大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

消毒食器の有料化

中国人は、レストランで席に着くと、まず、ペーパーナプキンでコップやお皿を拭く人が多い。これは、店の衛生管理を信用していないからだ。ペーパーナプキンで拭ったところでどれほどの効果があるのかは疑問だが、一応満足するようだ。
時には、「総経理、ちゃんと拭かないとダメですよ」なんて、注意されることもある。

最近、大連の2流どころの中華料理店に行くと、写真のように、専門の会社で洗浄熱処理をして「消毒済み」と表示してパックになった食器を使っている店が増えてきた。
「この食器を使うと1元を徴収します」と印刷されている。
070925set.jpg
さすがに1流どころは、自前の食器を使うし、衛生管理も売り物の一つだから、こんなものは使わないし、逆に屋台に近いような3流以下になると、衛生管理なんかコストの内に入っていないので、こんな食器は使わないだろう。それで、採用するのは2流どころということになるのだが。
070925open.jpg
コップ、取り皿、茶碗、碗、スプーンがセットになっており、透明なフィルムで密封ラッピングされている。

日本料理では、食器も料理の一部とみなされ、食材に合った食器を選ぶのが料理人の腕だが、中国料理では、大皿でドンと出された物を、個々に取り分けて食べるので、食器はこのように画一化することが出来る。火鍋屋でも同じことだ。

ウェイトレスが、「この食器を使うと1元かかりますがよろしいですか?」と確認する。
見た目も清潔そうだし、1元くらいなら良いかと、オレなんかすぐにOKしていたのだが、ものの考え方は色々あるもので、「大連日報」にこんな記事が掲載されていたので紹介する。


大連日報、8月24日の記事より。
===
現在、消毒済みとして包装された食器が、中華レストランで使われ始めた。これは、専門の会社で洗浄消毒後、一人分の食器を透明な薄いフィルムでラッピングしたもので、お客さんは使用するたびに1元を支払うものである。 これに対して、一部の消費者から疑問の声が上がっている。

市民の郭さんが、本紙(大連日報)の記者に話してくれた。
数日前に、友人たちと西崗区のレストランに食事に行ったときのこと。
店に入って座ると、テーブルの上に消毒後ラッピングされた食器セットが、5人分並べられていた。ウェイトレスの説明によると、この食器を使用すると1元支払わなければならない。テーブルに8人が並んだら、8元かかることになる。郭さんは、苦笑いをこらえることが出来なかった。
「レストランは、本来、客に食器を提供するものでしょう、もし、いま食器が有料だと言うなら、今後テーブルや椅子、そしてトイレまで有料になるのですか?
更に言えば、レストランの食器って無料だったら洗浄や消毒をしないと言うことですか?」
と。

昨日、記者は友好街近くのレストランで、この種の透明フィルムで密封パックされた食器を目撃した。
フィルムの上には、「高温消毒、無菌包装、本食器使用の際は1元徴収」と印刷されていた。中には、茶碗、ガラスのコップ、碗、杓、取り皿の5点セットが入っている。
ウェイトレスの説明によれば、
「これは最近、専門の消毒会社が始めたもので、80%以上のお客さんがこの食器を使ってくれます。もし、お客さんが無料の食器を要求したら、ちゃんと提供します。この1元は消毒会社の費用であり、当レストランの費用ではありません」と。

この話が本当かどうか、レストランは中間利益を得ていないのか?
記者は、レストランの経営者に成りすまして、ある食器消毒会社に電話をかけてみた。
女性の営業マンが熱心に説明してくれた。
「当社の食器は、380℃で高温加熱消毒します。消毒した食器には1元と表示していますが、卸値は0.8元です。当然価格は相談の余地があります、会って相談しましょう」
一人の業界の人が帳簿を見せてくれた。
これによると、レストランでは一般に数名の皿洗いを雇用しており、毎日大量の洗剤、水、電気を使用していた。この食器を採用してから、仕入れ値は0.8元で、お客さんから1元を徴収するので、0.2元の差益が入ることになり、毎日300セット使うとすると、1ヶ月で1800元に上る。更に、皿洗いの給料と水、電気のコストが節約できる。
このように、単純な試算で、レストランは、当然食器の使用料を徴収することに熱心だ。

