11:25:52 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
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