大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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こども銀行券が廃止へ

「分」というお金の単位をご存知だろうか?
中国の通貨単位は「圓」通称「元」だが、補助単位として0.1元=1角、0.01元=1分がある。

1分は、日本円にして0.15円に相当する微小金額なので、中国でも日常的には無視されている。「分」をきちんと支払うのは、銀行の利息計算くらいのものだ。
fenzhibi.jpg

みんなが無視している「分」だが、紙幣と硬貨がある。
1分、2分、5分の紙幣と硬貨があるらしいが、5分の紙幣は見たことがない。
硬貨の方はともかく、紙幣は長さが10センチにも満たず、まるでこども銀行のおもちゃのお札だ。中国人庶民でさえ、落ちていても拾わない。貨幣としての価値よりも、工芸品の材料にされて、あるレストランでは、1分紙幣を材料とした帆船を展示していたそうだ。

中国滞在4年半になるが、今までにオレの手元に回ってきた分貨幣(硬貨、紙幣合わせて)は、10枚に満たない。それほどに流通数が少ないのだ。

市場で野菜を買うときには、一人暮らしの身では買う量も知れており野菜など1元に満たないこともしばしばで「角」は大活躍だが、ここでさえも「分」は使われない。

新聞によると、1953年に発行された、1分、2分、5分の紙幣を来年3月末日を以って流通を停止することになり、銀行では10月1日から交換業務を開始した。紙幣は廃止するが硬貨は残るらしい。ほとんど使われることのない「分」貨幣なので硬貨も廃止してしまえば良いのに、などと思ってしまう。


新聞記事要約
分角硬貨が家庭に大量に溜め込まれている
9月25日、中国人民銀行の公告によれば、1953年の1分2分5分の紙幣を07年4月から流通を停止する。10月1日~3月31日までを交換期間として、商業銀行の支店で交換できる。
多くの市民は「分」に関心がなくなっており、銀行で交換業務を始めても、あまり多くの人は行かないだろう。

分紙幣は市場で使われることが少ない
目下、1953年発行の紙幣は6.3億元だが実際に流通しているのは少ない。ウォルマートなどのスーパーでは、客の支払いでは、分は切り捨てて最小単位は角にしている。
銀行では利息の計算で分を使うので「我々は預金者に対して分が足りないとは言えない」と、だけど、利息を通帳の上で直接処理すれば現金の分硬貨を手渡す必要はない。
本来、電気料金支払いのために分が作られたので、分貨幣の出現は仕方がないのだが、今では、大連市では端数が出たら翌月に回し、整数部分だけを徴収している。電話料金も同様な操作をしている。

市民は硬貨を使う習慣がない
取材中に記者が発見した。現在大連市では分角の硬貨が市民の家に埋もれていることが深刻であり、極一部が流通しているに過ぎない。貨幣発行機関ではその補充のために大量の硬貨を発行しなければならない。
多くの人はお釣りで分角硬貨を貰っても家の中に放り出してしまい定期的に使う習慣がない。その結果、家の中には大量の分角硬貨が眠ることになる。
以前、多くの会社が給料を銀行振り込みでなく、現金支給だったときには小銭の用意が避けられなかった。これらの小銭も引き出しに放り込まれていた。
中国人民銀行は貨幣発行機関だが、その関係者が次のような提案をしている。市民は定期的に小銭を整理して使って欲しい。また、うっかりなくさないように気をつけて!
 と。

コメント

一度きり・・・

「分」が「現役選手(つまり銀行での決済などによらず、商品の売買時に使われるケース)」として使われたケースを私が体験したのは後にも先にも一度きりです。
忘れもしません95年の阪神大震災から被災するような気分で行った河南省への2か月の「プチ留学」のときです。河南省の地方都市で「焼餅shao1bing3」が道端で売っていたので「多少銭?」と聞いたときに返ってきた返答が「3毛5、一個」というもの。つまり3角5分ですね。一個買おうとしたら「釣りがない」といわれたので仕方なしに二個7角で購入しました。釣りがないなら最初から4角にしとけ!といいたいところですが、この頃が「分」が現役選手で活躍した最後の時代だったのでしょうね。ローカル線に残るSL最晩年の雄姿を見たような気分でした。
今回上海近辺に行った旅行では「分」はおろか、「角」すら使われる頻度が激減したように思えます。「角」は日本の1円玉感覚なんでしょうね。

