大連雑学事典

2008年3月までは、大連在住の総経理が現地レポート、その後は日本からの回顧録や中国語トピックス。 過去の記事は右下太字の「大連雑学事典ハンドブック」を参照してください。

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大連石油コンビナート爆発

懐かしの読者、カンカンさんから、大連石油コンビナート爆発事故の状況をまとめなさいと要望があったので、いろいろなサイトの情報を集めてみた。懐かしの読者は、離散してしまったと思っていたが、こうして声をかけていただけるのはありがたい。
では、場所の確認から。

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7月16日の夕刻、遼寧省大連市の経済技術開発区内にある順風里団地に住む杜東は、いつものように自宅で夕食を取っていた。すると突然、巨大な轟音が南の方角から聞こえてきた。彼は茶碗と箸を放り出し、南向きの窓に駆け寄った。すると、すぐに鼻腔を突く刺激臭がたちこめてきた。さらに十数分後、消防車のサイレンが次々に聞こえてきた。「これはおおごとだ」。杜東は心中で事態の深刻さを悟った。
 午後6時11分、事故の第一報を中国中央テレビが伝えた。杜東の自宅から5.6キロメートルのところにある大連新港の石油備蓄基地でパイプラインが爆発し、火災が発生したのだ*。約1300人が暮らす順風里団地は、爆発地点から最も近い住宅地の1つだった。事故が起きたのは、大連市の中心部から北東へ20キロメートルほど離れた大孤山半島にある化学工業団地内。ここは、大連の基幹産業の1つである石油化学産業の集積地だ。

*この事故は、タンカーから石油タンクに原油を荷下ろしする作業中に起きた。この作業では、タンカーと石油タンクをつなぐパイプラインに原油から硫黄分を取り除く脱硫剤を注入するが、荷下ろしが中断したにもかかわらず脱硫剤を注入し続けた人為的ミスにより、パイプラインの爆発を招いた。

漁民がポリバケツで原油を回収
 爆発と同時に発生した火災は、15時間後にようやく鎮火した。7月18日、遼寧省公安庁が北京の公安省に送った報告書には、「我が国において前例のない大火災だった」と記述されている。
 事故から4日後の7月20日、本紙(経済観察報)記者は事故現場への接近を試みた。この日の大連は強風を伴う大雨に見舞われていた。経済技術開発区の中心部から大連新港に近づくにつれ、耐え難い異臭を伴う空気が濃くなっていった。「このあたりには化学工場がたくさんあるが、こんなにひどい臭いは爆発事故の後からだ」と、地元のタクシードライバーは証言する。
 ふだんなら、このドライバーの上得意は大連新港に小口の輸入貨物を引き取りに来る商人たちである。しかし爆発事故の後は、流出した原油の回収と汚染除去に当たる武装警察隊員や漁民を何人も乗せたという。
 「爆発当夜、消防隊は4重の防火壁で囲んで火災の延焼を防ごうとした。しかし火の勢いが強く、あっという間に3層目まで破られてしまった」。ドライバーは、武装警察隊員から聞いたという話を臨場感たっぷりに語った。
 事故現場に近い漁村の鯰魚湾村では、地元政府の要請で村中の漁船が駆り出され、海上に流出した原油を回収している。大連近海では6月初めから8月末にかけて禁漁期であるため、漁民たちは政府の要請に応じた。回収作業に加わったある漁民によれば、早朝4時から出航し、ポリバケツやヘルメットを使った手作業で原油をさらっているという。

7月16日午後6時頃爆発事故発生
「中国・大連の港で石油パイプライン爆発 原油が海に流出」
2010年7月17日22時29分 【瀋陽=西村大輔】中国の新華社通信によると、16日午後6時ごろ、遼寧省大連の大連新港にある中国石油のパイプラインが爆発、炎上し、別のパイプラインにも引火した。17日昼までにほぼ鎮火したが、原油が海に流出。少なくとも50平方キロの海面が汚染された。
 当局は17日、全長7キロのオイルフェンスを設置し、約20隻の清掃船を出動させて原油の除去作業にあたった。
 同通信によると、事故発生当時、タンカーから石油の荷下ろし作業が行われていた。タンカーは安全に現場を離れたという。事故原因はまだ明らかになっていない。現場周辺では、黒い粉じんが舞い、石油のにおいが漂っているという。死傷者は出ていない模様だ。
爆発事故
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爆発現場
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燃える
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消防隊1
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消防隊2
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消防車
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燃え盛る火にどうする
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鎮火1
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鎮火2
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鎮火3
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これで一件落着かと思ったが、原油流出という悲惨な事故拡大につながってゆく。

コメント

早い!さすがですね!

でっつ様。
早速のお仕事、感服いたします。
早いだけでなく、こんなにも詳細な記事を挙げていただけるなんて。
大連雑学事典を見れば、事故の総てが把握できますね。

確かにネットで調べれば何でも解る現代。
でも、ばらばらの情報を解りやすくまとめると言うのは、やはりセンスと感性がものを言うと思います。
この事故は簡単には収束しないでしょうから、時々様子を載せていただければ、と思います。

それにしても、私は「まとめなさい」なんて、そんな命令口調じゃなかったですよ?
へりくだって「お願いします」ってしたはず・・・

  • 2010/08/07(土) 07:33:27 |
  • URL |
  • カンカン #J7gMWUUA
  • [ 編集]

久しぶりのコメントで

頑張ってしまいました。
カンカンさん、本当にお久しぶりです。
懐かしさのあまり、十分に咀嚼しないまま情報を貼り付けてしまいました。あちこちのサイトからパクってきたので、著作権上の問題があります。クレームがついたらとっとと削除しますので、今のうちに見ておいてください。
写真を集めて私自身も驚いたのですが、汚染のレベルは相当ひどいですね。どうして日本でもっと報道しないのでしょうか。
日本海の漁業にも影響が出るような気もしますけど。

  • 2010/08/07(土) 17:44:44 |
  • URL |
  • でっつ #-
  • [ 編集]

コメントが遅くなりましたが

この日、仕事から開発区内に帰宅途中で、次から次へと続く消防車と出合い、何事かと思いました。
聞くところによると、遼寧省じゅうの消防車3000台を終結させたとのこと。
それから2ヶ月後の今でも、大連湾側にも油が残っています。
開発区は日本やその他の国に輸出している企業ばかりですので、出船が遅れてしまい大変でした。

やっと、日本に帰ってきましたのでコメントさせていただきました。
このブログも早く中国で再び閲覧できるようになればと思っています。

  • 2010/10/03(日) 00:08:47 |
  • URL |
  • こうちゃん #-
  • [ 編集]

情報ありがとう

>こうちゃん
生の情報ありがとう。
やっぱり現場にいないと、緊迫感とか、その後の対応状況とか、本当のところは分かりませんよね。
噂では聞いていましたが、やっぱり、未だにfc2.comは中国では開けないのですか?
いつまでこんな情報統制を続ける気なんでしょうかねぇ。

  • 2010/10/04(月) 17:42:24 |
  • URL |
  • でっつ #-
  • [ 編集]

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