大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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1区画10元です

「駕籠かき」の性質の悪いヤツらを、「雲助」なんていう。
他人の弱みに付け込んで無理難題を押し付けるやり方を「雲助根性」ともいう。

今日の主人公は、雲助というほど、根性悪じゃないんだが、ちょっとずる賢い連中だ。
ちゃんと質問をすれば、正直に答えるのだが、聞かれない限り余計なことは言わない。

前回の記事で紹介した「冰峪沟」の奥の方に行くと、二本の竹竿に椅子をしつらえた駕籠がたくさん待っている場所がある。
前後を二人の男が担いで歩く、こんな駕籠だ。
070623kago.jpg


先日、我々7人のグループで遊びに行ったときのこと。

「ここから先は、険しい山道だし、川や水溜りを越えていくので駕籠に乗った方が良い、山頂まで40分かかる」
と、駕籠かきが熱心に勧めてくる。

道も分からないし、乗ってみようか?
でも、値段を聞かないと、、、、、、高いんじゃないの?

「この駕籠は、幾らだい?」
「へい、10元でやんす」
「10元? 安いね、じゃぁ、みんなで乗ろうか!」

「ほら、10元だ、誰に払えばいいのか?」
「いや、代金は、戻って来てからでいい」
本来ここで気が付くべきだったのだ。中国の商売人に現金を見せて、後でいいと言うのが、あまりあることじゃない。

ちょっと待て、話がうますぎるぞ。
ちゃんと値段を確認しようよ。40分も乗って10元のはずがないだろう
「10元って、どこまでだい?」
「へい、1区画10元でさぁ!」
「山頂まで何区画あるの?」
「山頂までなら、丁度10区画だぁね」
「じゃぁ、100元必要じゃないか!」
「まぁ、簡単に言うと、そういうこったな」
「ふざけんじゃねぇよ、帰りはどうなんだ?」
「へい、帰りは、また同じ料金で」
「じゃぁ、往復で200元ってことか、むちゃくちゃだ!!」
「そういう決まりなもんで」
「なにが決まりだ、ぼったくりやがって。乗るのは止めようぜ、 えっ!斉藤さん(仮名)が行っちゃったって?」

「お~い、斉藤さ~ん!! ありゃ、さらわれちゃったよ」

斉藤さん(仮名)は、中国語は全然分からず、10元と聞いたとたんに「安い!」と思ったらしい。
「さぁ、乗った乗った!!」
の声に促されるままに乗ってしまったのだ。
我々が、料金体系を確認している間に、斉藤さんがさらわれてしまったのだ。

中国語が分からない斉藤さんが、途中で止めて値段を確認するはずもなく、当然のように山頂まで運ばれてしまったようだ。
仕方ない、我々も斉藤さんを追いかけよう。
と言うことで、結局、7人全員が山頂まで乗ってしまったのだ。

山頂で交渉だ。

「お前達が、山頂まで100元だと明らかにせずに、単に10元と言うから、彼は、山頂まで来てしまったんだ。あんたらが騙したと同じじゃないか! 安くしろ! 帰りは歩いていく」
「だって、このおっさんは山頂まで幾ら?って聞かなかったんだぜ! 最初は10元だ、嘘じゃねぇ」

強気の交渉をして、20分くらいすったもんだの議論をして結論は。
「上りは山頂まで80元、下りは40元、合わせて120元でどうだ」
と来た。

つまり、ここで降りるなら80元、下まで乗っても120元だ、どうする?
彼らもここまで来た以上、どうせ帰らなきゃならないのだから、半額でも乗ってもらったほうが得だ、と言うことだろう。
当初の往復200元から見れば4割引だ、「じゃぁ下りも乗ろう」と言うことで全員で乗って下ってきた。

雲助と言い切るほど悪い連中ではないんだが、お決まりのパターンとして、途中で駕籠を置いて
「いやぁ、今日は暑くてしんどいや。お客さん、小費(チップ)弾んでおくれな!」
と、チップを要求する。
それも、1回、2回ではない。3回も4回も要求するんだ。
だけど、雲助みたいに脅しや睨みは一切無しで、ただすがる様に
「だんな、お願いしますよ」って泣き落としパターンだな。

オレなんか、体重が90キロ近くあるので、小柄な女の子の2倍だ。気の毒になってチップをあげたが、件の斉藤さんは、
「なにを言ってるのか分からなかったから、払わなかったヨ!」
と、涼しい顔だった。

コメント

最後のオチがいいですね。
20分すったもんだの交渉。私だったら面倒くさくなってもういいや、となるかも。

第一、山は自分の足で歩いた方が楽しいと思いますよ。
ゆっくり景色を眺めながら、自分のペースで。
道端の山野草を愛でたり、疲れたら川の水に足を浸したり。40分くらいなら散策コースですね。

  • 2007/07/05(木) 08:39:37 |
  • URL |
  • カンカン #J7gMWUUA
  • [ 編集]

アルバムを見ると

旅順の203景区の展望台には駕籠かきが10台ほど待機していた。
この写真で見る駕籠よりは幾分豪華な駕籠だ。

タクシーで展望台まで上がってきたので全然疲れていなかったし、頂上はすぐそこに見えていたような記憶がある。 
看板の説明図を読んでいると「駕籠に乗って頂上まで行かないか」と怪しげな日本語で話しかけてきたので、「No thanks !」と言ったが、分かったのか分からなかったのか知らないが、それでも中国語で話しかけてくるので、「プゥ ヤウ」と答えた。 あまりしつこいので、ニヤニヤしながらそのやり取りを聞いていた案内役の隋さん(当時77歳)が何やら中国語で話した。 雲助たちはペコリと頭を下げてから退散した。 
今でも不思議に思うのだが、この隋さん、解放軍の施設だろうがどこだろうが、彼が話をすると、一発で物事が収まり解決するのだ。 外見はフツーのお爺さんなのだが.................... 因みに、公称レートは100元だったが.................

まあ、日本人は金は持っているし、ほとんど「NO!」とは言わないし、対応は曖昧なので、世界中、どこでも「イイ鴨」だ。

  • 2007/07/05(木) 19:54:35 |
  • URL |
  • hexue #0gXy5ln6
  • [ 編集]

>カンカンさん
中国での価格交渉は、エネルギーを使わないと目標を達成できません。
実際、疲れます。
この男達は、とても速く歩きます。
彼らが40分で歩いた行程ですが、散策モードで歩いたら2倍はかかると思います。これで往復120元は、良く考えれば安いのかもしれません。
一人の取り分は60元ですね。私なら絶対引き受けません、というか、体力が持たないでしょう。

>hexueさん
そうですね、203高地の上り口にたくさんの駕籠が待機していますね。
203高地よりも、こちらの駕籠の方が、距離も長いし時間もかかるようです。
隋さんって、元政府高官だったのじゃないんですか?

  • 2007/07/06(金) 06:49:57 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

一人の取り分60元+チップ少々としても。
労力を考えると、仕事としてはしんどいのでは。
50キロ~90キロの人を二人で担いで山道40分。一日に何往復?
ああ、しんど。

  • 2007/07/06(金) 08:53:15 |
  • URL |
  • カンカン #J7gMWUUA
  • [ 編集]

関係ありませんが

後ろの駕籠かきの方、シャツ捲り上げて「腹だしスタイル」。
後ろ姿でよかった・・・前は見たくない。

  • 2007/07/06(金) 08:57:09 |
  • URL |
  • カンカン #J7gMWUUA
  • [ 編集]

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