細かい方の単位はともかく、中国もここまで経済成長したのであれば、いい加減200元札や500元札を発行させる時期に来ているような気がしてなりません。当然偽札の問題が付きまとうでしょうが、4,5万円両替しただけでも財布がパンパンになってしまうので閉口します。タイの最高額紙幣が1000B(約3200円)ですから、200元札位なら出しても構わないと思うのですが・・・。
シンガポールの最高額紙幣は確か1000S$だったと思います。1S$=75円位ですから75000円札!さすがに経済大国ですね。

  • 2006/10/12(木) 10:39:33 |
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  • BEO #-
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ゲゲ!10000S$もあった

調べてみたらシンガポールには1万S$という紙幣があるようです。日本の10万円金貨も真っ青ですね。
アメリカにも1万ドル紙幣というものが存在しますが、当然ながら流通を云々するようなシロモノではなく、コレクターの間で数千万円とかいう価格で取引されているようです。

  • 2006/10/12(木) 10:51:03 |
  • URL |
  • BEO #-
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「分」で思い出すのは

俺が最初に中国に観光旅行に来た1985年、また北京に語学留学した1987年、その当時、「分」はまだまだ立派に通用していました。
一番安いアイスキャンデーが1本5分、公園の入場料がやはり5分、自転車の駐車料が2分で、青空市場での買い物では野菜でも果物でも今の10分の1ぐらいの価格ですから、「分」単位までちゃんと計算していました。
なんたってその当時流通していた紙幣の最高額は「大団結」という通称の10元札で、まだ50元札も100元札も無かった時代ですよ。
ブラックマーケットで2、3万円も両替すると、それこそぼってりと厚い札束
が戻って来て、数えるのも一苦労でしたよ。
(但し、何回か話題に出てきた「外貨兌換券」の最高額には100元がありましたが、そんなものを街中で出そうものなら、「釣銭が無いよ」って断られることもしばしばでしたね。)

ジョンが、ないの

ジョンが、ないのだがレストランを操作しなかった。

  • 2006/10/12(木) 12:26:52 |
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  • BlogPetのジョン #-
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元の偽金

この前、1元玉の偽金にあたってしまいました。
(うちのブログの10月8日見てね♪)
かつては「分」の偽金ってのもあったんでしょうね。
「硬貨を使う習慣がない」の話、地域性ないですかね?
この前、東北3省に行ったら上海に比べて1元札の登場比率が
極端に高くてびっくりしました。
バスの運賃とかほとんどの人が1元札で払ってて、
もらうおつりも札ばっかりだったなぁ・・・
 

  • 2006/10/12(木) 20:48:09 |
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  • 王九蛋 #-
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銭(=0.01円)を使ったことがある

>BEOさん
私は「分」は実際に使ったことはありません。なんかのお釣りで貰ったことがあるだけです。高額紙幣は仰る通りです。500元札を望みたいところですが、せめて200元札が欲しいです。

>遼寧省営口市在住さん
へぇ~!! 実際に「分」が活きていた時代があったのですね。今から20年ほど前ですか?
私は日本で「銭」を使った最後の世代だと思います。今からざっと50数年前のことで、1円コインがなくて当時の1円は札でした。1個50銭の飴を買った記憶があります。その後、小遣いで初めて1円玉を貰ったときには、「こんなのはお金じゃない」と母親に文句を言ったことを覚えています。

>王九蛋さん、はじめまして
ブログの記事を拝見しました。1元コインの偽物を手に入れたのですか。ラッキーですね。最近では、手間ばかりかかって儲からないと、1元など小銭の偽札は殆ど見かけなくなっているようですよ。ましてや「分」の偽金はないでしょうねぇ。 やっぱり怪しいのは、50元100元ですね。

  • 2006/10/12(木) 22:36:16 |
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  • でっつ #m/aUcm4U
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子供銀行のおさつ

うちには、どういうわけかこの分札がずいぶんありました。
中国の札など単位も知らなかった頃、なんか金持ちなのかと
勘違いしてました。

BEOさん、でっつさんおっしゃるよう、そろそろ100元札が最高紙幣は、
無理がありますね。
マンション売買のときなど、なぜかここ中国は銀行送金をせず、キャッシュが必要になります。
かばんから溢れるほどの現金を抱えて、移動するのは正直精神安定にはかなり負担を感じたものです。
あ、でも、日本でもマンションを買ったときの頭金は、現金を用意したような記憶もありますね。一緒かな。
ただ、例えば、500万円なら1万円札が500枚ですが、100元札なら3300枚程というちょっとシャレにならない枚数になってしまいます。
中国では車や、テレビ、パソコン、クーラーなどの商品の価格が日本以上にしますので、500元札や200元札はそろそろ必要ですね。

  • 2006/10/12(木) 23:01:35 |
  • URL |
  • 青云 #-
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家楽福では使いますよ。分まで請求されますし!
なので私の財布にはいつも分がたまっていきます。
家楽福以外では使えないので、なるべく使うようにしています。
中国人もよく「分まで請求するのか!」とレジで言ってます。
子供銀行廃止を機会に家楽福でも分は切り捨てて欲しい物です。

  • 2006/10/12(木) 23:04:50 |
  • URL |
  • むさか #-
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500元札はどうかな?