消毒済食器費用を顧客に負担させることについて、郭さんは疑問を呈している。
「レストランが、お客さんにきれいな食器を提供するのは当然の業務でしょう、どうしてこのような消毒食器の費用を顧客に転嫁するのですか?」

ここで、あなたは、レストランのこのような行為をどう思いますか?
多くの読者から、それぞれの観点や考え方を広く求めます。
これに関する連絡は、電話:82560617、E-Mail:mn2mn2mn2@163.comまで。

===
他にもこのような論調がたくさん見られますが、この食器の採用は増えているようです。
皆さんはどう思いますか?
オレは、1元で安心が買える(ペーパーナプキンで拭かなくても良い)なら、それも良きかな!と。

コメント

安全はコスト

日本では、安全やサービスにお金がかかっている事を知らない人がいる。
私は、最近日本で話題になっている食品業界の人間です。
ミー○ホープや不○家の行なった事は決して許されるものではありません。
しかしながら、彼の企業の悩みは私どもの悩みでもあるのです。
価格競争という戦争に勝たなければ淘汰される。
負ければ、従業員とその家族の糧を失い、路頭に迷う事になるからです。
まあ、ミート○ープ社の場合は中に入っているものを誤魔化す、という手法でしたが、これは論外です。
不二○では賞味期限を過ぎた原料を使う。(ミートホ○プ社もあった)
などと言う事はつい十数年前では何処でも行なわれていたものでした。
こんな事が現在では許されてはいない。ではそのコストは当然商品に転嫁せざるを得なくなります。
しかしながら、メーカーの立場である私達は流通業者に「お客様が買ってくれない」と言われれば、泣く泣くそのコストを自社内で消化しなくてはなりません。
勿論企業努力は必要ですし必然的なものです。
しかし、それも限界があります。
仕方なくそのコスト削減には人件費に向けられて来るのです。
そして、安い給料から更に賃金カットになり、私の場合でもピーク時よりり
年間約100万円減給になっています。これが実態です。
ところが、消費者はこれらにコストがかかっていることを知らない。
この食器も皿洗いにかかる費用をお客に転嫁できる(する)感覚は、
やはり中国ならではでしょうね(汗)

  • 2007/09/27(木) 08:22:57 |
  • URL |
  • こうちゃん #-
  • [ 編集]

日本から友人が来たときに食べに行った店がそうでした。
 友人は瀋陽の餃子屋もこうだったと。
 日本では無いのでおどろいてました。
 「使わないと食べれないのに1元?」といってました。

 私は、割れていない食器や、シミのついていない綺麗で本当に清潔な食器が出てくるならまあ良いかとも思います。
 でも、少し高いような?せめて、0,5元かな。
 子どもなんて殆ど使わないし。お金取るなら子供用のフォーク、スプーンもセットにしたのが欲しいです。
 少し前だと子供用にマイ箸、ストロー、フォーク、スプーンは常にもちあるいてました。ここに、小椀とお皿も持ち歩くかも。お茶はいつも携帯してるしね。

  • 2007/09/27(木) 10:27:01 |
  • URL |
  • marorotti #-
  • [ 編集]

「高温消毒、無菌包装」、そもそも本当にしてあるのでしょうか?
私には、疑問です。
中国で食事の時にだされる食器って、あからさまに汚い物には
いまだ遭遇していません。(もちろん、経験回数が少ないというのも
あると思いますが。)
日本だって、提供される食器がきれいかと言えば、必ずしも
きれいではありません。食器の裏に野菜が付いていたりとか・・・
挙句の果てには、ビニール袋に入っているお手拭をあけてみると
思わぬものが付いていたりとか・・・皆さんも経験あると思うのですが
考えすぎといいきるつもりはありませんが・・・
それにしても、中国らしいビジネスですね。

  • 2007/09/27(木) 11:53:18 |
  • URL |
  • msasa #-
  • [ 編集]

新聞で見ました。1元ですか。
店にあれば使うかもしれません。
食器洗いの専門業者は以前からいたようですね。
諸外国同様、無料であまりバイキンとか水滴が付いてない食器を使いたいですね。
それがそんなに困難なことなんでしょうかね?

