大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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大連開発区、23歳の今

「大連経済技術開発区」の行政をつかさどっているのは、「開発区管理委員会」だ。
通常は「管委会」と短縮される。
管理委員会の長は、管理委員会主任。現在は張軍主任が務めている。
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威風堂々たる「大連経済技術開発区管理委員会」の建物。

経済発展を目的として外資を呼び込み、沿岸地区の驚異的な発展の原動力となった各地の経済技術開発区は、初期の目的を終えて、別の段階に移ろうとしているように思える。

外資導入のために各種の優遇処置を講じていた国家の方針が変わりつつあるようだ。
例えば、
・操業開始後利益が出てから2年間は企業所得税が免税、その後3年間は半額減税、いわゆる2免3減の優遇処置が廃止されるらしい。
・国内企業の企業所得税率は33%なのに対して、開発区の外資企業は15%以下に抑えて優遇していたのが、内外企業の区別なく段階的に25%に統一されそう。

・移転価格税制の監視を強める傾向がある。

・外国人の個人所得税取立てを厳しく。
など、外資企業に対する優遇政策を見直す動きが活発である。

改革開放政策によって、出来るだけ多くの外資を導入して、経済発展に寄与しようと優遇政策を採ってきたが、20年以上経過して国内企業も成長してきたので、いつまでも外資に頼ることなく、国内企業の保護・育成も必要な段階に達し、また、自力でそういうことが出来ると判断した結果なのだろう。

例えば、自動車産業では、フォルクスワーゲン、トヨタ、ホンダなどが豊富な経験と資金を投入して中国での生産を強化してきた。これら外国メーカーに対して、技術的にも品質的にも遠く及ばなかった国内自動車メーカーだが、先月、中国国内での乗用車の販売台数で外国のメーカーを抑えて初めて安徽省の「奇瑞汽車」がトップに立った。このような国内メーカーから、外資と比較して不公平な差別を止めるように要求が強まってきている。

中央政府の方針が変わるとなれば、開発区の行政にも変化が出てくるのは当然のことだ。
単なる工業区域に留まることなく、一個の都市として機能させるためには、市民の観点から、商業施設や住居、交通などを見直し、満足度を上げていかなければならない。

前に書いたように、2002年に25万人だった開発区人口が、2007年には50万人を超えたとテレビで報道していた。

2002年当時には、デパートはなくスーパーマーケットのようなものがいくつかあったが、近代的な店は殆ど無かったが、いまじゃ、高級デパート「マイカル」ができ、「安盛ショッピングモール」が出来、大きなスーパーマーケットも出来た。
だけど、急激に人口が増えたので、ショッピング施設がまだ不足しており、日曜日ともなるとすごい人出で、レジで30分も待たされる。

管理委員会でも、これじゃまずいと考えたのだろう。

人が増えているのだから、ショッピング施設をもっと作ろう、住宅も増やせ。

と言うわけで、大きなショッピングセンターを建設するためにまず、開発区のど真ん中に大きな穴を掘っている。070331ana.jpg


そして一方では、
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マンションの建設ラッシュが続いている。

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交通の面では、大連駅から開発区を通って金石灘まで走っている「軽軌道電車」を、開発区駅から分岐して金州までつなぐ工事が、今、真っ盛りである。


ここしばらく大型投資案件がなかった大連開発区に明るい話題が広がっている。
「インテル入ってる」のあの巨大LSIメーカー「インテル」が、25億ドルの大型投資をして、大連開発区に進出するというのだ。今や地方のテレビでは毎日のように報道している。
25億ドルと言うと、3000億円の巨額投資だ。

場所は、大連開発区の中心部から東方に車で15~20分くらいに位置する双D港(DDポート)の辺りの董家溝鎮だそうだ。開発区の中心街からちょっと離れているが、開発区の中心部は開発が進み大きな空き地はなくなったので、仕方ないだろう。
噂によれば、従業員のための病院を建設し、アメリカから来る家族のために学校も建設するとか? あたかもインテル市を作るかのような話だが、真偽の程は定かでないので眉唾で聞いといてくれ。
関連する周辺企業も100社を超える見込みだそうだ。

日系企業が参加して作っている団体「大連日本商工会」に登録している企業は667社で、その中、開発区には325社と約半数。
企業数は半数だが、市内の企業は、事務所や営業所が多く社員数はそれほど多くないのに対して、開発区の会社は、社員数が数百人数千人の生産工場が多く、雇用確保の面では大いに貢献している。

外資優遇を卒業して、これから、どう変って行くのか?
大連経済技術開発区! 23歳。

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