200元はともかく、500元札ってのはよほど高額の取引でしかお出ましになりそうもないし、1万元を超える買い物なんて、普通の中国の庶民にとって見れば、1年に1回あるか無いかでしょうから、そんなに高額の紙幣が必要なシーンはほとんど無いでしょうね。商取引なら高額取引は小切手だろうし。

>王九蛋さん
初めまして。
ブログ拝見しましたが、「1元コインのニセモノ」ってどうなんでしょうかね? 
コスト考えたら、そんなの作っても絶対に引き合わないような気がしますがね。
それよりも本物のエラー品なんじゃないかと思うんですが、そうだとすればこれは大変なお値打ち品で、数千元ぐらいの値が付くかも知れないですよ!
しっかり鑑定してもらったらいかがでしょうか。

>むさかさん
初めまして。
「家楽福」って確かおフランス系のスーパーでしたね、日本じゃ全然当らなくて早々に撤退した。
まあ、それはどうでもいいんですが、今時「分」単位まで計算するって、どういう発想なんでしょうね?
おフランス人ってそんなに細かいのか、それとも何か他に理由があるのか、判らないなぁ。

500元札

>むさかさん、はじめまして
カルフールで買い物をしたことがないので、「分」まで要求するとは知りませんでした。 まったく「いまどき?」って感じですね。

>500元札
ちょっと特殊な状況ですが、私は日本人テニスクラブの事務局、会計をやっておりまして、コート代の支払いや飲食費の支払いでは、数千元になることもしばしばで(自分の金じゃないんだが)、例えば4200元とかの支払いのときに、札束を手にしながら、500元札があればなぁ、なんて思います。法人ではないので小切手の発行など出来ないしね。

  • 2006/10/13(金) 07:17:59 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
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お金大好き?

・・・と言っても守銭奴というわけじゃありません。皆さんやはりお金の話題となると盛り上がりますね。かく言う私も「お金」大好きです。現金そのものはもちろん、ここで言うのは「貨幣」が好きという意味です。
高額紙幣の話題は難しい問題ですね。確かに上海あたりでなら通常の取引でも200元とか500元札が欲しい場面が結構あります。しかし、同じく中華人民共和国の境域内で500元札を差し出したら、激しく拒否される場面(地域)は非常に多いでしょうね。偽札の懸念もあるし・・・。
参考になるか分かりませんが、インドシナ3国(ヴェトナム、ラオス、カンボジア)では自国の通貨がむしろ「補助貨幣」的な扱いで、金額の大きい取引はもっぱらUS$に頼っているような感があります。(ラオスのビエンチャンやカンボジアのポイペトあたりではタイバーツがその役割を果たしているようでした。)もろんUS100$というのは「世界で最も偽造が多い」という説もあるくらいで、偽札の問題は付きまといますが・・・。
ここで提案!中華人民共和国内でもいっそ香港$の500と1000を流通させてある一定額の以上の取引の際には受け取りを拒否してはならない、としてはどうでしょうか。
・・・ははは、冗談ですから真剣に反論しないで下さいね^^;。

  • 2006/10/13(金) 09:28:30 |
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  • BEO #-
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港幣(gang3bi4)

↑で述べたのは私の単なるでたらめ論ですが、実際珠江デルタ地域ではHK$が通用しています。そこらのタバコやとかならいざ知らず、そこそこの商店なら「1港幣=○○人民幣」という風に店ごとのレートを示していたり、口頭で言われたりして(どこの店も相場とそれほど差はない)トラブルも無く通用しているようです。それはそうと、港幣(HK$)の対人民元レートって今1.016とかになってるんですね。数年前まで100:107くらいだったと思うのですが・・・。わずか1.6%位の為替差であれば市井レベルでは1:1の等価交換でやってるかも知れませんね。今度広東に行ったら港幣をだしてみよう!

