大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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女性を指すのに「彼」

通訳とまではいかなくても、ある程度日本語を話せる中国人と喋っていると、しばしば、女性を指して、「彼」と表現する場面に出くわす。初めの頃は、なんと勉強不足なヤツだと見下していたが、中国語を学ぶに及んで、無理なからぬと思うに至った。

日本語を学ぶ中国人にとって難しいのは、いわゆる「てにをは」で示される助詞の使い方である。「私は東京に行きます」の中国語は「我去東京」である。見て分かる通り助詞は無い。この結果、日本語入門直後の中国人が喋る日本語は助詞が省略されて「私東京行きます」となってしまう。これでも意味が分かるから良いのだが、日本語の助詞とはなんと便利な道具であろうかとつくづく感じてしまう。

すなわち「私があなたに明日日本語を教える」と言うセリフは、「私が(A)」「あなたに(B)」「明日(C)」「日本語を(D)」「教える(E)」に分解すると、どのように並べ替えても、伝えたい意味は伝わる。
無作為に3つほど並べてみよう
CABED「明日私があなたに教える日本語を
DEABC「日本語を教える私があなたに明日
EDCBA「教える日本語を明日あなたに私が
正しい日本語としては、どれも問題があるが、意味が通じるかどうかと言われれば、何とか分かるレベルであろう。これは全て助詞のおかげである。日本人から見れば何と素晴らしい仕掛けであろうか!逆に日本語を学ぶ外国人にとってはこれほど嫌らしいものは無いようだ。とにかく概念がつかめないらしい。中国語にとっては、一部に、「~を」に当たる「把」とか、「~から」を示す「从」などがあるが、かなり上級になるまで、基本的に助詞の概念がつかめない様だ。中国語は語順によって主語述語が決められるから。

表題の話題に戻るが、日本語の「彼」に対応する中国語は「他(ター)」であり、「彼女」に対する中国語は「她(ター)」であり、さらに驚くべきことに、物を示す「あれ」に対応する中国語は「它(ター)」であり、発音は声調も含めて全く同じなのだ。これじゃ、女性を「彼」と混同するのも止むを得ないと感じた。

斯くして、今日も、女性を指して「彼は・・・」の声を聞くことになるのだ。


キーワード:中国語、文法、日本語、

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