大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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入世から5年

「入世」とは、なんだろうか?

「加入世界貿易機関」つまり「WTO加盟」の省略のことだ。一時は省略形として「入世界」も使われたが、とうとう「入世」だけで、「WTO加盟」の意味で通るようになってしまった。
中国語では、このよう省略形が非常に多い。

さて、12月11日で、中国がWTOに加盟してから5年が過ぎた。
この5年間で、中国は見違えるような経済発展を遂げた。
街中が建設ラッシュで、高層ビルが次々に立ち並ぶ。
だけど、一般庶民にとっては何かご利益が会っただろうか?

報道によれば
加盟効果は著しく、中国の今年の貿易総額は加盟した2001年の3倍以上にあたる1兆7000億ドル(約196兆8000億円)以上になる見通しだ。01年から05年までの5年間で、中国人1人あたりの国内総生産は1038ドルから1700ドル(1.6倍)に上昇した。貯蓄額は5780元(約8万5400円)から1万787元(1.9倍)に、都市住民の可処分所得も6860元から1万493元(1.5倍)になった。
貿易黒字も7倍に跳ね上がり、今年は過去最高の1700億ドル程度に達するとみられる。
外貨準備高も10月に1兆ドルを突破した。

中国の経済発展は、このように華々しいのだが、個人の生活に観点を移すとどうなのだろうか?

ネットアンケートによる、庶民の目から見た十大変化を列挙すると、次のようなことがあげられた。
1,住居費が高くなり、建設費は一直線。
2,自動車がどんどん安くなり、車種も増えた。
3,携帯電話の品種が増え、値段がどんどん安くなった。
4,ガソリン価格がどんどん高くなった。
5,パソコンを誰でも買えるようになった。
6,米ドルに対する人民元レートが8元から7.86まで上がった。
7,ウォルマートやカルフールが身近に出来た。
8,中国人が旅行できる国がドンドン増えた。
9,中国語を学ぶ外国人が増えた。
10,農業税が廃止され、穀物が値上がりして、農民の懐が豊かになった。

しかし、これは、インターネットのアンケートに答えられる人達の答えなので、ある一定レベルの富裕層の意見である。

それぞれの項目を、農村部の庶民にから見ると
1,家賃が高くなったのは新築で、中古物件はそんなに変わらないし、
2,車が安くなったからって、所詮手が届くところじゃないし、
3,携帯電話は手が届くようになったかなぁ。
4,ガソリン価格が高くなったって、馬車の餌代には関係ないし、
5,パソコンなんか高くてやっぱり買えないし、
6,米ドルに対する人民元レートが8元から7.86まで上がったって、生活には関係ないし、
7,農村部にはウォルマートやカルフールなんてないし、
8,国内旅行さえ行ったことがないのに、海外旅行なんて、
9,中国語を学ぶ外国人が増えたからどうした。
10,農業税が廃止され、穀物が値上がりして、農民の懐が豊かになったなんて、嘘だよ!  農業手当てが月20元か30元もらえるようになったけど生活が豊かなんて嘘だ。



小平の「先に富める者から富め」とばかりに、都市部の金持ちはどんどん富むのだが、農村部には全く関係ない。格差がどんどん広がったような感じを受ける。

米国の報告書では、
知的財産権侵害に目立った改善はみられず、中国におけるコピー品製造や特許権侵害は受け入れがたい高水準で、「米国のあらゆる分野の産業に深刻な経済的被害をもたらしている」と糾弾。また、自動車部品など競争力が弱い産業に補助金を与えて保護していると指摘した。


WTO加盟から5年が過ぎたといっても、まだまだ開発途上国だと思うよ。

コメント

WTO加盟から5年が過ぎたといっても、まだまだ開発途上国だと思うよ。
いえいえ、永遠の途上国を中国は国策として行っていると思われます。
内陸部の国民の70パーセントをも占めるといわれている農民の人々、湾岸部の開放政策の恩恵を受け、20年前とはまるで違う生活をしている人々。
そして、その上に乗っかり超法規的な役得を甘受している役人の方々。
日本でも、お上の言う事には逆らえないという意識がありますが、ここでは、さからうなとんでもないと考えている人々が大半です。
たしか、中国は、改革、開放政策の下、日本を含めた外資の導入を梃子として経済成長を図る手法を積極的に採っており、2001年12月にはWTO加盟を果たしています。こうした中で、大連市を含む中国各地に日系企業が進出し、日系企業が920万人の雇用を創出し、約7,000億円の税収をもたらす(国家商務部(2004年))等、中国の安定的な経済発展に一定の貢献をしています。
とくに中国東北3省(遼寧省、吉林省、黒龍江省)は、重工業の発展により中国経済を長年にわたって支えてきましたが、現在では、過剰な負債・設備・人員を抱えて不振に陥っている国有企業のウェートが高いことから、市場経済化に対応できず、中国国内における経済的地位は低下を続けていました。2003年に行われた中国共産党第16期中央委員会第3次全体会議(第16期3中全会)では中国東北地域の旧工業地域再開発計画「東北地域振興」が最重要課題のひとつとされ、また国家開発計画である第11次5ヵ年計画(十一五)(2006年~2010年)においても、「東北地域振興」における国有企業の大幅な改革は重要課題の1つとなるとみられています。こうした東北地域の抱える問題に対し、中国政府は、日本をはじめとする外資の導入により国有企業改革を促進することを目指している。
すべては、自己の利のためですから。

農村部の庶民にから見るとの10か条は、意見を発する機会の無い、声無き声を、でっつさんが、秀逸に代弁したのだと思います

  • 2007/01/15(月) 23:49:35 |
  • URL |
  • 青云 #-
  • [ 編集]

詳しいですね

>青云さん
中国東北地域の旧工業地域再開発計画「東北地域振興」の話は時々聞こえてきますが、なんか日本頼りみたいな気がしてなりません。
大連から1時間ほど車で走って山間部に行くと、5年前の生活と何ら変わっていません。なんか違いを探すとすれば、開発区の日系企業に働きに行っている娘が買ってくれたお土産が目新しいくらいのものです。

  • 2007/01/16(火) 07:18:01 |
  • URL |
  • でっつ #r8WK//fk
  • [ 編集]

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