  • 2006/10/13(金) 10:20:46 |
  • URL |
  • BEO #-
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HKドルねぇ

すいぶん前(90年代)に聞いた話ですが、香港ドルの全発行量の1/3ぐらいは広東省で使われているんだとか。
逆に香港返還後は香港でも人民元を使える場所が多くなっているようで、「相乗り」現象になっているようですよ。
でも、広東省以外での香港ドルの流通となるとどうでしょうかね?
馴染みがないだろうし、だいたい香港人って広東省以外じゃあんまり歓迎されてないし、別に人民元の信用力が無くてどうしても香港ドルでなきゃってことも無いわけだし、ムリだろうなぁ。
中国政府にしても「一地方通貨」に過ぎない香港ドルを全国で流通させるなんてのは、面子が許さないだろうしなぁ(笑)。

まぁ、米ドルだとか外国通貨が堂々と国内で流通している国ってのは、経済が完全に破綻したとか、未発達でバザール経済しかないような国ですからね。
米ドルで思い出したんですが、中国でも蒋介石の国民党政権の末期には国民党政府の発行する紙幣は紙屑同然になってしまい、「大洋」とか「銀元」と呼ばれた昔の一円銀貨や米ドルが流通していた時期があったようです。

ところで、ネパールとかビルマの中国国境に近い地方では、人民元が通用しているんだそうですよ。

逆に言えば広東省に人たちはでっつさんがテニスクラブの支払いの時に感じたような不便を感じずにさっさと港幣500$や1000$で清算しているのかも知れませんね。いずれにせよ、500$や1000$を渡された時に「これがもし偽札だったら、オレの月収分吹き飛んでしまう・・・」というような不安を感じるような地域では500元札の流通は無理でしょう。

営口市さんのお話を聞いていると「浸透圧」という言葉を連想します。経済の強い国家(地域)の通貨がにじみ出てゆく、という感じでしょうか。
以前ラオスのビエンチャンに行ったときはUS$、タイバーツ、ラオスキップの3種が飛び交い、地元の人はこともなげに暗算で計算していて「スゲー」と思ったものです。ちなみにラオスキップの最高額は5万キップ。US$換算で5$程度です。これじゃー他の通貨に頼らなん訳にいかんわなー・・・。

  • 2006/10/13(金) 19:18:11 |
  • URL |
  • BEO #-
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港幣

ほぼ毎年訪港し、かの有名な重慶大厦のパシフィックエクスチェンジで両替えしますが、3万円ほど両替をすると必ず茶色の500HK$札が1~2枚入っているので、100HK$札にしてもらいます。 市中で使う時、あからさまにいやな顔をされることが多いのです。 
例えば、茶餐廳で50HK$ほどの昼食で500HK$札を出すと烈火のごとく広東語でまくし立てたりします。
500HK$が不評だと知らなかった頃、裕華百貨で800HK$ほどの買い物をした時、500HK$2枚を出したら怪訝そうな顔をしたのでクレジットカードで支払いました。 以後、香港では500HK$札は持ちません。

  • 2006/10/13(金) 20:25:00 |
  • URL |
  • hexue #0gXy5ln6
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兄弟達よ、共に研鑽しよう

高々「分」の紹介記事から、香港ドルはおろかベトナムやミャンマーにまで話が進展しました。
いつもながら、皆さんの博識と幅広い関心には感心します。こういう仲間が集ったところが「大連雑学事典」の面白いところだと思っています。
サイコロを振るような、何が出るか分からない私の記事に対して、皆さんが色々な反応を示してくれるところに、面白さを感じています。実は、来週の月曜日に公開する予定の記事は既に書き終えていますが、皆さんがどんなコメントをくださるか想像するだけでも楽しさがこみ上げて来ます。
また、逆に、議論の対象にもならないつまらない提案は出来ないと言うプレッシャーも感じています。
記事をきっかけにして、記事の内容とは関係なく別の観点でも構いませんから、多くの人からのコメントが重なっていくことを望んでいます。一銭の価値にもならないのに、多大な時間を花してコメントを書いてくださる皆様、ありがとうございます。
丁度、今日、「水滸伝」のDVDを見終わりました。15枚組の長編でしたが、さすがは中国4大貴書の一つに挙げられるだけあって、見ごたえがありました。そこでは、梁山泊に集った仲間のことを兄弟達と呼び合っています。DVDにかぶれたついでに、「大連雑学」に集った兄弟達よ、我等これからも一緒だ。
>カンカンさんはじめ女性の読者様へ
水滸伝の兄弟達には女性も含まれていますからご心配なく。

  • 2006/10/13(金) 22:05:12 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
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