  • 2007/09/27(木) 12:00:43 |
  • URL |
  • yamada #TY.N/4k.
  • [ 編集]

本当にきちんと消毒されているかは疑問ですよね。
こんな話もありますし。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/85693/
中国、使い捨てはしを漂白して出荷

ちなみにタイでも、食器とかをティッシュで拭いたりします。
気休めですけどね。

  • 2007/09/27(木) 15:42:38 |
  • URL |
  • toshi@タイ #-
  • [ 編集]

Re:安全はコスト

>こうちゃん。
そうですか、業界関係者。
私も、食品ではないけれども、製造業なので、安全と品質維持にコストがかかることは、良く理解しています。だけど、一般の人にはなかなか受け入れてもらえませんよね。
でも、近頃はコー◆ミー△事件に対して怒るだけでなく、安全なメーカー品はやや値段が高いことを受け入れてくれますよ。中国でも「緑色食品」は、若干価格高ですが、選ぶ人は多いです。

  • 2007/09/27(木) 23:02:27 |
  • URL |
  • でっつ #-
  • [ 編集]

Re:消毒食器について

>marorottiさん、こんにちは。
料理に詳しい詳しいmarorottiさんが、どんな風に感じるのか聞きたかったので、コメントを頂いたことがとてもうれしいです。
日本食ではこんなパックはありえないでしょう。日本食では、殆どの料理が個人用の食器で供給されますから、このような画一的なパックにはなりません。
この食器のメリットは大量処理ですから、子供用対応はビジネスとしてはコスト的に難しいでしょうね。 marorottiさんの感覚では1元は高いですか、単身赴任者にとっては、許容範囲ですがね。主婦感覚が、一番の経済指標だという説があります。

>msasaさん、はじめまして(かな?)
赤外線380℃と表示しているので、熱処理はしていると思いますよ。
全くやらないとか、そこまであからさまな嘘はないと思います。

>yamadaさん
清潔感もそうですが、欠けている食器って食欲を無くしますよね。
「店にあれば使う」というよりも、テーブルの上に並べられて、拒否できる雰囲気ではありません。それでも20%の人は、拒否するそうですが、そうすると、少し欠けた食器を持ってくるそうです。 私は拒否したことはありません。

>toshi@タイさん
そうですか、タイでもコップの縁を拭きますか?
例えペーパーで拭いても、殺菌とか消毒と言う観点では、気休めに過ぎませんよね。
洗浄熱処理会社は、ちゃんとやっていると思いますよ。最初はね。
しばらく経ってからの、機器の維持管理が心配です。

  • 2007/09/27(木) 23:37:22 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

日本のおしぼりみたいなもの?

380℃というとほとんどオーブンですね。赤外線加熱とくればまさに。赤外線オーブンの中に入れて加熱しているんでしょうかねぇ。日本の業務用厨房機器だと蒸気+熱風なんかが多いようですが。

コストに関していうと、日本でも「おしぼり」なんかは業者が入っているところが多いですし、そのコストは当然価格に転嫁されていることでしょう。食器とその他什器(?)の違いではありますが、費用が分離明示されるだけ、大連の方がすっきりするかな。でも食器洗浄を外注しているのは聞いたことがないのでびっくりです。

余談ですが、ホテルのコップってどうでした?私の泊まった大連のホテルには日本のビジネスホテル風に「滅菌済み」としてある袋入りのコップが置いてありました。費用は不要でした。今まで全然気にしていなかったのですが、滅菌というと装置もそれなりに必要ですし、(日本でも大連でも)あれって本当に滅菌してあったのかなぁ、と考えています。

  • 2007/09/29(土) 19:40:52 |
  • URL |
  • papa_38 #-
  • [ 編集]

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://huaihua.blog5.fc2.com/tb.php/673-053ad95c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。