大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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カントリーリスク(5)

文化の違いによるリスク

文化とは何か?とまじめに考えてみると、衣・食・住の基本につながるものから、生活習慣・芸能・絵画。文字、さらには言語・宗教・政治と、その国や地域の全てを含んでいるものだと思う。これを論じても発散してしまうので、ここでは比較的狭い意味の文化、つまり習慣や風習に限定することにする。

中国人の思考パターンには、状況に応じた敵と味方という区別があるような気がしてならない。
敵と味方というのはきつすぎるかもしれないが、身内と他人との区別と言うか。
たとえば、家族と親戚、親族(血縁)と他人(無血縁)、友達と他人、社内と社外、地域内と地域外、南部と北部、中国と外国、こんな区別は日本だってあるだろうと言われるが、その線引きがはっきりしていると言うか、、、、。
どう表現したら理解してもらえるだろうか?

たとえば、誰しも自分の子が一番可愛いに決まっているのだから、他人の子供よりも優遇するのが当然なのだ。 もっと具体的な例で言えば、幼稚園のお遊戯発表会があるとすると賄賂を使ってでも我が子を主役に選ばせようとする。 最近は、さすがに露骨な賄賂は少なくなっているようだが、寄付金を弾み、主役のソロをやらせろと迫る親は多い。それが子供のためだから、子供を愛している証だから。
今の日本では、公共の場においては、自分の子供でもよその子供でも公平に扱うのが当たり前の考え方だと思うが、中国では違うのだ。
身内を大事にすると言うことだが、悪い表現をすれば身贔屓が強いのだ。身内を大事にすると言うことは他人を排除することに直結している、だから、敵味方の線引きと言う表現を使ったのだが。

自分の子供ともなればどんな場面でも身内だが、中間に位置する人は、場面場面に応じて、敵になったり味方になったり立場が変わることになる。

このような関係の中で血縁関係にはなれないが、それに近いのが「朋友(友達)」の関係だ。「朋友!」として握手すれば、かなり身内に近い関係であり、相当に面倒を見てくれる間柄である。これが、また、日本人には分かりにくいのだ。 朋友関係がもっと進んで義兄弟と呼び合うこともある。
中国では、兄弟、姉妹と呼び合う範囲がかなり広い。親しい間柄の従兄弟なんかは、大概お兄ちゃんやお姉ちゃんと呼び、平然と妹ですと紹介する。 このノリで、親しい朋友の間柄では、兄弟と呼び合うことも珍しくない。

日本人が酒の上のノリで「トモダ~チ」なんて軽く握手をするが、中国人の「朋友」はそれよりももっと重い関係だ。 友人の紹介で酒の席で意気投合して「朋友!」の握手をしたら、身内同然の扱いをしてくれる。極端な場合は、朋友を接待するのに金が足りなければ借金をしてでもご馳走してあげることさえある。
朋友関係に欠かせないのが「酒」だな。
何しろ、乾杯をしないことには友達になれない、友達になれなければ、まともな付き合いができないと言う思想が根底にあるから、乾杯なしで仕事をしようとしてもなかなか難しい。

何がリスクだか分からない乱雑な文章になってしまった。

コメント

中国人のこの辺りの感覚はどうも慣れません。
強烈と感じてしまいます。
幼稚園は露骨にその通です。見ると寄付金の金額がわかります。
我が子はお金をだしていないが気に入られてるようでその他大勢の部分ではありませんでした。
どうしてすぐに敵をつくるのでしょうね。
熱すぎる国民性に戸惑いまくってます。
中国人にしたら熱くならない日本人はバカだ。と思ってるのかも・・・・。
友人に聞くと苦笑してました。
国民性から受けるストレスは大きいですね。
ここだけを見ると早く日本に帰りたいと思ってしまいます。
でも、総合的にはまだまだ大連に残りたいです。でも、主人は6年目。

  • 2008/05/15(木) 07:46:01 |
  • URL |
  • marorotti #-
  • [ 編集]

よくわからないけど

先月、英語フェスティバルがあり、息子を含めて数名の園児が園を代表し、英語で挨拶をしました。
外国人の子供ということで、ひょっとすると、他の子よりプラスαの部分があったのかもしれません。
でも、私は、息子が外国人だから選ばれたんじゃないと思いたいです。

  • 2008/05/15(木) 10:21:25 |
  • URL |
  • o-chuck #IY7bLZJE
  • [ 編集]

自己人

中国語で自己人(Zijiren)だから、云々というと、もう本当に身内扱いされた関係です。どんな悪い刑事事件を引き起こしても、その人の味方です。それでもって警察とか彼を裁く相手から守るのが、中国人のスピリッツでしょうか。任侠の世界、司馬遷が李陵を弁護した世界です。
教師ですらも自分の教え子の試験結果が良くなるようにエコヒイキというか、試験に出そうなところを内緒で教えます。まあ日本でも自分の生徒が有名学校に入れるようにと熱心な教師を母親は信頼するわけですが。
親という字もキッスをするという意味があるほど、親密な関係を持つ間柄の表現です。
しかし、1968年ごろの文革時代の唱歌には、親よりも何よりも、毛主席により大きな親しみを感じ、親はいなくても、毛主席が長寿でいてくれさえすれば、国を守ってくれればうれしい、などと、中国人の伝統的な気持ちを逆なでするような激烈な内容の歌がうたわれていました。だれもそんな建前のような歌を信ぜずに、舌をペロッと出していたことでしょう。
でも、当時の報道では、両親が資本主義的な思想の持ち主だと密告して、親を裏切らせた青少年を’模範的紅衛兵”だと賞賛してましたが、
ほんのわずかなケースだから、新聞に載ったのでしょう。
親子の情は中国人に於いては、何よりも大切なことです。
ひとつ感心し感動するのは、あれだけ戦争中に悪いことをして中国人をいじめてきた日本人の遺していった戦争孤児を、これはこれで大事に育て、可愛がってくれた中国人がたくさんたくさんいたことです。
あの遺児たちは、まさしく彼等の’自己人’になったのです。
敗戦を境目に。

  • 2008/05/15(木) 14:27:58 |
  • URL |
  • サンディ #-
  • [ 編集]

自己人は強烈

>marorotti さん
幼稚園のことは知人から耳にしたことで、私自身は経験がありませんが、容易に想像できます。本当にこの辺の感情は日本人にはなかなか理解しがたいところです。
ところで、もう6年目ですか? このくらいだと帰りたい気持ち半分、もう少し残りたい気持ち半分と言うところでしょうか?

>o-chuckさん
きっとKAZくんの発音や態度が良かったから選ばれたのでしょう。
ところで、exblogは相変わらずつながりませんか? 上のmarorottiさんもexblogですが、苦労しながら更新されているので、テクニックなど聞いてみたらいかがですか? 連絡先が分からなければ調べてみますよ。

>サンディさん
「自己人」とは、また強烈な言葉を探して来ましたね。
《親という字もキッスをするという意味がある》なるほど「チンチン」と言うのがそうですか。
いつもながら、見識の深いコメントありがとうございます。

  • 2008/05/18(日) 10:38:13 |
  • URL |
  • でっつ #m/aUcm4U
  • [ 編集]

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