大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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犬の肉を食う

まずは写真を見ていただきたい。chigous.jpg

店の名前は「又一春狗肉火鍋」となっている。また、右下部分の窓には「狗」の字が鮮明に描かれている。「狗」とは中国語で「犬」のこと。「狗肉」は「犬肉」のことである。要するに、この店は、犬の肉を食わせるレストランなのだ。

「えっ!犬を食うの?」
戦時中は日本でも「赤犬が美味い」などと囁かれ、犬を食した時期があるらしいが、現代ではまずありえないだろう。しかし、大連では比較的ポピュラーな食材である。スーパーの肉売り場では、犬の腿肉や犬の頭を売っている。犬食はもともと朝鮮族の風習である。吉林省と遼寧省は朝鮮に国境を接しているため朝鮮族が多く、大連にも朝鮮族の人が多い。その朝鮮族の人たちが犬食を伝えているのである。

犬は、牛や豚のように豊満な肉を蓄えてはいないので、分厚いステーキなどは望むべくもなく、一般的には鍋物の材料のようだ。一説によれば、犬の肉は温まるので、寒い地方では犬肉を入れた熱い鍋物で身体を内側から温めると言う。冬季気温がマイナス30度、時にはマイナス40度に達するという黒龍江省でも犬食があるようだ。写真の店でも「龍江風味」と書いてあり、黒龍江省を意味している。

「羊頭狗肉」という言葉がある。「羊の看板を掲げて実は犬の肉を売る」という意味で、昔の中国では羊の肉が高価で、犬の肉は価値がなかったのだろう。しかし、現在は事情が異なる。犬が少ないから、羊よりも犬の肉の方が高い。現代なら、「狗頭羊肉」の方がぴったりしている。果たして、この写真の店では本当に犬の肉を食わせるのか、羊の肉でごまかすのか分からない。


キーワード:犬食、犬肉、狗肉、赤犬、温まる

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