大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

名誉校長の任命を受けた

中国では、都市部と農村部の格差が、日本人には想像も出来ないほど大きく、農村部では、満足な初等教育を受けられない子どもが信じられないほど沢山いる。

農村の貧しい農家を訪れたことがある。テレビは無くカセット部分が壊れたラジカセが唯一の娯楽のようだ。狭い板の間に布団が敷いてあり、ここが寝室なのだろう。父親は視力を失い仕事が出来ず、小柄な母親が農業で家計を支えているのだが、食を確保するのが精一杯で現金収入など殆ど無い。
その日は小学校の運動会だったが、2年生の女の子は、家の農作業を手伝わなければならず、運動会に参加できなかった。

小学生の1年間の自己負担学習費用が400元だと聞いた。それが払えずに就学を諦めざるを得ない子どもが沢山いるとも聞いた。400元って、オレ達が2、3人で連れ立って食事をすれば1食で使うかもしれないし、カラオケクラブに行けば1晩で使ってしまうかもしれない程度の金額だ。

オレは、今後も日中友好を期待するし、更に推進して欲しいとも思うが、一個人では大したことは出来ない。そこで考えたことは、個人で出来ることは個人に影響を与えることだと。

大人は考えが固まっているから、今更何を言ってもダメだろう。
それなら子どもだ、教育だ。一人の日本人が、中国の子どもの教育に関心を持って、正に、あんたのためにお金を出してくれたと聞いたら、その子どもは、多少なりとも日本人に、いや日本に関心を持ってくれることだろう。その結果、将来日中友好の働きをしてくれるかもしれないし、更には、日本のみならず世界に目を向けるきっかけになるかもしれない。

訳が分からないながらも、先生から
「あなたの学費は、一人の日本人が出してくれたんだよ」
と言われたら、国際感覚の教育になるだろうと。

そんな風に思ってから、大連市の地方三市の一つ「庄河市」の更に田舎の、ある「鎮」の小学校に毎月寄付を続けて来た。僅かな金額だけどもう2年になる。延べ120人以上の小学生に援助をした計算になる。
そんなことで、今回、庄河市教育局から「名誉校長」の栄誉を頂いた。070324xiaozhang.jpg
「聘書」とは、任命書とか辞令のことだ。なお名前と鎮は書き換えたので悪しからず。

大連には、企業の大きな資金を動かして希望小学校を建築し、名誉校長の栄誉を受けた人が何人もいる。オレにもっと力があれば、会社を動かし、政府を動かし、もっと大きな教育基金を使うことが出来たのだろうが、逆に個人で出来ることは何かと考えた結果がこれだ。

金額的には「名誉校長」の基準に満たないそうだが、純粋に個人が2年間毎月継続していることが評価されたそうだ。金額は少ないけれども、個人が個人の金で続けてきた教育基金に意味があると思っている。

今では、国の制度が変わって、農村部の小学生の自己負担は免除されているが、オレが大連にいる限り、続けていくつもりだ。

これからは、オレのことを「校長」って呼んでくれ!
ハハハ!

コメント

初めまして

大連に来て一年になる者ですが、日本にいるときからずっと拝見させていただいてました。個人でできることはしれてるかもしれませんが、継続して続けていくことは決して簡単ではないですよね。ちょっと感動しました。これからも楽しいブログよろしくお願いします。

  • 2007/03/26(月) 21:37:04 |
  • URL |
  • アッキー #-
  • [ 編集]

少し考えました

>アッキーさん、はじめまして。
いつも見ていただいていたようで、ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

実は、この記事は書くべきかどうか、少し考えました。
こういうことは、密かにやってこそ価値がある、売名行為のように公にすることが、果たして、自分の行為に水を差すことにはならないのかと。

これが、実名を公開している議員のブログだったら売名行為になるのでしょうが、オレは「でっつ」です、つまり匿名です。だったら、ボランティア活動の一つとし、こういうやり方もあるということを、多くの人に知ってもらうことは、売名行為ではなく意味のあることだろうと考えました。

  • 2007/03/26(月) 22:39:58 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

良い事

別に良いことは良いことで良いのじゃないかと。売名行為と取る人はなんだって取りますし、いいなァ、私もと思う人がいればまた良いし。私もささやかな額の援助を続けていますが、私の行為よりもそれで喜ぶ人、続く人がいればそれで十分と思います。今年も大連希望工程から感謝のカードが届きました。

  • 2007/03/28(水) 21:03:04 |
  • URL |
  • nabe #HKfpfhn2
  • [ 編集]

希望行程

90年代に西安にいたとき、西安日本人会は、希望行程で、就学小学生の援助をしていました。それで、私も毎年1人の小学生を援助していました。確かその頃は1年200元だと覚えています。今では、この個人が1人の小学生を援助するスタイルはなくなっていますが。希望行程自身もいろいろ問題がありましたから。
当時は、大学の留学生たちも希望行程に参加し、陝北の小学校を訪問し、学用品や衣服を届けたもんでした。とにかく、陝北は貧しかったです。
確かに、個人でなしうることは小さいですが、その範囲で少しでも努力することは人間としての道だと思います。教育は全ての基礎ですから。とりわけ初等教育は。

  • 2007/03/29(木) 22:13:34 |
  • URL |
  • KM #NscJhb76
  • [ 編集]

好意を形にする仕組み

>nabeさん
>KMさん
希望工程活動で援助されていたんですね。
大連では、個人に募金を求める活動を知りません。「リラの会」という女性活動が奨学金を寄付していることは報道されています。
私の場合は、自分の伝で庄河市の山間部の小学校を探して、自主的に援助を始めましたが、中国人の知人がいなければ出来ないことでした。
児童教育については、なんか援助活動をしたいと漠然と思っていてもどうして良いか分からない人が多いのかもしれません。企業活動とは別に、個人の好意を形にする仕組みがあると良いですね。

  • 2007/03/30(金) 07:20:21 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://huaihua.blog5.fc2.com/tb.php/560-be3fe04b
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。