
どう見てもUFOにしか見えないし、夜になると周辺に光りが走り、さらにレーザー光を夜空に向かってグルグルと放射している、怪しい物体だ。
容易に想像できると思うがこれは「飛碟観光塔」と言う名の展望台なのだ。中国人は、こういう奇抜なデザインが好きなようだ。上海の東方明珠テレビ塔だって、遊園地の展望台としか思えないような奇怪なデザインだ。
UFOに上るには、10元の入場料を払わなければならない。2年ほど前に出来たのだが、ここまで上ると、開発区の中心部が一望できる最高の展望スポットである。天気が良ければ、大連市内まで見えるというが、オレはまだ見たことが無い。
出張者が来て時間が余ると、決まって彼らは言う。
「どこか面白いところはありませんか?」
彼が何を望んでいるのか、何が面白いのか分からないが、そういう時には、迷わずここに連れて来る。まず、文句を言われることはない。
バカとヤギは高いところが好きだというが、もしそれが本当なら人類の80%以上はバカなのかも知れない。大連市内ならテレビ塔へ、開発区なら童牛嶺のUFOに上らせて景色を見せると、大方の人は満足してくれる。
やはり、人間はバカなのだ。
キーワード:開発区、展望台、モニュメント、レーザー光線、大連観光