米ドルで現地給与をもらっている人たちにとっては、目減りが気になるところだ。
2005年以前は、100ドル紙幣を両替すれば、手数料を差し引いても約800元を手にすることができたが、今じゃ700元を割り込み、650元くらいに下がってしまった。
グラフで表すとこんな具合だ、下に日本円の元レートを並べておく。(出典:Wikipedia)


ドルは2005年までは固定相場制なので平坦な直線だが、2005年から下降を始めた。変動相場制とは言っても、かなり管理色が強く、変動は少なく波動がなく一方的にどんどん下降している。
一方日本円は、特別な管理をされていないようで、市場レートをそのまま表しているので、日々変動しながら推移していることが分かる。
日本円を持っているなら、今度円高になった時に両替しようなんて狙う楽しみもあるが、ドルは変動しないので、持っているドルは、とっとと元に変えた方が良い。
中国で働く日本人駐在員の現地給与は、米ドルで支給されている会社が多い。これは、日本企業が数多く進出するようになった1997年以降8年間は、実質的に1ドルが8.27〜8.28元の固定相場制だったので、為替レートが個人の生活に影響を与えないように、また日本から海外送金ができる外貨だったから、米ドルを選んだ結果だった。
ところが、2001年に中国がWTOに加盟してから、国際取引が急増して経済発展につながったのだが、この間、諸外国、特にアメリカから人民元切り上げの要請が強まっていたため、中国政府は2005年7月21日から、通貨バスケット制による変動相場に切り替えた。切り替えた当初は、1日の変動は0.3%以内に制限し、その変動も緩やかなものだったが、2007年5月21日から1日の変動幅を0.5%に拡大した。
それ以前の人民元管理は次のようなもので、一時は、1ドルが3元まで下がったことがある。
* 1949年 - 1971年 固定相場制
* 1972年 - 1980年 通貨バスケット制
* 1981年 - 1993年 二重相場制
* 1994年 - 1997年 管理フロート制
* 1997年 - 2005年 固定相場制
* 2005年 - 現在 管理フロート制・通貨バスケット制
